Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2010.10.23,Sat
書籍
異
江戸川乱歩、ビアス、ポー
訳:西川正身、江戸川乱歩
平成22・2010年10月12日第一刷 ポプラ社 百年文庫17
18.5×11.5センチ カバー 139ページ 本体750円
関連箇所
人でなしの恋
江戸川乱歩
p5ー55
ウィリアム・ウィルスン
ポー 訳:江戸川乱歩
p79ー130
人と作品
p132ー139
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ウィリアム・ウィルスン
ポー 訳:江戸川乱歩
それが何だと言うのだ?
歯をむき出して笑う「良心」
我が行途を遮る妖怪が何だと云うのだ?
──チェンバアレエンのフェロニダ──
今のところ、仮りに私の名をウィリアム・ウィルスンと呼ばしておいて貰いたい。敢えて私の本名を明かして、この清浄な紙面を汚すのはあまりにも本意ない。既に私の名は私の家門をこの上もなく侮蔑させ、嫌悪させるに充分だった。私の恥さらしの汚名は、地球の果てにまで吹き伝えられてしまったではないか。ああ、破落戸の中の破落戸よ! ──お前はもうこの地球上から永久に亡びてしまったのだ! 私の名誉も、栄華も、燦たる理想も、永劫に死んでしまった。──どす黒い、陰鬱な、はてしもない妖雲が、お前の希望と天国との間にたちこめているではないか?
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人と作品
「夜、暗い町を歩きながら長いひとりごとをしゃべる癖」を持つ少年は、父との約束を果たして金をもらい、ついに四号活字を買う。「社交術でも腕力でも、あまりの弱者」であった少年は、活字の世界に「幻影の城」を築こうとしたのだった──。
少年時代から文学に親しみ、友人たちと雑誌を作っていた江戸川乱歩(本名・平井太郎、一八九四〜一九六五年)が探偵小説に興味を持ったのは、早稲田大学在学中にポーやコナン・ドイルを読んでその面白さを知ったのがきっかけだった。その後、欧米のミステリーを読みふけるようになり、ドイルの作品を翻訳したり、暗号史の研究をしたりした乱歩は、アメリカに渡って探偵小説作家になる夢を抱いていた。江戸川乱歩のペンネームが、アメリカの作家エドガー・アラン・ポーの名前をもじってつけられたものであることはよく知られている。
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ポプラ社:百年文庫
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