Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2012.06.16,Sat
新聞
朝日新聞 夕刊
平成24・2012年6月9日 朝日新聞名古屋本社
「愛知県史資料編35 文化」に携わって/地元に資料なく東奔西走
三田村博史
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「愛知県史資料編35 文化」に携わって/地元に資料なく東奔西走
「県史の近代文学の仕事、手伝ってよ」と愛知近代文学館建設促進委員会の助川徳是・名古屋大学名誉教授に誘われたのは十七、八年も前。おい、おい、ぼくなんかでいいのと思ったが「自由に研究して」と励まされ、各地へ調査に行くことにした。
いや、本当は両親が尾張出身で今の大名古屋ビルヂング裏から大津橋の愛知英語学校(旭丘高)へ通った坪内逍遥の資料など当然、地元に多いと思っていた。ところが名古屋には逍遥が「心の故郷」といった貸本屋「大惣」跡に標識さえない。やむなく早稲田大学演劇博物館を頼った。
同様に白川公園にあった小学校を出て五中(瑞陵高)卒業後まで栄を中心に住んだ江戸川乱歩の痕跡もなく、資料収集も寄贈先の立教大学へ出向かざるをえなかった。そこで乱歩が中学三年の時、「笹舟」のペンネームで書き、ガリ版刷りして周囲に配った海洋冒険小説「怒涛」を発見したのはうれしい事件だった。掲載誌「中央少年」の表紙は「貼雑年譜」で見ていたが、この中身はだれにも知られていなかったのである。
さらに乱歩、小酒井不木に国枝史郎、長谷川伸らも加わった創作合作組合「耽綺社」の活動記録も集めた。
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