つづき。
ああ、鬱になりそう、のつづき。
とかいってたら、ほんとに鬱病を患っていらっしゃるかたからお叱りを受けてしまいますけど、なんかもうほんと、鬱。
しかし、鬱になるのも無理ないじゃん、という話のつづきどす。
お役所のみなさんが、手前どもはなにも考えないことにしております、というみなさんであることは、以前から知ってました。
手前どもはできるだけ働かないようにしております、というみなさんであることも、やはり知ってました。
ですから、名張市立図書館も、乱歩関連資料を収集いたします、とぶちあげただけで、あとはなんにも考えようとしなかったみたいだな、ということも察しがついてます。
しつこくもくどくどと申し述べましたとおり、そこらの高校の図書委員でもちゃんと考えられることを、はなからいっさい考えようとせず、したがって、なんの基準も方針もなく、場当たり的に、ひとりよがりに、市民の血税で古書のたぐいをただ購入して幾星霜。
なんなんだそりゃ。
信じられんなまったく。
もう少し、はじめの第一歩の時点で、考えてくれてもよかったんですけどね。
しかも、収集した資料のリストさえ、作成されることはありませんでした。
リストなしで、いったいどうやって収集できたのか、あるいは、どんな資料を収集したの? とだれかから尋ねられたとき、どう答えるつもりだったのか、いろいろ不思議なことは多いんですけど、要するに体系性ってやつのことなんて頭の片隅にもないような状態で、資料収集がつづけられとったというわけです。
ほんとに信じられんな。
もう少し、せめてリストつくる程度のことをするくらいには、働いてくれてたらよかったんですけどね。
しかし、それがまぎれもない実態というやつあって、いくらなんでも名張市立図書館、ちょっとひどすぎじゃん、と私は思いました。
読書会なんかでお茶にごしてんじゃーよインチキ図書館、ちっとは図書館らしいことをしたらどうだこの低能、と名張市立図書館を叱り飛ばしたときのことです。
天国の乱歩も、そう思ってたことでしょう。
なにしろ乱歩は、平井隆太郎先生によれば、「資料整理へのマニア的な執念」のもちぬしでしたから、買うだけ買って読みもせず、ま、そのあたりのことも、それじゃだめじゃん、ということではあったでしょうけれど、それ以上にもう、収集資料をただ並べるだけでリストすらつくらず、整理や体系化には眼をくれようともしない、なんてことにはほんと、はらわたが煮えくり返る思いをしていたのではなかったかしら。
そこらの高校の図書委員にもできることを、かりそめにも乱歩コーナーを開設してる公立図書館がいっさいしようとしなかった、というんですから、なんともひどい話です。
しかし、そうではあったとしても、かろうじて、なんとか、主体性は保持していたわけです。
名張市立図書館には、乱歩関連資料の収集は手前どものお仕事です、という自覚がありました。
その自覚にプラスして、そこらの高校の図書委員程度のおつむがあれば、いやいや、そんなことはまあいいとして、とにかく名張市立図書館、いまだ主体性を放棄せず、という状態ではあったわけです。
ところが、いまや、やってくれるひとがあればやってもらいます、なんだぞ。
要するに、乱歩関連資料の収集は手前どものお仕事ではございません、手前どもは乱歩とは無関係でございます、やりたかったらおめーがやれよばーか、ただし図書館に迷惑はかけるな、ということになってしまってんだぞ。
さすがにまずくね? とは思わんのかしら。
名張市立図書館における乱歩関連資料の収集と活用は、名張市立図書館と関係ないことでございます、やってくれるひとがあればやってもらうことでございます、なんつーのは、なんかもう、聞くひとすべてを唖然とさせるほどの、といったって、むろん、主体性放棄と責任回避を旨とするお役人さまはそんなことないはずなんだけど、ふつうのひとが聞いたら唖然暗然呆然憮然、話になんないもう全然、とその場で卒倒してしまうほどのことなんだぞ。
そこまではっきり、乱歩から手を離してしまっては、初代館長さんだってお怒りになると思うぞ。
いやいや、とてもお怒りになれるようなお立場ではなくて、むしろこちらが叱り飛ばしてさしあげたいところなんやけど、それでも初代館長さん、乱歩関連資料収集の手綱だけはにぎっていらっしゃったようだからなあ。
それがどうよ。
いまじゃ名張市立図書館、あっさり手綱を放してしもうてからに、初代館長さんに申しわけないとは思わんのか。
いやいや、初代館長さんさえ、もう少ししっかりしてくださっておれば、資料収集のしの字くらいはご存じで、図書館法にごくわずかでも眼を通してくださっておって、いやいやいやいや、そんなことよりもまずなにより、乱歩の本を集めるんだったら乱歩のことを知らなくっちゃな、乱歩の本を読まなくっちゃな、というそこらの高校の図書委員でも考えつけることをふつうに考えついていただけるかたであったなら、そこらの高校の図書委員会なみのことは名張市立図書館にも継続できていたはずであって、よもや乱歩の手綱を手放す、なんてことにはなっとらんかったはずなんじゃが。
ほんと、初代館長さん、乱歩の自伝さえ開こうとせん、というのは、いったい、どういうことだったんじゃろうなあ。
乱歩作品は読まない、と、固く決意でもしていらっしゃったのかなあ。
お経は読んでも乱歩は読まぬッ、腹が張っても屁はこかぬッ、とか、そんなあほみたいなことゆうといやしたらあかしまへんのえ。
いやいや、いやいやいやいや、そんなことはどうだっていいんじゃ。
問題は、鬱じゃ。
わしの鬱じゃ。
なんで名張市立図書館が死ぬほどすっとこどっこいなせいで、このわしが鬱にならにゃいかんのじゃ。
なんでじゃ。
なんでなんじゃ。
ほんとにもうな、なんか、つらいんだぞ。
先日も記したとおり、もう一年ほども前のことになるのか、名張市立図書館はしれっとしてるからいいんですけど、私のもとにですね、名張市立図書館に探偵雑誌のことを電話で問い合わせてもなんにもわかってなかった、とか、名張市立図書館に寄贈したミステリ関連図書はいつまで死蔵されるのか、とか、そういったことをメールでお知らせいただいたり、直接口頭でお尋ねいただいたり、そりゃもう私は頭を抱えました。
そんなことじゃ、さすがにまずかろーがよ。
しかし、名張市立図書館は、まずい、とは思わんらしい。
なんでなんだろうな、という疑問を私は抱いておったわけなのですが、なんだ、乱歩関連資料の収集は手前どものお仕事ではございません、手前どもは乱歩とは無関係でございます、みたいなことだったのか、とここへ来てようよう了解された次第です。
つか、そんなこと、ひとに了解させてんじゃねーよ。
ほんとうにもうね、こっちこそ、手前は名張市立図書館とは無関係でございます、ということにしたいわけであって……
と記したところで、拙宅玄関のチャイムが鳴りました。
予定していた客人の到着どす。
本日のぼやきはここまでとして、ほな、さいなら。
ばーか。
さ、お酒飲んでこよっと。
まずお知らせ。
名張発創作乱歩狂言池袋篇は、あす25日に前売りがスタートします。
▼イープラス:創作乱歩狂言
「押絵と旅する男」といえば、こんなニュースが報じられていました。
▼東京新聞 TOKYO Web:浅草のシンボル 「凌雲閣」復活へ 六区最後の映画館跡地
さて、つづき。
なんかもう、考えるだけで鬱状態に陥ってしまう話のつづき。
重要なことだから、というか、名張市役所のみなさんにはまだおわかりいただけないかもしれませんから、というべきか、とにかくしつこく記しますと、世の中にはやっぱ、フーテンの寅さんじゃないけれど、それをいっちゃあおしまいよ、ということがあるように思います。
やってくれるひとがあったらやってもらいます、というのは、ほんとにもうね、それをいっちゃあおしまいよ、以外のなにものでもない。
乱歩関連資料を収集します、といいだしたのは、ほかでもない、名張市立図書館です。
資料収集というのは、図書館のお仕事の根幹です。
日本図書館協会は、図書館の自由に関する宣言、とかいうのを公表していて、そのひとつめには、「図書館は資料収集の自由を有する」と明記されています。
ですから、名張市立図書館は、乱歩関連資料を収集してもいいし、もちろん、収集しなくてもいい。
しかし、開館の時点で、収集します、と宣言したわけです。
じゃ、だれがするのか。
図書館がするわけです。
図書館の職員がするわけです。
それが図書館のお仕事です。
しかも、乱歩関連資料は、名張市立図書館にとって、メインコンテンツなわけです。
そんな資料を専門的に集めてる図書館、ほかにはありませんから、そういう意味でも貴重なコンテンツです。
だというのに、そのコンテンツを充実させ、活用するという図書館本来のお仕事を、やってくれるひとがあったらやってもらいます、っつーのはどうよ。
どうして、図書館みずからがしないのか。
どうして、ひとまかせにしなければならぬのか。
それはさすがにおかしいことだぞ、と思う。
異常といっていいことだぞ、とも思う。
だから、収集の方針をはっきりさせて、図書館としてのサービスを提供してゆく、みたいなことをしなければだめなんじゃね? と私はいっとるわけです。
そのためには、もうちょっとしっかりしてくれてもいいんじゃね? といいつづけとるわけです。
たとえば、こんなニュースがありました。
▼毎日jp:B-1グランプリ:名張牛汁「アピールできた」 目標8位以内届かず--北九州 /三重(2012年10月22日)
名張牛汁協会のみなさんが、遠路はるばる北九州市までおでかけになって、「イベントステージでは、名張ゆかりの江戸川乱歩や観阿弥を紹介」してくださったということです。
ことほどさように、どこの自治体も情報発信に余念がなく、名張市のシティセールスといえばコンテンツはまず乱歩と観阿弥だと相場が決まっているわけなんですけど、長きにわたって乱歩関連資料を収集してきた名張市立図書館が、乱歩にかんしてまるっきり情報発信できてないってのは、ちょっとおかしなことだと思われます。
あるいは、こんなニュースもあります。
▼朝日新聞デジタル:怪人二十面相 なりきって競おう(2012年10月24日)
名張地区まちづくり推進協議会のみなさんが、怪人二十面相にちなんだコンテストを企画して、なんか参加希望者が少ないみたいな感じではありますけど、恒例のイベントを盛りあげようとしていらっしゃるわけです。
乱歩の創造したキャラクターが、イベントのコンテンツとして活用されてるわけです。
だというのに、かんじんの名張市立図書館、長きにわたって乱歩関連資料を収集してきたオンリーワンの図書館である名張市立図書館が、乱歩のことはやってくれるひとがあればやってもらいます、とはどういうことよ。
そんなことゆうとっちゃだめでしょうが。
それをいっちゃあおしまいよ、でしょうが。
名張市立図書館はどうして、図書館のお仕事の根幹とも呼ぶべき資料収集をないがしろにしている、というか、完全に放棄しているのか。
そんなのは、図書館にとって自殺行為ではないか。
そこらの高校の図書委員でもできることをまったくせず、あげくのはては自殺行為、なんてのは、さすがにいただけないと思うぞ。
しかし、せいぜいが、その程度か。
いやまったく、困ったものだな。
ゆうとくけど、私は名張市にとってひとりのクレーマーにしかすぎんかもしれんけど、私の背後には、乱歩のファンや関係者、さらには乱歩がらみで名張市立図書館に図書を寄贈してくれたみなさんや期待をかけてくれているみなさんが存在している、ということだけはゆうときたい。
それ考えるとほんと、鬱状態になってしまうわけよね。
さ、お酒飲んで寝よっと。
まず、名張市からのお知らせです。
10月19日だった締切が30日に変更されました。
応募が少ない、ということでしょうか。
▼名張市:怪人二十面相なりきりコンテストを開催
どちらさまもふるってご応募ください。
では、つづき。
なんとかならんもんか、のつづき。
ですからまあ、名張市立図書館にはなんとか乱歩関連資料の収集を継続していただきたいものなんですけど、どうすればいいのやら、ということで、私はずーっと頭を悩ませてきたわけです。
これはむろん、名張市立図書館が完全に主体性を放棄している、ということが判明する以前のことで、やってくれるひとがあったらやってもらいます、とかいう腰が抜けそうになるほどの表明がある以前の話なのですが、それにしてもこれはひどい話だ、ということが、もしかしたら名張市役所のみなさんにはおわかりいただけていないかもしれませんから、念のため、さらにいささかの贅言を費やしましょう。
やってくれるひとがあったら、やってもらいます、っていうのは、はたして、なにをやってもらうのか。
むろん、乱歩関連資料の収集です。
しかし、だれかにやってもらうにしても、収集の方針は名張市立図書館が明確に示す必要があります。
名張市立図書館はこういう考えをもっておりますので、こういった考え、方針、基準にもとづいて、乱歩関連資料の収集をやってください、とやってくれるひとに依頼しなければなりません。
なんでもいいから適当にやってよ、などと、丸投げすることはできません。
しかし、その方針を、名張市立図書館は明確にすることができない。
そのあたり、ちゃんとしなきゃだめじゃん、といくら進言してもできない。
開館の時点で考えられ、決められているべきだったことが、いまになっても考えられず、決められない。
なんなんだいったい。
そこらの高校の図書委員にだってできることが、できない。
大笑いである。
というか、これはほんと、信じられない話です。
名張市役所のみなさんにはご理解いただけないことかもしれませんけど、ありえねーよ、という話です。
ほんとにまあ、こら初代館長呼んでこいよこら、とは申しませんけど、いったいなんなんだそのレベルの低さは。
乱歩関連資料を集めよう、となったにもかかわらず、乱歩の自伝にさえ眼を通そうとしない。
あきれ返って怒る気にもなれねーよ。
ま、めいっぱい怒っとるわけですけど。
では、かりに、名張市立図書館が乱歩関連資料収集の方針をちゃんと決めた、と仮定してみましょう。
ちゃんとした方針を明示して、さあ、この方針のもとに、乱歩関連資料の収集を、やってくれるひとがあったらやってもらいます、とかゆうたりしたら、どうなると思う。
百人が百人、そんなものは図書館職員の仕事だろーがよ、と思うはずです。
なんでいちいちひとに頼まなきゃなんねーんだよ、ということになってしまいますがな。
そこらの高校の図書委員にでもできることを、どうして自分たちでやろうとしねーんだよ、ということになってしまいますがな。
ほんと、無茶苦茶な話だぞ、ということが、名張市役所のみなさんにもおわかりいただけたでしょうか。
とにかく、そのあたりをちゃんとしないことには、どうにもなりません。
どうにかしてもらえんものか。
どうにかせんといかんぞ。
とはいうものの、これはあくまでも名張市立図書館の問題ですから、わたしがいくら歯ぎしりしたって、どうにもならんわけです。
そりゃもちろん、私だって、はばかりながら、めいっぱいのことはやりましたがな。
乱歩にかんしてなにやっていいのかさっぱりわかりません、なんとかしてくんない? と依頼を受けて、なんなんだこの図書館は、と私は思い、名張市立図書館が抱えている問題点を考えてみました。
その時点で、開館からほぼ四半世紀が経過していたわけですけど、乱歩関連資料の収集といったって、行き当たりばったりの場当たりで、どこにも明確な方針がない、ということと、収集資料の体系化ってやつがまったく顧慮されていない、ということと、資料収集にもとづいたサービスの提供なんてことがびっくりするほど等閑視されている、といったことが、こらもうえらい大問題やないか、という結論が出ました。
そういった問題をすべて解決するには、なにをすればいいのか、というと、いうまでもなく、目録をつくることですがな。
なんでそんなことすらわからんのか。
四半世紀も乱歩関連資料の収集をつづけておいて、目録を発行するってことにさえ考えがおよばんのか。
ほんとに図書館か。
ですから、乱歩の関連資料を収集する、というのであれば、乱歩の自己収集を継承する、というのがまずは王道であろうな、と考え、それを確固たる方針として、目録つくったわけざんす。
だからもう、必死ですよ。
乱歩の自己収集を継承して目録をつくる、なんてことしようと思ったら、私にはあまりにも知識が足りない。
ですから泥縄式に必要な知識を身につけ、いろんなひとにぶっつけで手紙を出して教えを乞い、なんか死ぬかも、とか思いながら、目録つくったわけざんす。
で、名張市立図書館、なかなかやるじゃん、とかそこそこのお褒めもいただきまして、さ、この路線で乱歩関連資料の収集をつづければいいんだからね、ということになるはずだったんですけど、名張市立図書館ったら、その目録の内容がどうもようわからん、という状態だったわけです。
したがいまして、名張市立図書館がつくった目録の線で乱歩関連資料を収集する、ということが、名張市立図書館には無理である、というなんともけったいなことになって、だったら、名張市立図書館になにができるのか、名張市立図書館なりに収集の方針を考えてみようね、とアドバイスしても、それすらできない。
いやー、まいったなあ、と思って、なんでこんなことでここまで思い煩わねばならんのか、ほんとになんとかならんものか、と思っていたところへ、やってくれるひとがあったらやってもらいます、だもんなあ。
やってらんねーよまったく。
くどくどくどくどくどいてるのもあほらしい。
お酒飲んで寝よっと。
つづき。
腰を抜かしそうになったぞ実際、のつづき。
乱歩関連資料を収集します、というのは、名張市立図書館がみずから選んだことなわけです。
開館当初から、ひとつの目標として掲げられ、げんに資料収集が進められてきました。
それが、いまになって、どうして、やってくれるひとがあればやってもらう、などと丸投げされてしまってんのか。
ここまで手ひどい主体性放棄は、ちょっと考えられませんがな。
資料収集ってのは、図書館業務の根幹ですがな。
図書館のスタッフってのは、資料収集のエキスパートですがな。
ある図書館が乱歩関連資料を収集しております、というのであれば、その図書館は、図書館法に即していえば、「図書館の職員が図書館資料について十分な知識を持ち、その利用のための相談に応ずるようにすること」が求められるわけであって、なおかつ、「図書館資料の分類排列を適切にし、及びその目録を整備すること」なんてのも当然の責務なわけですがな。
そういうことがふつうにできて、はじめて、いっちょまえのライブラリアンちゅうことになるわけですがな。
だというのに、それをひとに丸投げする、っていうのは、いったいどういう了見ぞなもし。
しかも、乱歩ってのは、わざわざ乱歩コーナーまで開設してるわけですから、名張市立図書館にとってメインコンテンツなわけぞなもし。
つか、名張市にとっても、いってみればキラーコンテンツぞなもし。
だというのに、乱歩関連資料を集めとる図書館が、乱歩のことをなんにも知らん、とか、あげくのはては、乱歩のことはだれかやってくれるひとがいたらやってもらいますけど、とか、ゆうとるわけぞなもし。
なんでそうなるのか。
図書館業務の根幹を、どうしていちいち丸投げせにゃならんのか。
どうしてそこまで、主体性を放棄しようとするのか。
以前からくり返してゆうとりますとおり、名張市立図書館にちゃんとしてほしいな、と私は思うとるわけです。
図書館としてふつうにできること、やるべきことを、ちゃんとやってほしいな、とゆうとるわけです。
図書館としてちゃんとやるべきことから、どうして逃げるのだろうな。
やってくれるひとがいればちゃんとできますけど、やってくれるひとがいなかったらちゃんとできません、とか、いくらお役人さまとはいえ、そこまでみっともない責任転嫁は、さすがにしないほうがいいと思うぞ。
もう少し、なんとかならんものか。
もちろん、私自身、なんとかしたいものだ、と思うて、わるあがきはしたぞ。
大きな流れとしては、やっぱ、インターネットを活用しなきゃまずいじゃん、というのがあったわけで、いろいろ働きかけても、名張市立図書館の内部では、どうもうまく進まない。
名張市立図書館は、鈍重な老いた牛のように、とかゆうたら牛に失礼ですけど、とにかくなにもしようとしません。
乱歩にかんする情報提供は、紙の目録だけでなく、ネット上でも展開すべきだ、と私は考えていたわけなんですが、ほんとにどうもうまくいかない。
そこへもってきて、みごとなまでの大失敗に終わった名張市のまちなか再生事業ですがな。
乱歩が生まれた新町に残る細川邸という古い民家を整備して、なんらかの公共施設として活用する、というのが事業の目玉ですがな。
その細川邸には蔵がふたつもあるというのですから、そのうちひとつくらい、乱歩に関連づけなくてどうするよ、みたいなことは、多少なりとも乱歩に関心のある人間なら、だれでも、ただしばかは除きますけど、だれでも思いつくことですがな。
じゃあどうするよ、ということを考えてみた結果、名張市立図書館の乱歩がらみのアイテムや機能、みんな細川邸の一部に移したらどうよ、ということになって、名張のまちに乱歩の蔵がある、となれば、まちなか散策の動線もできることだし、こーりゃええわい、みたいなことをわざわざパブリックコメントとして提出したんですけど、これがまたうまくいかない。
手前どもは癒着結託相手の顔しかみないことにしております、というのが名張市のモットーであったのか、あるいは、こっちのゆうとることがあまりよう理解できんかったということか、とにかく、まちなか再生事業の関係者のなかに、聞く耳をもってるひとがひとりもいなかったわけです。
しかし、このままじゃまずいぞ、とは思われましたので、NPOなんてのをつくってみるか、とか、いろいろわるあがきしてみたのですが、しょせんはわるあがき、実を結ぶことはありませんでした。
そういえば、地元資本による大型書店の会長さんにもお会いして、その本屋さんのウェブサイトから乱歩にかんする情報を全国発信することが可能なのではないか、みたいなことの相談にも乗っていただいたのですが、やはり実は結ばず。
とにかく、あちらこちらのみなさんから、どうして名張市立図書館は、あれだけの目録を出しておきながら、そこから一歩も前進しようとせんのか、ネットを利用すれば、より充実した情報の受発信が可能ではないか、みたいなことを、かなり以前からご指摘いただいておりました。
それはむろん当然そうであって、乱歩関連資料を収集している、というのであれば、そのこと自体をひろく訴えることが必要です。
資料ってやつには、集めているところに集まってくる、みたいなとこがあって、集めてまーす、と声を大にして発信してゆけば、資料そのものであれ、資料にかんする情報であれ、名張市立図書館にじわじわと集まってくることはまちがいがありません。
ところが、名波市立図書館はそれをしない。
そんなことしたら、えらいことになります。
乱歩の資料を集めてる図書館なら、乱歩のことにくわしいだろう、と、ひとは思います。
ところが、名張市立図書館はまったくです。
乱歩のことなんか、なにひとつ知りません。
初代館長さんの時代から、なぜか、そういうことになっております。
だから、乱歩のことでなにか尋ねられたり、相談されたりしたら、ほんとに困るわけです。
しかも、資料の寄贈なんて受けてしまったら、それでなくても資料を保管するスペースがないんだし、資料整理というよけいな仕事が増えてしまって、ほんとに困るんです。
要するに、名張市立図書館にとって、乱歩関連資料なんてただのお荷物なんです。
そんなもの収集してるなんて、できたら伏せておいてほしいんです、どうぞどうぞ、ご内聞におねぎゃーしますだなも、というのが正直なとこなんですけど、そんなことゆうとるわけにもいかんやろ。
乱歩関連資料を収集します、と開館当初にぶちあげて、曲がりなりにも資料を集めてきた、というのであれば、それはこの先、やっぱつづけてゆくべきことじゃろう。
名張市立図書館は将来にわたって、もうちょっとちゃんとして、せめてそこらの高校の図書委員くらいにはちゃんとして、乱歩関連資料の収集と活用を進めるべきだろう、と思われましたし、こちらとしてはそれをサポートせにゃならんのではないか、とも思われましたので、乱歩関連事業のアドバイザー、ということにしていただいたわけです。
しかし、どうも話が噛み合いません。
私としては、少なくとも、過去に出した目録の増補は持続的に進めるべきである、と思っていたのですが、というか、そんなのはあたりまえのことなのですが、それもちょっと無理かも、みたいなことがわかりました。
なんといえばいいのか、要するに、目録の内容を共有できないわけです。
こんなのはいうまでもないことですが、目録を開いて解題を読んだり、個々のデータに眼を通したりすれば、資料収集の方針なんて一目瞭然なわけです。
ところが、この解題には資料収集の方針が書かれているわけではない、という声が図書館サイドから出されて、私はそのときも腰を抜かしそうになりましたばい。
しかし、ま、理解できんというのであれば、いたしかたあるまい。
そういえば、以前の副館長さんも、まったく理解できないみたいでいらっしゃったし。
だったら、三冊の目録とは関係なしに、乱歩関連資料の収集方針を最初からまとめてみようか、ということにして、提出されてきた方針をみてみると、そりゃまあ、なんか、こちらが恥ずかしくなるくらい、ひどいものでした。
それはそうでしょう。
当然のことでしょう。
名張市立図書館の職員だからといって、乱歩のことを知っているわけではなく、資料収集にかんしてもこれといった知識も能力もないわけなんですから、いきなりそんなことを求めても、簡単にできるわけがありません。
だから、だからこそ、開館の時点で、考えるべきことをちゃんと考え、決めるべきことをちゃんと決めて、乱歩関連資料の収集をきっちり方向づけとくことが必要だったわけなんですが、初代館長さんはいったいなにをしていらっしゃったのか。
みたいなことは、まあいいとして、アドバイザーとしては、過去に出した目録三冊の増補以外のことにかんしても、乱歩作品個々のデータをとっていったらどうよ、と提案してもみたんですが、なんかまあ、それもうやむやになってしまった感じでしたっけ。
ただまあ、いまとなったら、もうはっきりとわかります。
やってくれるひとがあればやってもらいますけど、手前どもはなにもいたしません、乱歩のことは手前どもには関係ございません、というのが名張市立図書館の見解なわけです。
だったら、アドバイスもくそもなかったわけですがな。
しかし、当時は、名張市立図書館がそこまで開き直って無能と怠慢の上にあぐらかいてる、とは知りませんでしたから、いやー、どうすっぺや、と私は思い悩みました。
ちょうどそのころ、というと、もう一年くらい前になるわけですけど、名張市立図書館に探偵雑誌のことで問い合わせの電話を入れてもまったく話が通じませんでした、みたいなメールを頂戴したり、はたまた、名張市立図書館に寄贈したミステリ関連図書はいつ活用されるのでしょうか、と寄贈者のかたがたがわざわざ名張へおいでくださったり、そういうことがあってですね、いやほんとにどうすっぺや、名張市立図書館なんて、乱歩のことも探偵小説のこともなんにも知らんし、収集資料も寄贈図書も活用なんてまったくせずに死蔵しとるだけだし、ほんと、やる気なんてなんにもないんだぞ、ただただ小ずるい先送りをかましてその場しのぎをつづけてるだけなんだぞ、お役所仕事ってのはその場しのぎの際限もないくり返しでしかないんだぞ、もうほんとにどうしようもないんだぞ、しかし、なんとかしなきゃしゃーないか、とも思われました。
しゃーないか、といいますか、私はほんと、名張市立図書館にはちゃんとしてほしいわけです。
長年にわたって集めた資料もあれば、乱歩の生まれ故郷の図書館だから、ってんで寄贈していただいた図書もあるわけなんですけど、名張市立図書館の無能と怠慢によって、そうした資料や図書が永遠に死蔵されたままってのは、あんまりよろしくねーことだよな、名張市にとっても損失だよな、いままでの資料収集に要した税金、どぶに捨てることにもなるし、ひとさまから寄せられた厚情を踏みにじって、名張市の評判を貶めることにもなるよな、それでなくたって評判わりーのにな、とかいろいろ、ほんとにまあ、名張市立図書館のことでなんでここまで思い悩まなきゃならんのよ、と頭をかかえるくらい思い悩んで、それでまあ、このブログで逐一ご報告申しあげましたけど、名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して、名張市長になんとかお願いして、首の皮一枚、名張市立図書館にひっかかりをつくっていただきました。
で、こうなりました。
つづく。
ちなみに、きょう10月21日は乱歩のお誕生日でございます。
さーあ、どうなるんだろうね。
ではまたあした。
つづき。
要するに、最初の第一歩がまちがってたら、まちがった方向にそのままずーっと歩きつづけるしかない、ってのがお役所ってとこであって、進路の修正なんて不可能なのよね、という話のつづき。
最初のまちがいってのは、資料収集のしの字もご存じないかたが名張市立図書館の館長に就任した、ということではなくて、その館長さんがなにもお考えにならなかった、そこらの高校の図書委員にもふつうに考えられることに、まったく考えがおよばなかった、ということです。
資料がどうの、収集がこうの、そんなのはじつは些細なことであって、というのも、資料収集にかんする知識や能力なんて、あとからいくらでも身につけられるわけです。
だいじなのは、乱歩の本を集めまーす、と決まったら、じゃ、乱歩のことをよく知らなきゃ、とたちどころに反応できるかどうか、その一点よね。
そこらの高校の図書委員だったら。すぐさま反応できるはずです。
なぜか、というと、そんなのはごくあたりまえのことだからです。
ところが、そんなごくあたりまえの反応が、名張市立図書館にはまったくできませんでした。
ひどい話です。
そこらの高校の図書委員だったら虚心に乱歩に向き合っていたはずなのに、どうして名張市立図書館のいい大人にはそれができなんだのか。
乱歩のことを知りもせずにこら、乱歩の本が集められると思うておるのかこら。
図書館のお仕事なめてんじゃねーぞ腐れ公務員。
まったく、そこらの高校の図書委員にもわかることが、全然わかんなかったっていうんだからなあ。
ほんと、毎度ひきあいに出すけれど、図書館法に照らしたって、名張市立図書館よりはそこらの高校の図書委員のほうが、よっぽど図書館の精神とでも呼ぶべきものを体現できとるぞこら。
恥ずかしいとは思わんのか。
恥ずかしいとは思わんのであろうな。
まったく、信じられんような話だな。
しかし、そういった信じられんような話の帰結として、現在ただいまの名張市立図書館の惨状があるわけです。
でもって、その惨状は、名張市立図書館が乱歩関連資料の収集を開始した時点で、すなわち、まちがった方向に踏み出した時点で、すでにして約束されておった、ということになるわけです。
そのあたり、私はちょっと、見通しが甘かった、というか、お役人さまの無能と怠慢をみくびっておった、というか、そんなような感じなのよね。
最初の第一歩がまちがっておっても、多少はなんとかなるのではないか、名張市立図書館がまちがった方向へ進んでいても、なんとか進路を修正することは可能なのではないか、と思っていたのですが、結局、そんなことはありませんでした。
そんなことはまったくなくて、絶対に不可能だ、と最終的にわかったのは、きのうも記したことですけど、要するに、乱歩関連資料の収集ってのは、名張市立図書館にとってはもう主体的な問題じゃないんだ、ひとごとでしかないんだ、ということがはっきりとわかったからです。
どうしてわかったのか、というと、ことは簡単、名張市立図書館から、つい最近、乱歩関連資料のことは、やってくれるひとがあったらやってもらいます、という腰を抜かしそうになるほどとんでもない表明があったからなのね。
大丈夫か。
つか、あほ?
開館以来、営々孜々として乱歩関連資料を収集し、移転改築にあたっては、館内に乱歩コーナーまで開設した名張市立図書館が、そこまで主体性を放棄してどうするよ。
乱歩のことは手前どもには関係ございません、とか口走ってしまってどうするよ。
やってくれるひとがあったらやってもらいます、ということは、やってくれるひとがないんだったらやりません、手前どもはなにもいたしません、ということなわけ。
いやー、えらいことです。
初代館長さんの時代からえらいことであったのに、そのあとさらにえらいことになっとります。
名張市立図書館、二段ロケット方式でまちがった方向へ驀進しているわけです。
最初のロケットでは、乱歩を知ろうとせずに乱歩関連資料を収集する、という完全にまちがった方向へ進んでしまったわけですけど、それでもまだ、かろうじて当事者意識はありました。
ところが、初代館長さんが定年退職された時点で、名張市立図書館には、乱歩関連資料の収集にかんして当事者意識をもった人間、というのがいなくなってしまったわけです。
二段目のロケットに点火されて、なんかもう無茶苦茶。
資料収集のしの字も知らない図書館が、乱歩関連資料を収集しておりまーす、と曲がりなりにもゆうておった段階からさらに飛躍して、いまや主体性や当事者意識なんかきれいさっぱりかなぐり捨てられ、乱歩関連資料の収集は手前どもには関係がございません、と堂々と表明する、みたいなことになってしまったわけです。
ご希望のかたがあればお願いしてもいいんですけど、ただし図書館に迷惑はかけないでくださいね、みたいなことになってしまっているわけです。
あちゃー、ここまで恥知らずに主体性放棄すんのかよ、と私は思いました。
お役所のみなさんが主体性を放棄して責任を回避するのは当然といえば当然のことなんですけど、いやー、ここまでやるのか、と思わざるをえませんでした。
お役所のみなさんのここまで常軌を逸した主体性放棄は、つらつら思い返しますに、過去にもただいちどだけ、経験したことがあります。
みごとなまでの大失敗に終わった名張市のまちなか再生事業におきましては、うすらばかがうすらばか集めてなんの騒ぎだ、でおなじみだった名張まちなか再生委員会から、あろうことかあるまいことか、委員会を発足させた名張市が、ただひとこと、引きます、といってすたこら逃げてしまったものでしたが、あれとおなじレベルで常軌を逸した主体性放棄を、名張市立図書館は平気でやってくれておるわけです。
いやー、ひどいものだな名張市立図書館。
ひどいひどい。
死ぬほどひどい。
ほんと、ほんとにいちど、こら初代館長呼んでくるかこら。
てゆーか、そんなことよりむしろ、あまりにも常軌を逸した主体性の放棄にかんして、そろそろ市長判断をお願いしてみたほうがいいのかしら。
ご愛読ありがとうございます。
なかにゃごくちらほら、名張市立図書館が所蔵している乱歩関連資料のことを気にかけてくださっているかたがあって、あれこれおことばもたまわり、まことにありがたいことだと思っております。
先日など、メールで、いっそのことおめーがよー……
いやいや、こんなこといってたってしかたありませんから、先に進みましょう。
つづき。
めざせッ、そこらの高校の図書委員ッ。
とか、とってもなさけない目標ですけど、そのあたりをめざすしかない名張市立図書館のおはなしのつづき。
私の願いはただひとつ、名張市立図書館にちゃんとしてほしい、ということで、というのはもちろん、乱歩関連資料にかんしてであって、それ以外の図書館運営全般については、なにも申しあげるつもりはありません。
ただ、乱歩関連資料の収集と活用については、せめてそこらの高校の図書委員レベルのことはやっていただきたいものだな、と。
ちゃんとやるべきことを、ちゃんとやっていただきたいな、と、ただそれだけ。
しかし、最初からちゃんとできてなかったことは、ときが経過するにつれて、よけいにいよいよますますちゃんとできなくなるものらしいな、ということが、ここへ来てはっきりとわかりました。
もちろん、最初も現在も、なにも考えない、ということには変わりがありません。
手前どもはなにも考えないことにしております、というのは、名張市のみならず、日本全国津々浦々、どちらの自治体におじゃまいたしましても、お役人さまが異口同音に口にする、いやいや、口にすることはなけれども、ちょっと接してみるだけで、あ、こいつら、なんにも考えてねーんだな、とたちどころに了解できるお役人さまの第二の天性のようなものであって、名張市立図書館もまた、開館当初といわず、現在ただいまといわず、とにかくなにも考えないことにしている、というのは厳然たる事実です。
しかし、えらいものだな。
乱歩没後四年目の1969年の開館から、1994年の乱歩生誕百年まで、ほぼ四半世紀というもの、なーんにも考えず、なーんにも決めず、なーんにも知ろうとせず、ただただ場当たり的にお宝感覚で乱歩関連資料とやらを購入するだけで、そのリストさえつくろうとしない、なんて異常なことが、ごくあたりまえのこととしてまかり通ってたんだからなあ。
ただし、開館当初は、というか、初代館長さんの時代は、当事者意識だけは、たしかにあったと思います。
名張市立図書館は乱歩関連資料を収集いたします、とぶちあげたんだから、資料収集の主体は名張市立図書館にほかならない、という認識だけはあったと思われます。
つまり、当事者意識です。
そりゃまあ、初代館長さんは、乱歩関連資料を集める、ということを決めた当事者のおひとりだったわけですから、当事者意識がなかったはずはありません。
ですから、資料収集の当事者として、主体的に古書の購入ををおつづけになっていたはずです。
しかし、こうやってつらつら考えていると、遅ればせながら思いあたってくるのですが、それはきわめて個人的な作業ではなかったのか。
つまり、乱歩関連資料を収集する、という継続的な事業にかんして、図書館関係者みなさんが全員、当事者意識を共有していたのか、というと、そんなことはまったくなかったのではないか。
当事者意識をおもちだったのは、初代館長さんだけではなかったのか。
名張市立図書館の乱歩関連資料の収集は、きわめて孤独で個人的な作業として、つづけられていたのではなかったのか。
もしもふたり以上の人間によって、いわばチームプレーとしてつづけられていたのであれば、情報を共有するためのリストが不可欠でしょう。
ところが、そんなリストは存在していなかったのですから、著者名や書名であたりをつけ、場当たり的に古書を購入する、という作業を、初代館長さんがひとりでお進めになっていて、それは館長さん以外の図書館関係者にとっては、ただただひとごとでしかなかった、ということになるのではないか。
そーりゃまずいぞ。
とかいってみたって、名張市役所のみなさんには、どこがまずいかおわかりにならないかもしれません。
つか、主体性を放棄して責任を回避し、当事者意識なんてどこへやら、というのが、あるべきお役人さまの姿なんですから、こんなこといってみてもしかたないんですけど、まずいことはたしかです。
ひとりの人間が、自分で決めた方針に従って、いやいや、実際には方針なんてなんにもなかったわけですけど、かりに方針が決められていて、それに従って資料収集をつづけたとしても、ほかの人間には、まして、資料収集なんてひとことだ、われかんせずえん、この場合のえんは焉って書くんですけど、とにかくそういった感じで当事者意識皆無の人間には、そんな方針はまったくわかりません。
ですから、資料収集をつづけていた人間がその座を去ってしまったら、その作業を従来の方針にそって継続することなんて、とても不可能です。
だからこそ、方針やデータを共有し、継承するためのリストが不可欠だということなんですけど、そういうことは、初代館長さんにはおわかりにならなかったみたいです。
むろん、資料収集の方針なんてまったくなかったんですから、それを共有することなんて思いもおよばない、といったところではあったんでしょうけど、なんかもうほんと、無茶苦茶じゃね?
とくに無茶苦茶だったのは、やはりなんといっても、収集した資料を体系化する、ということ、つまり、図書館のお仕事の基本中の基本と呼ぶべきことに、まったく考えがおよばなかったということでしょう。
収集した資料が体系化されることなく、ひたすら死蔵されつづけるだけ、ということになると、要するに、収集資料にもとづいてどんなサービスを提供するべきか、なんてことにもまったく考えがおよばない、ということになります。
どうじゃ。
ひどい話じゃろ。
なんちゅー図書館だよ。
ですから、いまからこんなこといっても遅すぎますけど、初代館長さんはですね、乱歩生誕百年も近づいたから乱歩作品の読書会を開く、とか、そんなご町内感覚の子供だましでお茶をにごそうとはせずに、乱歩生誕百年でなんかやりたいんだけど、なにがいい? と私にひとこと相談さえしていただければ、日本でただひとつ、乱歩関連資料を収集してきた図書館なんですから、目録のひとつもつくるのが名張市立図書館の責務ってやつでしょう、と、図書館本来のお仕事ってやつを的確にアドバイスしてさしあげることもできたのですが、しかし、どうして、一般市民が図書館の館長さんに図書館のお仕事について指導をしてさしあげなければならないのか、なんとも理解に苦しむところですが、ま、それが名張市のレベルってやつざんす。
実際、目録をつくれば収集資料の体系化も、その資料にもとづいたサービスの提供も、ともに一挙に進みますし、目録発行なんてのは地域を限定した話ではなく、全国を対象にした事業だということになりますから、名張市という自治体の意向にも添うことになります。
名張市の意向、というのは、いうまでもなく乱歩をシティセールスの素材として活用したい、ということ、乱歩でかっこつけたい、ということにほかなりません。
ところが、実際のところは、じつに残念なことに、名張市のやることなすこと、みんな滑って笑いもの、という無残な結果を重ねてこんにちにいたってしまったわけなのですが、ただひとつの例外が、名張市立図書館による目録の発行であって、残念ながら初代館長さんのお手柄ということにはなりませんでしたけれど、名張市は乱歩のファンや関係者のあいだで、ずいぶん名前をあげたものでした。
乱歩関連資料を収集してきた図書館として、そこらの高校の図書委員のレベルでいいから、まじめにこつこつ、図書館本来のお仕事をしてさえいれば、乱歩ってのはいまでも圧倒的な人気作家なわけですから、ファンや関係者から、なかなかやるじゃん、とお褒めのことばのひとつもいただけようというものです。
でも、もうだめ。
名張市立図書館も、名張市も、すっかり化けの皮がはがれてしまいました。
ま、化けの皮のことはどうだっていいんですけど、問題は、これからどうするのか、ということです。
名張市立図書館、これから乱歩のことをどうするのか。
ところが、想像していた以上に、名張市立図書館はひどいことになっていました。
初代館長さんの時代には、館長さん個人のことではあったにせよ、乱歩関連資料の収集にかんする当事者意識といったものは、名張市立図書館はたしかに保持していました。
しかし、いまやゼロです。
皆無です。
つい先日、ほんとに愕然としたんですけど、乱歩関連資料の収集は、名張市立図書館にとって、完全にひとごと、ということになっていることが発覚しました。
いやー、ここまでひどいとは。
そういえば、お役人さまのあまりにも常軌を逸した主体性放棄に腰を抜かすほど驚かされたことは、えーっと、たしか以前にもあったはずで……
つづく。
ちょっと間が空いたけど、つづき。
なんかもうわけがわかんないけど、つづき。
つか、その前に、これもまた間の空いた話題ですが、名張発乱歩狂言塩竈篇、おかげさまで無事に終了したようです。
とくにニュースにもならなかったみたいですけど、当日、影アナをご担当だったかたのプログにこんなエントリが。
▼MASUMI の 負ける気がしません *^^* :創作狂言「押絵と旅する男2012」(2012年10月6日)
「押絵と旅する男」でどうして「お客様も笑って、笑って」みたいなことになるのか、とお思いのかたもおいででしょうけど、そこは狂言、あまり目くじらを立てる必要もないように思います。
ともあれ、なんとか名張市の顔が立つようにしていただいた塩竈市のみなさんに、心からお礼を申しあげておきたいと思います。
さて、つづき。
しっかしまあ、いよいよあらわになる恐るべき実態、というべきか、どうがんばっても修正不能、というべきか、なんかもう無茶苦茶です。
ここまでひどい、というのは、私にとっても、ちょっといわゆる想定外。
なんのことか。
むろん名張市立図書館における乱歩関連資料の収集のことなんですが、最初の第一歩がまちがってた、そこらの高校の図書委員にでもできることをしなかった、というただそれだけのことが、じつは致命的なことだったのね、ということが身にしみて理解できてきました。
これはもうほんとにね、こら初代館長呼んでこいよこら、という話なんですけど、いやいや、お呼びいただかなくたっていいんですけど、てゆーか、べつに初代館長さんを責めるわけじゃないんですけど、資料収集のしの字もご存じないかたに図書館長などというポストをおまかせしちゃいかんだろう、という話なわけです。
いやいや、資料収集のしの字を知っとるとか、知らんとか、そういった問題以前に、こんなもん、ものの道理の問題やと思いまっせ。
乱歩の本を集めようと思ったら、乱歩がどんな本を出したのか、それを知ろうとする、調べようとする、というあたりまえのことをせんのやものなあ。
単純にゆうてしもたら、ただそれだけのことなんです。
そんなことすらわからんゆうのやから、ものの道理がわかっとらん、というしかないじゃあーりませんか。
そこらの高校の図書委員にでもできることを、いっさいしようとせんのやからなあ。
それさえしとったら、名張市立図書館、ここまでの惨状は呈しとらんかったと思います。
乱歩関連資料を収集する、という結構なテーマを掲げながら、その方針を決めることもなく、活用の方向性を明らかにすることもなく、ほんとになーんにも考えようとしなかった、みたいなスタートを切ったことが、いやはや、これほどひどい結果をもたらすことになろうとはなあ。
なんとかならんかったんかおい。
初代館長さんを責めるわけじゃないんですけど、かりに館長さんがあれな場合であっても、名張市立図書館には、司書、とかいたんじゃねーの?
はたまた、図書館協議会、とかあったんじゃねーの?
そういうひとたちは、いったいなにをしておったのよ。
なんなんだよこら。
いったいなにやってたんだよおら。
おらおら。
おらおらおらおら。
おらおらおらおらおらおらおらおらおらあッ。
どうじゃ。
手がつけられんじゃろ。
狂乱の貴公子と呼んでくれよ。
だあれがリック・フレアーじゃこら。
名張市立図書館による乱歩関連資料の収集が、そこらの高校の図書委員以下のおそまつなものだということは、一般市民にはわかんなくても、図書館の関係者には丸わかりだったはずだと思うんですけど、どうしてだれも、だれひとりとして、それを指摘しようとしなかったんだろうね。
というか、乱歩関連資料の収集ってやつが、名張市立図書館の持続的な事業として、どこまで関係者に共有されていたのか、という問題もあったかもしれない。
乱歩関連資料を集めまーす、とぶちあげた時点で、関係者がどれだけ協議検討を重ねたか、なんてのは訊くだけやぼな話だろうけど、それにしてもほんと、なんにも考えなかったみたいだね。
そこらの高校の図書委員でも、乱歩ってどんなひとだったんだろ、とか、どんな作品を書いたんだろ、とか、どんな本を出したんだろ、とか、ふつうに思いいたるはずのことにまったく思いいたらずして、いったいなにをしたっていうのよ。
ろくに本を読む習慣がない、とか、そもそも本に興味も関心もない、とか、そういう人間が図書館の乱歩関連資料収集に携わる、なんつーことになったら、はてさて、どんなことになるのか。
なんたら鑑定団の世界に走ってしまうわけです。
本は読むものだ、ということが理解できないから、いきおい、そうなってしまうしかないわけです。
乱歩先生のお手紙でございます。
お原稿でございます。
お色紙でございます。
お掛け軸でございます。
古書もまたそうである。
これが真珠社版『屋根裏の散歩者』でございます。
場当たり的にお宝感覚で購入して、ちまちま飾ってそれでおしまい。
展示も陳列もいいけれど、本ってのはまず読むものなんだよこら。
資料を収集したら、資料にかんする知識を身につけましょーね、目録もつくりましょーね、と、図書館法にちゃんと書いてあるじゃねーかこら。
どうしてそれをせんのじゃ。
それでも図書館かよ。
おらおら。
おらおらおらおら。
おらおらおらおらおらおらおらおらおらあッ。
どうじゃ。
手がつけられんじゃろ。
インドの狂える虎と呼んでくれよ。
だあれがタイガー・ジェット・シンじゃこら。
ほんと、せめて目録くらいつくれよ、っつー話じゃねーか。
体系性ってやつをこら、どうして完全に無視してんだよこら。
目録とまではいわんでも、せめてリストくらいつくれよ、っつー話じゃねーか。
そこらの高校の図書委員でもつくるぞそんなもん。
資料を収集するためにも、活用するためにも、情報を共有するためにも、リストをつくることは欠かせない作業でごんす。
それをいっさいつくろうとしなかった、っつー点だけをみても、名張市立図書館には資料収集のしの字も理解できてなかった、ということが丸わかりなんだよばーか。
ちっとはまじめにお仕事したらどうよ。
てめーらの職務に誠実に向き合えよこら。
思いつきだけぶちあげて、あとは適当こいてまーす、とか、そんなことでそこらの高校の図書委員に恥ずかしいと思わんのか。
資料収集の名のもとに血税つかって、名張市民に申しわけないと思わんのか。
天国の乱歩に合わせる顔がないとは思わんのか。
いったいなんなんだよこのインチキ図書館。
おらおら。
おらおらおらおら。
おらおらおらおらおらおらおらおらおらあッ。
どうじゃ。
手がつけられんじゃろ。
狂ったちゃんこ鍋と呼んでくれよ。
だあれが双羽黒じゃこら。
こらこらこらあッ。
それでまあ、そんなふうな無茶苦茶なスタートを切って、資料収集のしの字もわきまえず、ただただ場当たり的にお宝感覚で資料と称するものを収集しているだけであったとしても、だれかが正しい道を教えてやれば、開館以来のまちがった歩みを修正できるじゃろうと私は思っていたのですが、そんなこと全然ありゃしませんでした、というのはまったくの想定外におじゃりましたなあ。
つづき。
名張市立図書館って、赤っ恥、かきっぱなしだよね、という話のつづき。
ま、しかたないわね。
そこらの高校の図書委員にできることが、ほんとになんにもできないんだから、赤っ恥、かきまくるのもしかたないわね。
それでまあ、目録三冊、つくってるときには先のことなんて考えもしなかったんですけど、それでもなんとなく、あとのことはなんとでもなるだろう、と、漠然と思っていた、ような気がします。
乱歩の自己収集を継承する、ということを、目録のかたちで具体的に示した。
その目録を増補してゆくのは、難しいことでもなんでもない。
名張市立図書館にだって、きっと、なんとかできるだろう。
そんなことを、ぼんやり思っていたのではないかしら。
たとえていえば、乱歩関連資料収集のレールを、乱歩自身が敷いてくれてたわけです。
しかし、名張市立図書館は、そんなレールがある、ということに気がつきませんでした。
昭和30年代で途切れていたそのレールは、中島河太郎先生をはじめとした先人の手で少しずつ延伸されていましたから、私はそれを直近まで延長して、このあとは名張市立図書館がやればいいんだよ、というとこまでもってけば、あとはずーっと将来にわたって、乱歩関連資料の収集を継続することが可能であろう、とか、思っていたのではなかったかしら。
しかしまあ、二冊目の目録ができたとき、一冊目と二冊目を手にもって、
「これ二冊ありますけどさなあ、こっちとこっち、表紙は違いますわてなあ。せやけど、中身はほれ、どっちも字ィ書いてあって、二色刷で、ふたつともおんなじですねさ。これ、こっちとこっち、どこが違いますの」
と副館長からお尋ねをいただいたりしたわけですから、その時点で気がついとるべきであったな、といえばいえるわけですけど、とにかくまあ、ほんと、先のことまで考える余裕がなかった、というのが正直なところです。
そういえば、この副館長さんには先日、先月末の台風前、ということになると思いますが、昼飯に牛丼でも、と入店した吉野家名張店でばったりお会いしたのですが、あいかわらずお元気そうで、お米の収穫ももう終わった、とおっしゃってました。
つまり、ことほどさように、田舎のお役所ってのは、じつは農家兼業化の受け皿になっていたわけで、お役人さまといったって、正体はそこらのお百姓さんでがんす、みたいなことだったわけです、みたいなことはどうでもいいのですが、もういちど、そういえば、と思いついて、べつの話題を書いておきましょう。
といいますのも、きのう、あるかたから、乱歩作品にかんして電話でご質問をいただいたからで、おなじ疑問をおもちのかたがいらっしゃるかもしれませんから、あえて書いとくことにする次第です。
どこかの古書店が、たぶん探偵小説を得意分野にしている古書店だと思うのですが、新しい古書目録を発行した。
その目録が郵送されてきたので、ぱらぱらながめていたら、「妖奇」の昭和25年2月号が売りに出ていた。
その「妖奇」には乱歩作品が掲載されているらしいのだが、作品のタイトルまでは書かれていない。
そこで、名張市立図書館の『江戸川乱歩執筆年譜』を開いてみたのだが、昭和25年2月には「妖奇」がみあたらない。
どうなっているのか。
「妖奇」昭和25年2月号に、乱歩はなにを発表したのか。
そういうお尋ねでした。
たしかにその「妖奇」、名張市立図書館の目録ではフォローできておりません。
「何者」が掲載されているのですが、『江戸川乱歩執筆年譜』は雑誌への再録を記載しておりませんので、その点ではまったく役に立たない、という寸法です。
これ、以前からずーっと気になってて、なんとか雑誌の再録も押さえとかなきゃな、と思いつつ、そのままになっております。
なんとも申しわけありません。
と書いていて思いあたったのが、おとといも記しました情報を共有する、ということであって、乱歩関連資料の情報を共有しようと思ったら、リストをつくるとか、目録をつくるとか、そういうことをすればいいわけです。
したがって、『江戸川乱歩執筆年譜』所有者のかたとは、上に記したとおり、情報が共有できているのですが、驚くべきことに、名張市立図書館の元副館長さんとは、情報が共有できなかった、ということになります。
元副館長さんという個人のみならず、名張市立図書館全体でも、情報の共有はできないと思います。
情報が共有できない、というのであれば、その情報を更新することも、当然できません。
目録の増補は不可能なり、ということになります。
なぜ、きわめて容易なことなのに、目録の内容を情報として共有できないのか。
乱歩のことを知らない。
乱歩に興味も関心もない。
乱歩作品を読むこともしない。
なにも考えない。
できるだけ働かない。
どちらかといえば、あほである。
そういったところかと判断される次第ですが、そんな図書館にいったいなにができるっていうのよ、みたいな話なわけです。
内発的なものがなにもない、というのは、思っていた以上に、致命的なことだったのかもしれないね。
しかし、それにしても、あらためて驚いてしまうじゃねーか。
そこらの高校の図書委員なら、自分たちで考えて、自分たちで決めて、自分たちで進めたはずのことが、資料収集のエキスパートであるはずの図書館に、なにもできない。
乱歩が自伝のなかで、乱歩関連資料はこういうものだ、と教えてくれているというのに、その自伝を開こうともしない。
それ以前に、資料収集のしの字もわかっていない。
いやー、なんか、私って、毎日、こんなことばっか、怒りとともに書きつづってますけど、おかげさまですこぶる快調です。
健康が気になる、とおっしゃるかたは、いちどお試しになってはいかがでしょうか。
さて、そこらの高校の図書委員なら、資料を収集するうえでどうしても必要だ、ということがわかってリストをつくり、そこに蓄積された情報をより多くのひとと共有することが必要だ、と判断したら目録を公刊し、というのは、図書館が果たすべき役目としては、ごくあたりまえの流れです。
そこらの高校の図書委員でも、あるいは、キャリアを積んだ有能なライブラリアンでも、乱歩関連資料を収集する、となれば、必ずそこを通るはずの王道です。
しかし、名張市立図書館には、そんなことはとてもわからなかった。
だから、こちらで目録をつくって、ほら、じつはこれが名張市立図書館がやんなきゃならなかったことだったんだよ、ここまでやっといたから、あとはよろしくね、といってやったらそれでいいのであろうな、と思ってたんですけど、なんのなんの、はあ? とかいわれておしまいだったわけです。
自分たちがなにをすればいいのかがわかんない、というか、なにをすればいいのか考えたこともない、というか、主体性は完全に放棄して、なおかつ、自分たちはできるだけ働かないと心にかたく誓ってる、そんなみなさんに、ほれ、とばかりに乱歩関連資料収集のバトンを渡しても、はあ? とかいわれておしまいなわけ。
ですから、そこらの高校の図書委員なら、あるいは、キャリアを積んだ有能なライブラリアンであっても、時代の趨勢にかんがみ、インターネットを利用して乱歩関連資料にかんする情報をひろく発信し、逆に受信もできるような態勢をつくりあげる、なんてのは当然のこととして進めるはずだけど、名張市立図書館はそんなこと、げんにしてませんし、この先とも絶対にできません。
そんな恐ろしいことができるか。
そんなことしてて、もしもある日、「妖奇」の昭和25年2月号にですね、乱歩のですね、とかみたいな問い合わせの電話がかかってきたらどうすんだよ。
図書館全体、パニックになってしまいます。
しかし、ま、しゃーないでしょう。
資料収集いたします、といいながら、資料収集のしの字も理解できてない図書館なんですから、まともなことをするのはとても無理です。
こら。
こらこら。
こらこらこらこら。
図書館のお仕事なめてんじゃねーぞこら。
なんにもできない、したくない、とかゆーんだったらこら、こらこら、こらこらこら、もうやめたらどうよ?
乱歩関連資料を収集しております、なんてのは大うそでーす、とか、正直に告白しちゃったらどうよ?
てゆーか、もうとっくに大うそはばれてんですけど。
つづき。
名張市立図書館が乱歩にかんする目録をネット上に公開しなかったのは大正解だった、という話のつづき。
むろん、本来は正解ではなくて、インターネットを活用した情報提供は、図書館のサービスとしてごくあたりまえに進められるべきです。
当時の私もむろんそう考えていて、なればこそ、二冊目の目録ができたあとと、三冊目のあと、二回にわたって提案した次第でした。
しかし、きのうも記しましたけど、そんなことしてしまったら、将来にわたって目録の増補をつづけなければなりません。
そこらの高校の図書委員なら、簡単にできることでしょう。
乱歩関連資料を収集する、という方針が打ち出されたあと、自分たちがなすべきことをちゃんて考えて、ひとまかせにすることなく、自分たちで資料の収集と体系化を進めてきた図書委員会なら、リストにもとづいて目録をつくり、その目録をネット上に公開して、増補をつづけてゆく、なんてのは不可能なことではまったくありません。
てゆーか、こんなものは、可能か不可能か、の問題ではなくて、できてあたりまえ、できてなきゃおかしい、みたいな話です。
ただしそれは、そこらの高校の図書委員会がやるであろうように、内発的な一連の作業として継続されている場合です。
ところが、名張市立図書館の乱歩関連資料の収集には、内発的なものなどどこにもみあたりません。
せいぜい、乱歩関連資料を収集しよう、という思いつきが内発的なものであった、といえる程度で、あとはもうなんにもない。
なにも考えようとせず、なにも決めようとせず、以下略しますが、ただうわっつらをかいなでするだけの資料収集をつづけて、収集した資料のリストさえつくろうとしない。
なんなんだよいったい。
せめてリストくらいつくれよ。
図書館が体系化への情熱を失ってどうするよ、とは思いますけど、体系化への情熱なんてもともと、かけらほどもありゃせんかったわけです。
ですからまあ、ネット上で目録を増補するなんて、およびもつかない。
そこらの高校の図書委員なら、簡単にできることでしょう。
目録のテキストデータはすでにありますから、おなじ高校にインターネット関連の科目かクラブがあれば、その生徒にも協力してもらって、目録をネット上に掲載し、たとえば乱歩の本が新しく刊行されたら、そのデータを書き加えてゆく、なんてのは朝飯前のお茶の子さいさい。
図書委員会に新人が入っても、目録を手がかりとして、資料収集のバトンをしっかり受け取ることができます。
しかし、名張市立図書館の場合、そんなことはいっさいできません。
ほんとにな、ほんっとーにな、いっそもうすがすがしいくらいほんとになんにも考えることなく、以下略しますが、とにかくできません。
むろん、目録三冊のデータをネット上で公開することは、いくらなんでも可能です。
ただし、ネットで公開する作業は、業者に外注することになります。
高校生にもできる作業をどうして外注するのか、と疑問にお思いのかたもおいででしょうけど、それがお役所です、としかいいようがありません。
できるだけ働かない、というのがお役所のみなさんのモットーのひとつですから、名張市立図書館のみなさんも、自分たちでやれば済むことをいちいち外注することになります。
ま、外注であれなんであれ、紙に印刷した既存の目録の内容をネット上で公開する、ということは可能なんですけど、しかし、残念ながら増補ができません。
乱歩のことを知らず、乱歩作品を読もうともせず、場当たり的なことしかできないんですから、既存の目録に示されたレベルの資料収集なんて、とてもできません。
できるわけねーじゃん。
というわけで、ネット展開しなかったのは大正解でした。
じつはこの問題につきましては、以前にはよく、どうして名張市立図書館はネット展開しねーの? と疑問や叱責をいただいておりましたので、つまり、それほどあたりまえで、乱歩のファンや関係者から期待されていたことではあったんですけど、ま、そういうわけですから、どちらさまにもご了解いただきたいなと思います。
ほんと、資料収集のしの字も知らない図書館なんですから、どうぞご勘弁くださいな。
いやー、公立図書館としては、穴があったらはいりたいほどの赤っ恥ですなあ。
もう好きなだけ穴にはいってきたらどうよ。
つづき。
そこらの高校の図書委員にできることが全然できてなかった名張市立図書館をいいだけ叱り飛ばしてやりました、という話のつづき。
ですが、つづきのまえに、先日もお願いいたしましたが、どうぞふるってご応募ください、と再度お願いしておきたいと思います、なんちゃって。
▼毎日jp:仮装コンテスト:なりきって怪人二十面相、なんちゃって 名張で開催、まちづくり推進協「独創的な衣装に期待」 /三重(2012年10月5日)
ついでにもうひとつ、きょう7日はポーの命日となっております。
▼チケットぴあ:間もなく命日。謎の死を遂げた推理作家、エドガー・アラン・ポーとは?(2012年10月5日)
「またポーは息をひきとる寸前に“レイノルズ”という人物の名前を繰り返し口にしていたそうで、この人物が一体、誰を指すのかも、いまだに研究対象になっている」とのことですが、乱歩は「ポーの百年忌に」にこう記しています。
六日の夜は彼の唯一の長編「ゴードン・ピム」の南氷洋の暗黒の海で難船している夢を見ていたらしく、部屋の外に響き渡る恐ろしい声で「レイノルズ」「おお、レイノルズ」と叫びつづけた。(「ゴードン・ピム」)に引用されている南極探検家の名)
乱歩が書いてる説は、説得力というやつにいささか欠けるような気もします。
さて、毎度おなじみなんちゃって名張市立図書館には資料収集のしの字も理解できておりませんでした、という話のつづきですが、その昔、初代館長さんから乱歩作品の読書会をやりたいから、その講師をやってくんない? とご依頼をいただいて、速攻でお断りした、という話はもうさんざっぱら、あっちこっちで口走ったり書きなぐったりしてきましたからもういいや、ということにはせず、しつこくもまた記す次第ですが、その翌年、もういちど依頼されて、ああ、そろそろ乱歩生誕百年だから、名張市立図書館としてもせめて読書会でもやってないとかっこつかないのか、と慈悲深く思いめぐらせて、二年だけ、という約束で読書会の講師をお引き受けしたわけです。
二年だけ、の二年目が、乱歩生誕百年の年でした。
ところが、二年目が終わって三年目にも読書会が開催されることになっていて、それで私は激怒したんよ。
約束はきちんと守りましょー、みたいなことは小学校低学年のお子供衆にだってわかってもらえる理屈でしょう。
そんな簡単な理屈がなぜわからんのだ。
三年目のことなんて知らねーやばーか。
おまえらで勝手にやってろ。
とかいって図書館職員を叱り飛ばしたのですが、そのときにはたしか初代館長さん、すでに定年で退職なさっていたと記憶します。
しかし、考えてみればすごい話です。
名張市立図書館の開館は、乱歩の死から四年目のこと。
それから生誕百年を迎えるまでの長きにわたって、乱歩関連資料を収集しています、といいながら、なにも考えず、なにも決めず、古書と新刊を場当たり的に購入して、ただ並べとくだけ、みたいなことしかできてなかった。
しかも、そのことを指摘したり批判したりする人間が、ただのひとりもおらんかった。
ほんとにすごい話で、田舎のお役所ってのは、想像を絶するくらいに無茶苦茶なわけです。
で、名張市立図書館の歴史においてはじめて、ばかかこら低能、と叱り飛ばしてやったのが私でした。
おまえらはいったいなんなんだ。
かりそめにも図書館であろうが。
図書館だったらどうして図書館本来のお仕事をしようとせんのか。
読書会なんかでお茶にごしてんじゃねーよばーか。
日本でただひとつ乱歩関連資料を収集している図書館なんだから、ばかがこらご町内だけ相手にして読書会でございますとかばかがこら、なんでそんなあほなことしかできんのじゃ、ま、あほやからしゃーないか、けけけ、ばーか、とか叱り飛ばしてやったら、なにやっていいのか全然わかりません、なんとかしてくれませんか、とのことでした。
知らんがな。
いまごろなにあほなことゆうとるとね。
そんなことはそもそも、開館の時点で考えられてにゃならんことやがな。
乱歩関連資料を収集します、とぶちあげた段階で、ちゃんと考えて、ちゃんと決めとくべきことやがな。
自分たちが考えるべきことをなんにも考えず、乱歩という作家にまともに向き合おうともせず、ただただうわっつらだけをとりつくろい、その場しのぎですべてをごまかし、あげくのはてはなにやっていいのかわかんない、と来たもんだ。
ばかがこらいくら手前どもはなにも考えないことにしております、というのが公務員の王道であるといってもだなあ、そこらの高校の図書委員でも考えられることくらい、ちっとは考えてみろよこの低能図書館。
いやー、こうやって書いてるだけで、名張市立図書館のあまりのあほさに激怒した思い出がまざまざとよみがえってきて、あらためて怒りが爆発するのをおぼえます。
ふつふつと、むらむらと、怒りがこみあげてきてしかたなかばい。
それでまあ、名張市立図書館から泣きつかれて、収集資料の活用に道を開くためにはやっぱ、目録のひとつもつくんないとね、という流れになったわけです。
むろん、そこらの高校の図書委員でも、そうしていたはずです。
乱歩の自伝を読んで、乱歩の本のリストをつくり、乱歩の作品のリストをつくり、関連文献のリストをつくっていたわけですから、それが目録作成という作業に発展する、というのはごく自然な流れです。
ほんと、高校生でも考えられることが、どうして名張市立図書館には思いつけなかったんだろうな。
図書委員がリストをつくった、というのはどういうことか、というと、情報を共有する、ということです。
たとえば図書委員会に新人がはいってきても、そのリストをみさえすれば、乱歩関連資料の収集ということが、具体的にわかります。
なにを集めればいいのか、これまでにどんな資料を収集してきたのか、そういったことが新人にもよくわかりますから、新しい図書委員としてその作業を継続することが可能です。
で、リストに蓄積されたデータをより多くのひとに共有してもらいたい、と考えた場合には、目録として公刊すればいい、ということになります。
乱歩生誕百年を記念して目録つくりまーす、みたいなことになっても、ふしぎでもなんでもありません。
ごく自然な展開です。
ところが、名張市立図書館ったら、そんなこといっさいしようとしないのね。
ほんとにもう、なんにも考えない。
考えようとしない。
考える能力がない。
考えるために必要な知識を身につけようともしない。
ばかとしかいいようがない。
自分たちはなにも考えようとせず、なにもしようとせず、なにかあったらすぐひとを頼りにする。
そんなことなら最初っから、乱歩関連資料を収集します、などと思いつかなければいいのである。
思いついたのであれば、ほんとにそこらの高校の図書委員レベルでいいから、自分たちで考えて、自分たちで決めて、決めたことを着実に進めてゆく、みたいなことをちゃんとやんなきゃだめじゃん、ってことになるんだけど、そんなことには全然なんないのがお役所ってとこなのね。
それでまあ、名張市立図書館は乱歩の目録をつくります、ということにしようぜ、ということで話をまとめました。
私だってじつは全然で、探偵小説のことはあんまり、古書のことはまったく知らなくて、むろん書誌にかんする知識も皆無だったんですけど、そんなのはいくらでも身につけることが可能ですから、とりあえず、まさしくそこらの高校の図書委員のごとく、乱歩の自伝からリストをつくる、ってとこからスタートして、なんかもう死にそうになりながら、なんとか二冊、目録ができあがりました。
その時点で、目録の内容をネット上で公開するべきだな、と考えました。
図書館のサービスとしてネットを活用する、というのはそろそろあたりまえのことになりつつありました。
それから、目録なんてのは不備や遺漏がつきものですから、それを指摘してもらって内容をより充実させることが必要でしたし、さらには、三冊目の目録はネット上で情報収集しながら編纂したいとも考えましたので、目録のネット展開はぜひとも実現すべきことでした。
しかし、そのための予算を要求しても、実現にはいたりませんでした。
そのときには、どうしてこんな当然の提案が通らないのか、と思い、しかし将来的には実現できるだろう、とも考えて、とはいえいまも記しましたとおり、目録の増補と編纂のためにはネット展開が不可欠でしたから、とりあえず自分でサイトをつくり、確信犯的に著作権を侵害して目録をネットで公開しました。
おかげで一冊目と二冊目の不備を補うことも、三冊目の情報収集を進めることも、おおいにはかどったものでした。
しかし、いまとなっては、名張市立図書館が目録の内容をネットに公開しなかったのは、まぎれもなく正解だった、といわざるをえません。
つまり、先日も記しましたけど、当時は先のことなんかまったく考えてなかったんですけど、つらつらおもんばかりますに、将来にわたってネット上の目録を増補しつづける、なんて芸当は、名張市立図書館にはとても不可能だからです。
開館当初の段階で、そこらの高校の図書委員にでもできることをまったくしなかったばっかりに、つまり、乱歩の自伝を起点として乱歩の自己収集を営々孜々として継承する、というただそれだけのこと、図書館として当然のことをしなかったぱっかりに、名張市立図書館はもうどーしよーもねーんだよばーか、みたいなことになってしまっております。
しっかしほんとにどーしよーもねーなー。
つづく。
しつこくつづく。
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