Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2012.06.08,Fri
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平成24・2012年6月4日 読売新聞社
小林多喜二・幸徳秋水・乱歩…発禁本の企画展
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小林多喜二「蟹工船」をはじめ、展示される発禁本の数々
主に戦前、検閲制度によって発売禁止処分を受けた本を集めた珍しい企画展が、きょう5日から東京都千代田区の明治大中央図書館ギャラリーで開かれる。
プロレタリア作家の小林多喜二「蟹工船」、大逆事件で処刑された幸徳秋水「平民主義」など約250点の発禁本が展示される。
この「城市郎文庫展――出版検閲と発禁本」は、発禁本の収集家として知られる城市郎さん(90)の旧蔵資料を中心とするもの。城さんは戦後、会社勤めの傍らコレクションを始め、約7000冊の蔵書を昨年、明大に寄贈。うち2000冊が発禁、非合法出版関連の書籍とされる。
戦前は出版法や新聞紙法に基づく検閲制度が敷かれた。政治的観点だけではなく、風俗を乱す書籍も対象となり、1930年に刊行された江戸川乱歩の小説「蜘蛛男」が約5100字の削除改訂を命じられた。今回の展示では「蜘蛛男」無削除完本版や、03年に華厳の滝で投身自殺した旧制一高生、藤村操を詐称した書き手が記し、数点しか現存が確認されていない偽書「煩悶記」なども公開。出版と表現の自由の問題を考えさせる。7月22日まで。
(2012年6月4日20時55分 読売新聞)
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