つづき。
▼「名張市議会を変えてみせます!」 幸松孝太郎活動報告:第14回伊賀の手づくり作家展が今日と明日[アスピア]で開催!(2012年6月2日)
な。
アイデンティティ、ということばが出てくる。
それも、三回も出てくる。
正確にいえば、一回目は「アイディンティティ」、二回目と三回目は「アイディンティィ」であって、ちょっと笑えるわけなんやけど、とにかく出てくる。
とはいえ、このエントリ、最初の段落と最後の段落以外は、全面的にコピー&ペーストなのね。
だから、アイデンティティということば、というか、アイディンティティとアイディンティィも、その引用文中に出てくるわけだ。
ただし、この先生のブログはそのあたり、つまり、地の文か、引用か、ということが、ややわかりづらい。
しかも、どこから引用いたしました、ということが、必ずしも明らかにはされていない。
このエントリにおける引用も、「この団体のHPを見ると」とされているだけで、そのホームページへのリンクが設定されているわけではない。
検索してみると、このサイトからの転載であった。
▼名張シンクス:町の状況
▼名張シンクス:何故旧名張町なのか
こういったページに掲載された他人の文章を長々と引用したあと、「このような思いを持っている人たちと、名張市民の皆さんの手で新しい『まちづくり』の活動をしようではありませんか!」といきなり連帯を呼びかけていただいても、いったいなにをどうすればいいのか、ということがよくわかんない。
つまり、この議員先生ご自身が、まちなか再生というテーマをどのよう……
いかん。
いかんなあ。
いかんいかん。
これはいかんぞ。
まちなか再生、ということばをちょこっと書きつけただけなのに、あたいはまたしても、えらい勢いで殺気立ってきたではないか。
アッサラーム、アライクム。
アッサラーム、アライクム。
なまんだぶなまんだぶなまんだぶなまんだぶなまんだぶなまんだぶ。
だからまあ、まちなか再生の話題はここまでとするけれど、この議員先生がここまでおっしゃってくれてるんだし、そういえば、乱歩にかんして、こんなことをお書きいただいたエントリもあったっけ。
▼「名張市議会を変えてみせます!」 幸松孝太郎活動報告:江戸川乱歩の教養講座が来週17日に名張で開催!(2011年12月11日)
ここはひとつ、この先生から拝眉の機を頂戴して、直接お考えをお聞かせいただくのも一興かもしれぬ。
それはそれとして、とにかく名張市議会議員の先生が開設していらっしゃるブログに、なんとアイデンティティということばが登場する時代が、ついに訪れたのである。
そりゃまあな、実際のところは、よそのページからコピペした文章にたまたま使用されていた、というだけの話であって、しかも、そのよそのページってのも、アイデンティティということばの意味がほんとに理解できてんだかどうなんだか、みたいな感じではあるんだけど、しかしまあ、アイデンティティはアイデンティティだ。
ここ名張市にも、ついに、地域のアイデンティティが語られる時代が訪れた、というわけであって、そういった地域のアイデンティティを明確にし、将来にわたって保持してゆくことこそ、図書館という公共施設における重要な役目のひとつなんだけど、こんなこと、いくらいったって、名張市役所のみなさんには理解していただけないのであろうなあ。
てゆーか、例の武雄の変の現場でも、図書館なんてしょせん単なる無料貸本屋、みたいな認識がおそらくは支配的で、いま述べたようなことはまったくおわかりいただけぬのであろうなあ。
で、その後どうよ、とみてみると。
▼武雄市長物語:公立図書館館長、上山信一さんの意見(2012年6月3日)
いやー、びっくりした。
公立図書館の館長さんから届いた、というふれこみのメールに「神奈川県の臨調」とあって、こりゃいったいなんのことじゃ、と検索してみたら、いやー、びっくりした。
神奈川県の知事さん、こんなことやってたのか。
▼カナロコ:神奈川臨調「聖域なく議論」、財政再建目指し初会合/神奈川県(2012年3月29日)
▼カナロコ:「神奈川臨調」(2012年4月6日)
▼カナロコ:県有施設「3年間で原則廃止」、神奈川臨調が県に提言へ(2012年5月26日)
▼カナロコ:「教育臨調」発足へ、黒岩知事が考え示す/神奈川(2012年5月26日)
▼カナロコ:県有施設「3年原則全廃」、黒岩知事がゼロベース選定覚悟/神奈川(2012年5月30日)
すべての県有施設を三年間で原則廃止、ってんだから、なんかもう無茶苦茶な話である。
なにしろ、「対象は県立図書館など県民利用施設(107施設)のほか、県税事務所や保健福祉事務所といった出先機関(132機関)、社会福祉施設(15施設)などで、学校と警察を除く全施設とした」ってんだからなあ。
いやほんと、わけわかんね。
それにしても、これだけのとんでもニュース、うかつにしていままで全然知らなかったんだけど、それは要するに、まったくといっていいほど全国的な話題になってなかったからである。
あまりにもばかばかしい話だから、話題にするまでもない、というのが世間的な扱いだったのかもわからんけど、これがこのまま進められたら、変じゃなくて乱と呼ぶべきレベルの話になってしまう。
乱ってのは、壬申の乱とか、承平天慶の乱とか、応仁の乱とか、ああいった場合の乱のつもりなんだけど、武雄で起きているのは武雄の変、しかし神奈川では、いままさに神奈川の乱と呼ぶべき動乱が勃発しようとしている、という感じだ。
神奈川県の知事さんというと、派手にぶちあげた太陽光発電がらみの選挙公約をあっというまに撤回し、忘れてほしい、とか口走って失笑を買ったことが全国的な話題になったかたなんだけど、あんなぽっと出のタレントくずれの知事さんにここまでのことされたんじゃ、われらが三重県の知事さんは立つ瀬がないというものではないか。
いやいや、そんなことはまあ、どうでもよろしい。
武雄も、神奈川も、三重も、いまはとりあえず、どうでもいいとして、ほんと、名張市はどうよ。
ほんっとに、どうよ。
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