珍しいことに、ぽてちん知事さんに大喜びしていただけそうなニュースが報じられました。
▼時事ドットコム:がれき広域処理、賛成9割=内閣府が世論調査(2012年8月4日)
震災がれきの広域処理に国民の九割が賛成している、というのですから、ひとりぽてちん知事さんのみならず、伊賀南部環境衛生組合の事務局長さんも大喜びしていらっしゃることでしょう。
せっかくですから、発表された資料に眼を通してみましょう。
世論調査の概要はあす6日、内閣府のホームページで公開されるとのことですが、環境省のサイトに報道発表資料が掲載されていました。
▼環境省 > 「環境問題に関する世論調査」の結果について(2012年8月4日)
資料はこちら。
▼環境省 > 「環境問題に関する世論調査」の概要(pdf)
ざっとながめてみて、こりゃまたずいぶんひどいなあ、と思いました。
現物はこれなんですけど。
設問はあくまでも、「災害廃棄物の広域処理に対しての意識」というものです。
つまり、東日本大震災で発生したがれきに限定した質問ではありません。
すなわち、原発事故のことは全然関係なくて、たんなる災害廃棄物にかんする質問だ、ということになります。
少し以前、伊賀青年会議所が「安全な震災がれきの広域処理に関するアンケート」などというあほなことをやっていたので、ちょっとおちょくったことがあるのですが。
▼2012年7月1日:国民も市民も不在にしてなお問答無用なり
内閣府が実施したアンケートも、伊賀青年会議所のそれ同様、きわめてファンタスティックなものだというしかありません。
だいたいが、ここへ来てこの手のアンケートが実施されたのはいったいどうしてかな? みたいなことを考えると、ぽてちん知事さんも、事務局長さんも、けっして大喜びはしていられないと思います。
残念ッしたあ~ッ。
ではここで、きのうのエントリに間に合わなかったウェブニュースの落穂ひろいを一件。
▼伊勢新聞:伊賀市の震災がれき処理 住民、搬入反対を表明 阿保地区住民自治協が全会一致(2012年8月4日)
やっぱ、常識的に考えれば、というか、地域住民の立場に立って考えれば、震災がれきの受け入れはやめるしかないんじゃね? と判断される次第なのですが、それはまあそれとして、おなじくやめるしかなさそうな名張市立図書館による乱歩関連資料の収集について、というのを本日の本題として予定しておりましたところ、急に用事がはいってきて、きょうは一日つぶれかな? みたいな感じになってしまいましたので、卒爾ながらではまたあした、ということにいたします。
どうぞあしからず。
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