8月を迎えました。
幻影城プロジェクトにとって、はじめての8月です。
だからどうだ、ということはまったくありませんが、とにかく話を進めたいと思います。
話といったって、私はなにも、難しいことをゆうとるわけではありゃしません。
たとえば、乱歩関連資料を集めようと思ったら、乱歩のことを知ろうとしなきゃだーめ、という簡単なこと、ばかみたいに単純なことを申しあげているだけにすぎません。
たとえばなしでいうならば、そこらのお店屋さんの店員さんの場合、商品知識を身につけないとおはなしにならない、ということはあるでしょう。
この程度のことなら、名張市役所のみなさんにもおわかりいただけるのではないかと思いますが、みなさんがそこらのお店屋さんに入って、並んでる商品のことを店員さんに尋ねたとしましょう。
ところが、店員さんは、商品のことをなにも知らない。
もしもそんなことがあったら、みなさんはどうなさいますか。
たぶん、お怒りになるでしょうし、もしかしたら、その店にはもう二度と行かない、ということになるかもしれません。
ふつうのお店屋さんなら、そうならざるをえないと思います。
ところが、お役所はちがいます。
名張市立図書館はちがいます。
名張市立図書館が館内に乱歩コーナーを開設して乱歩関連資料を展示している、ということは、乱歩関連資料は名張市立図書館にとって資料収集のメインコンテンツである、ということなのであって、そこらのお店屋さんでいえば、もっとも力を入れている主力商品である、ということになります。
だというのに、そうした主力商品のことを店員さんがなにも知らない、なんてことは、一般のお店屋さんではありえないことです。
しかし、お役所はちがいます。
名張市立図書館はちがいます。
知識がなくても全然OKです。
そこらのお店屋さんの店員さんなら、一日も早く商品知識を身につけて、一人前のスタッフになろうとするのがあたりまえですが、お役所の腐れ公務員さまはそんなことはいっさい考えず、無能と怠慢の上に平気であぐらをかきつづけるばかりです。
これはもうね、ほんとにそうなの。
名張市立図書館は、開館以来、ずーっとそうだったの。
しかも、なにいってやったって、通じやしねーの。
話なんて、ほんとに通じやしねーの。
ご閲覧の諸兄姉のなかにも、お役所のみなさんとは話が通じねーんだよな、という経験をなさったかたがいらっしゃることでしょうけど、私はもう、そのあたりのことはあきらめています。
お役所のひとというのは、無能と怠慢の上にあぐらをかき、隠蔽と保身に身を包み、主体性放棄と責任回避を処世の要諦としている種族なのである、と思ってあきらめています。
だから、幻影城ブロジェクトについて話を進めたい、というのは、名張市立図書館や名張市役所のみなさんではなくて、名張市民のみなさんにたいして、ということになります。
これはやはり、必要なことです。
懇切丁寧にご説明申しあげないことには、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集は、いまのままでは、とても市民の理解や納得、共感を得ることはできません。
ただ、さいわいなことに、乱歩に興味がある、という市民はほとんど存在していないようですし、ましてや、名張市立図書館の乱歩関連資料の収集に関心を抱いている、といった市民はたぶんただのひとりもいないことでしょうから、そういった点で、名張市立図書館はずいぶん助かっている、ということになります。
これが、多くの市民の関心を集めていることなのであれば、市民からの批判の殺到は避けられないところだと思われます。
なにしろ、名張市立図書館は、こんなことをいってるわけです。
中 相作 さま
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが、今後、図書館活動の一環として、江戸川乱歩に関連する図書や雑誌などの資料を、収集・保存に努めてまいりたいと考えています。
今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
平成20年10月 9日
名張市長 亀井利克
えらいものです。
というか、とんでもないことです。
おそれおおくも市長名義の公文書で、ここまであほなことがよくもほざけたものだなこらこのインチキ図書館、と私は思います。
こんなことばっかいってっから、インチキ図書館をぶっとばせ、とかいった合言葉が生まれてしまうわけなのですが、事態はさらに深刻で、「江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございません」というだけの話ではなくて、きのうも記したとおり、乱歩関連資料の収集方針なんてものも、まったく決まっていないわけです。
さらにそれ以前に、名張市立図書館はなぜ、乱歩関連資料を収集しているのか、といったことさえ、まともに説明することができません。
じゃあもうやめとけよ。
乱歩関連資料を収集する、と思いつくことはできても、税金つかってなぜそんなことをしなければならんのか、ということを市民に説明することができない。
しかも、収集の方針も、活用の具体策も、なにひとつ明確にできない。
じゃあもうやめとけよ、と思う市民がいてもふしぎではありません。
というか、私自身、乱歩関連資料を収集いたします、とかいってみたところで、まともなことなんてなにひとつできゃせんのやから、もうやめたら? と一再ならず提言したこともあるのですが、名張市立図書館は、やめます、とはいわない。
だからといって、なにかをするわけではない。
となると、これはもう、なにも考えられず、なにも決められず、そもそもなんの知識も身につけようとせず、なにかを説明することなんてとてもできず、無能と怠慢、隠蔽と保身、主体性放棄と責任回避、みたいなものに凝り固まってしまってる名張市立図書館になりかわって、乱歩関連資料の収集と活用にかんして市民にわかりやすく説明する、みたいなことも、幻影城プロジェクトのスタートにあたってまずやっとかなきゃならないことではないのか、と判断される次第です。
いやー、まんずまんず、世話の焼けることだなっす。
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