書籍
守友恒探偵小説選 論創ミステリ叢書51
守友恒
平成24・2012年5月10日初版第一刷 論創社
A5変型判 カバー 352ページ 本体3600円
関連箇所
たわごと(2)
随筆篇 > p333ー335
初出:探偵作家クラブ会報 昭和24・1949年1月号(通巻20号)
乙女は羞らう山吹の花
随筆篇 > p336ー338
初出:探偵作家クラブ会報 昭和26・1951年1月号(第5巻第1号)
解題
横井司
p340-352
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たわごと(2)
形なく語る。これ、たわごとなり。以下。たわごとを二つ三つ──。
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乙女は羞らう山吹の花
約束だから書かねばならない形だが、本質的な側面から、思いつくままに……。
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解題
横井司
1
日本の探偵小説が、一九三〇年代後半に、小栗虫太郎(三三年デビュー)・木々高太郎(三四年デビュー)の登場によって、第二の隆盛期と呼ばれるブームを巻き起こしたことは、しばしば語られる通りである。しかしそのブームも束の間、三七(昭和一二)年の日中戦争勃発を契機として、次第に戦時体制へと移り変わり、三九年には、江戸川乱歩の作品集『鏡地獄』(春陽堂・日本小説文庫、三六)に収録されていた「芋虫」が、警視庁検閲課から全文削除を命じられる。また、新潮社から刊行中の『江戸川乱歩選集』(三八~三九)の検閲も厳しくなってきたことから、乱歩が隠栖を決意せざるを得なかった。一九四一年一月の時点で乱歩は、それまでに書いた回想録を自ら綴じ合わせて編んだ私家本『探偵小説回顧』において、次のように状況を分析している。
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