幻影城プロジェクトの合言葉は、さー、いーかげんで、ちゃんとしよーね、といったことになるでしょう。
とはいえ、これが、まずおかしい。
ちゃんとする、というのは、いわばあたりまえのことであって、いちいち呼びかけなくちゃなんないことではありません。
ところが、実際には、そうではない。
とくにお役所においては、へ? なんでこんなことやってんの? ちっとはちゃんとできないの? と、びっくりしゃっくりむしょおくり、みたいなことがふつうにごろごろしています。
これはべつだん、われらが名張市にかぎったことではなく、ご閲覧諸兄姉がお住まいの自治体でも、事情にさほどのちがいはないのではないかと思われるのですが、とにかくもうひどかった。
なにがひどかったのか、というと、もちろん名張市立図書館の話です。
乱歩関連資料を収集しております、館内に乱歩コーナーを開設しております、とかいいながら、そもそも資料収集がどういうものか、それがわかっていなかった。
そこらの古本屋さんで乱歩の著書を購入し、というのはもちろん市民の血税で購入し、ということなんですけど、それを乱歩コーナーに展示することが資料収集ということだと思っていた、のだろうと思います。
でもって、乱歩生誕百年も近づいて、なにか乱歩がらみの事業を実施してかっこつけたいなと考えた、のだろうと思います。
なにをしようか、乱歩作品の読書会でもやろうか、ということになった、のだろうと思います。
私は、その読書会の講師として、白羽の矢を立てていただいたのですが、むろん、そんな愚劣なことにおれを巻き込んでんじゃねーよばーか、とか思って、お断りいたしました。
いまから考えても、これはほんとに、ばーか、というしかない話でした。
で、名張市立図書館は、いまだにその、ばーか、というレベルをしっかりキープしていて、だからまあ、ほんとのこというと、さー、いーかげんで、ちゃんとしよーね、といくら呼びかけてみても、ちゃんとする、なんてとてもできないわけなんです。
だったら幻影城プロジェクト、合言葉はどんなものにすればいいのやら。
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