Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2010.10.24,Sun
〔*1〕
探偵小説四十年
江戸川乱歩
探偵趣味の会
西田君は金持ちの若旦那(浮々したのではなくて、地味で健実な若旦那)という感じ、横溝君は紺飛白を着た書生っぽ、たしか当時大阪の薬専を出たばかりの薬屋さんの若主人であった。同君はそのころは一面不良青年を気取るようなところもあったが、一面では妙に人見知りをするたちで、三白眼でジロッジロッと相手の顔を盗み見るという気味の悪い癖があり、又、相当自尊心も強く、こちらが年上なので、突っかかって来るようなところもあり、(尤もこれは二三度会っているうちに、全くの親しみに変ったが)何となくうちとけにくい感じであった。
「新青年」昭和25年6月号
江戸川乱歩全集第28巻『探偵小説四十年(上)』光文社(2006年1月)
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