雨、どう?
うちのほうは、接近しつつある台風四号の影響で、雨も風もいよいよ激しい。
ついさっき、台風上陸の第一報が報じられたとこだし。
ま、どちらさまも、ご用心ご用心、ということだ。
さーあ、全力でみてみぬふりをかますぞーッ、と心に誓っちゃいるんだけど、どうも寝覚めの悪い日がつづいておる。
みてみぬふりの件、というのは、むろん、これ関係のことだ。
なんかもう、いまや脱力しまくりなんだけど、とにかく先日来、ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ大騒ぎしてきたとおり、ほんとになんなんだこれはいったい、という話なのであって、脱力感から少しずつ回復しつつ振り返ると、佐賀県は武雄市の市長さんが、驚天動地の武雄市図書館ツタヤ丸投げプロジェクト、なんてのを派手に提唱された、というか、実質的にはすでに本決まりなんだろうけど、とにかく武雄市によってぶちあげられたプロジェクトがネットやマスメディアでひろく喧伝され、図書館ってそもそもなに? みたいな問いがウェブニュースでとりあげられるにいたった。
たとえば、先日も引用した東京新聞の6月12日付ウェブニュース「公立図書館 楽しめます 23区、民間委託が8割超」においては、「民間委託は従来の図書館になかったサービスを生み出し、利用者増につながっている。一方で、地域に関する資料の収集など、貸し出し以外で図書館が果たす機能の低下を心配する声もある」みたいなことも報じられた。
それはもう当然のことで、げんにあちきだって、少し以前のエントリに、「ツタヤに丸投げなんかしたら、いわゆる無料貸本屋としてのサービスは飛躍的に向上するかもしれんけど、地域独自の資料収集というのは壊滅的に劣化してしまうのではないか」という懸念を記したほどだ。
しかし、ちょっと考えてみたら、ここ名張市においては、「地域に関する資料の収集など、貸し出し以外で図書館が果たす機能」なんてのは、とっくの昔から低下しまくっとるわけであって、その端的な一例が、しつこいけどもね、これであった。
ほんとにね、なんなんだろうね、このざまはね。
名張藤堂家関連の資料が、伊賀文化産業協会の手で収集され、活用への道が開かれた、みたいなことになっとるわけよね。
名張市立図書館は、いったいなーにやってんの? という話なのである。
先日も記したとおり、名張市にとって、あるいは、名張市民にとって、名張の歴史を知るためのこの手の地域資料は、いうまでもないことやけど、乱歩関連資料よりはるかに重要な資料なのである。
乱歩関連資料なんてのは、名張市立図書館にとって、どうしても収集しなきゃならん資料ではない。
しかし、名張に関係する地域資料となると、やっぱ、名張市立図書館が収集しなくてどうするよ、ということになる。
ところが、伊賀文化産業協会によって『名張藤堂宮内家家老 鎌田将監家文書』がまとめられた、というこれまたまさしく驚天動地の事実をみるかぎり、名張市立図書館には地域資料のまともな収集なんて、全然できてねーんじゃね? と判断せざるをえない。
ほんとにいったい、名張市立図書館は、というか、名張市教育委員会は、というか、名張市はほんとに、いったいなーにやってんの? という嘆かわしい事態に立ちいたっておるわけなんやけど、そんなことはもうね、わしゃ知らん、ということにする、知ったことかよ、ということにする、面倒みきれねーよばーか、ということにしてしまう、というのが、みてみぬふりをする、ということなわけである。
ところで、台風四号、さーあどうよ、とか思ってるあいだに、なんか、当地の風雨は、すっかりおさまってしまったみたいだ。
なんなんだなんなんだ。
あらしのよるになんか、ならなかったじゃねーか。
どーしよーもねーなーまったく。
とはいえ、これから台風四号の襲来を受ける地方のみなさんは、どちらさまもご用心ご用心。
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