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平成24・2012年6月12日 報知新聞社
生田斗真が感情なき殺人者!映画「脳男」で初の犯人役
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俳優の生田斗真(27)が、来年2月公開予定の映画「脳男」(瀧本智行監督)で初の犯人役に挑戦することになった。「第46回江戸川乱歩賞」を受賞した首藤瓜於(うりお)氏の同名小説が原作。生田は自らの正義のために法を犯すこともいとわない、感情のない男を演じている。劇中では病院1棟を破壊する大規模な爆破シーンも予定されており、生田は「この作品にすべてを懸けてみたい」と、俳優人生をささげる覚悟を見せている。
今作で生田は生まれつき卓越した知能と肉体を持ちながら、感情をいっさい持たない「脳男」と呼ばれる謎の青年・一郎を演じる。ある事件の容疑者として浮上したことをきっかけに、松雪泰子(39)演じる脳神経外科医が「脳男」の謎に迫っていくことになる。
生田にとっては、昨夏に撮影した「僕等がいた」以来、1年ぶりの演技となる。感情表現をいっさい禁じられる難しい役どころに「自分にとって新たな挑戦。この作品が自身のこの先の道のりを大きく広げてくれるよう、日々撮影に励んでいます」と生田。先週、クランクインしたが、緊張感を持って現場に臨んでいるという。
「脳男」は、自らの正義のためには人を殺すこともいとわないダークヒーロー。痛みも感じないため、素手で大人数を相手にしたり、車でひかれても涼しい顔で立ち上がったり、と肉体的にハードな演技が続く。昨年末に瀧本監督から肉体改造を求められ、6か月間道場に通って武術稽古を積み、細身ながらも鋼のような体を作り上げた。
また、見どころの一つが、クライマックスに登場する大規模な爆破シーンだ。富山県にある、現在は使われていない5階建ての総合病院を徹底的に破壊する予定。爆破をかいくぐる場面を吹き替えなしで演じる生田は「見応えのあるリアルなアクションシーンも映画の見どころの一つになれば…」と自信を見せている。生田を追いかける刑事役の江口洋介(44)も「日本のアクション映画が間違いなく生まれると感じています」と太鼓判を押している。
また「脳男」の謎が解けるヒントになる、生田と松雪の対話シーンは91年、ジョディ・フォスターが主演して大ヒットした米映画「羊たちの沈黙」さながら。松雪は「(容疑者との)緊密なやりとり、心理描写を繊細に演じていきたい」とコメントしている。
◆ドラマなどでの過去の大規模爆破シーン 爆破といえば、1979~84年に放送され人気を博したテレビ朝日系ドラマ「西部警察」(主演・石原裕次郎、渡哲也)が有名。毎回、終盤に爆破シーンがあり、車やヘリコプター、廃虚などを爆破。5年間で火薬4・8トン、ガソリン1万2000リットルを費やした。最近では映画「GANTZ」で、神戸市にある解体寸前の旧中央卸市場を用いた爆破シーンが話題になった。今作の爆破も「GANTZ」を手掛けたローカスト社が担当する。
◆江戸川乱歩賞 「怪人二十面相」などで知られる推理作家・江戸川乱歩の寄付を基金として、1954年に制定された推理小説を対象とした文学賞。2000年に刊行された「脳男」は、全選考委員の満場一致で受賞が決定した。
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