ちょっとしたお知らせです。
この件ですが。
▼ダ・ヴィンチ電子ナビ:待望の第4弾は本にまつわるミステリーがじっくり楽しめる初の長編!(2013年3月6日)
今夜、こうなるそうです。
▼navicon:江戸川乱歩がカギを握る!「ビブリア古書堂の事件手帖」ついに最終章へ…第10話 予告動画-フジ(2013年3月17日)
▼ビブリア古書堂の事件手帖:ストーリー > 第10話
番組の公式サイトからストーリーを無断転載。
篠川栞子(剛力彩芽)は、「古書に関する特別な相談がある」と連絡を受け、五浦大輔(AKIRA)とともに、来城慶子(高樹澪)が暮らす洋館にやってくる。車椅子の慶子に代わり栞子と大輔を迎えたのは妹・邦代(松田美由紀)で、案内された書庫は江戸川乱歩の古書コレクションで埋め尽くされていた。
そのコレクションは昨年のクリスマスに死去した慶子の夫のものだが、ある条件が解決されれば、「ビブリア古書堂」に売ってもよいと言う。その条件とは、洋館にある巨大な金庫の暗号を解くことだった。 「ビブリア古書堂」に戻った栞子は、大輔、志田肇(高橋克実)、篠川文也(ジェシー)に金庫を開けるために必要なのは、鍵、四桁のダイヤル番号、暗証番号の3つだと話した。
その後、栞子は大輔とともに井上太一郎(佐野史郎)が経営する「ヒトリ書房」を訪ねる。
コレクションのなかに、「ヒトリ書房」で購入したと思われる本があり、手がかりが得られるかもしれない、と思ったからだ。栞子は、外出先から戻った井上に来城慶子を知っているか、と尋ねた。店員の鹿山直美(横山めぐみ)は微かに反応したが、井上は知らない、の一点張りだった。
志田は、直美の存在が気になる大輔に、直美が以前にも「ヒトリ書房」で働いていたこと、父親の鹿山明(須永慶)は昨年のクリスマスに事故死した有名な政治学者だったことを話す。さらに藤波明生(鈴木浩介)が、鹿山が死に際に「1915」というダイイングメッセージを残していた、と教えた。それを聞いた栞子は表情を変え…。
書庫を埋め尽くす「江戸川乱歩の古書コレクション」ってのが、はたして実際の映像として画面に登場するのかどうか、そのあたりがなんだか気になりますが、興味がおありのかたはどうぞお見逃しなく。
なにかとせわしい年度末、ついつい遅うなりたるお知らせのふたつみつ、つとめてにあわてて記すなりよ。
まずこちら、5月から6月にかけての地方公演を追記しました。
▼2013年1月1日:黒蜥蜴
つづきまして、これもアベノミクス効果でしょうか、みたいなことはまったくありませんけど、とにかく驚くべし、こんな全集が出ました。
狩久全集が全六巻、四季桂子全集が全一巻、あわせて全七巻がお雛さまのごとくなかよく専用の紙製ケースに収められ、気になるお値段は本体なんと七万円、全巻揃い三百セット限定、とのことです。
ネット上の関連情報は、こんなところでしょうか。
▼関西探偵小説研究所の掲示板:『狩久全集』『四季桂子全集』完成のおしらせ(2013年2月11日)
▼装丁家・大貫伸樹の造本装丁探検隊:『狩久全集』の造本と出版記念パーティ(2013年2月11日)
▼装丁家・大貫伸樹の造本装丁探検隊:『狩久全集』限定本の証(2013年3月2日)
つづきまして、『新青年』研究会の「『乱歩で散歩』浅草編・第2回」をどうぞ。
それでは、本日はこのへんで失礼いたします。
「脳男」のパブリシティもあと一本を残すのみとなりました、とかいってるあいだに三連休も終わってしまいましたが、三連休が終わっても暇で暇でしゃーない、とおっしゃるかたはYouTubeの動画でもいかがでしょうか。乱歩がらみで二本、取り揃えました。
一本目は2月9日に公開された「夢幻泡影江戸川乱歩ダイジェスト」。
二本目は2月11日公開の「『乱歩で散歩』浅草編・第1回」。
しかしせっせとお仕事したわりにはそれほどお仕事が捗らなかったなあこの三連休。なんなんだろうなまったく。
しかし「脳男」のパブリシティはほとんど常軌を逸しているのではないか、と思いつつウェブニュースをせっせせっせとブログにスクラップしておりますと、なんでこんなことせにゃならんのか、二階堂ふみちゃんじゃないけど、みんな死ねって思ってしまいます。とはいえ、ふみちゃんがみんな死ねと思ったというウェブニュースはまだスクラップできていなくて、ほんともうやんなっちゃう、死ね死ね、みんな死ね、と涙に暮れる連休二日目。突然ですが、藍峯舎の『赤き死の假面』が完売となったそうです。藍峯舎のサイトで「完売いたしました」と告知されています。
▼株式会社藍峯舎:Home
早ッ。三百五十部の限定版とはいえ、早ッ。やっぱ読売新聞にとりあげてもらったことが与って力あったと思いますけど、それにしても早ッ。焦るくらい早ッ。さ、お仕事お仕事。
しっかし「脳男」のパブリシティだけは半端ねーなまったく、と朝からぼやきまくりの三連休初日ですが、三連休ったっていろいろ忙しいんだよ、とお嘆きの向きもおありでしょう。それとは逆に、暇で暇でしゃーない、とおっしゃるかたは石井輝男監督の「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」でもいかがでしょうか。この映画、国内ではいまだビデオにもDVDにもなっていないのですが、アメリカでは「Horrors of Malformed Men」とのタイトルで2007年にDVD化されました。で、それがいまやこんなことに。
▼Qetic:石井輝男監督「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」のフルムービーが・・・
それではどちらさまもよい三連休をお過ごしください。さあお仕事お仕事。
そんなこんなで、昨年6月に発足した藍峯舎から12月に出版された『赤き死の假面』についてお知らせいたしました。
▼2012年12月11日:『赤き死の假面』刊行のお知らせ
▼2012年12月29日:藍峯舎から『赤き死の假面』が発売されました
▼2012年12月30日:藍峯舎通信をどうぞ
▼2012年12月31日:赤き死を函から出して大晦日
▼2013年01月01日:ついに『赤き死の假面』のページを開きました
▼2013年01月02日:『赤き死の假面』は天金となっております
▼2013年01月03日:『赤き死の假面』は精興社で印刷されました
詳細は藍峯舎のサイトでどうぞ。
▼株式会社藍峯舎:Home
そういえばけさほど、ケータイでは藍峯舎のサイトにアクセスできないから代わりに注文してくんない? とのメールを頂戴いたしましたが、当ブログではこういったご要望も謹んで承っております。どうぞお気軽にお寄せください。
しかし、藍峯舎のサイトにアクセスできないということは、サイトで紹介されている詳細をいっさいご存じないまま『赤き死の假面』の購入を決断なさったということなのか。ということはもしかしたら、価格もご存じないのかしら。いやまいったな。
アクセスできないとおっしゃる方のために、とりあえず藍峯舎のサイトから、造本仕様は1月1日付エントリに記しましたので、ここには『赤き死の假面』の基本データを引いておきましょう。
エドガー・アラン・ポー 著
江戸川亂步 譯
オディロン・ルドン 口繪
350部限定(記番入り)
定価10,000円(税込)
「赤き死の假面」以外の収録作品は次のとおりです。
「ポー論集成」収録作
探偵作家としてのE・A・ポー(初出バージョン)
ディケンズの先鞭
ポーとディケンズ
エドガー・ポーの生と死
文学史上のラジウム
ポオと通俗的興味
病める貝
ポーとオリジナリティー
ポーの百年忌に
ポーとドイル
アモン酒の樽
わたしの古典
以上、まとめエントリでした。よろしくどうぞー。
本日も『赤き死の假面』の話題を少しだけ。奥付の写真をどうぞ。
印刷は株式会社精興社。あの精興社です。あの精興社、といってもご存じない方はご存じないでしょうけど、独自の活字で知られたかつての活版印刷の雄。活字が姿を消して印刷のデジタル化が進んだいまでも印刷や出版に関係する業界の人なら社名を聞いただけで、お、あの精興社か、ということになるはずです。げんに私も解説のテキストデータを印刷会社にメールで送信するよう版元から指示を受け、送信先のアドレスに「seikosha」という文字を見つけたときには、お、もしかしたらあの精興社か、とすぐにぴんと来た次第でした。『赤き死の假面』は造本のみならず、書体、組版、印刷といった面の美しさも特筆ものだと思われます。
とはいうものの、まだ、いまだ、いまだに恐ろしいような気がしてならず、新年も三日目だというのに解説に眼を通すことはできておりません。書き出しは以前にもちらっとご覧いただきましたとおりこんな感じなんですけど。
ポーと乱歩 奇譚の水脈
エドガー・アラン・ポーは一八〇九年、和暦でいえば文化六年、大西洋に開かれたアメリカの港湾都市で生まれた。八十五年後の明治二十七年、紀伊半島の小さな盆地に誕生した江戸川乱歩は、成長してポーを発見し、心酔のあかしにその名を継承した。ポーを始祖と仰ぐ探偵作家として、ポーが「ベレニス」に垣間見せた夜の夢のリアルを求めながら、しかし乱歩は危うく踏み迷う。ポーの明晰と冷徹から遠ざかり、探偵小説は二重身のような奇怪な相貌を帯びて乱歩の前に立ち現れる。
解説のことを綴るとなるとたらたらしたいいわけを死ぬほど並べ立ててしまいそうで、それもなんだか恐ろしい。
藍峯舎から出版された『赤き死の假面』、本日は天金をご覧いただきます。
世に本と名のつくものはたくさん存在していますが、ここまで豪華美麗な本になるとこれはもう本でありながら本を超えて本ではない何かになってしまった本ではないか、ということはやっぱり本か、とわけのわからないことまで考えてしまいます。
▼株式会社藍峯舎:Home
ともあれ、乱歩ファンのみならず世のビブリオマニアと名のつくかたがたに、ぜひともお買い求めを、とは申しませんが、お正月気分で購入をご検討いただければとても嬉しく思います。
ぱん、ぱん、ぱん、と柏手を打ってから『赤き死の假面』を函から出し、ページを開いてみました。そのあと、とりあえず写真を一枚。ただの写真では面白くありませんから、乱歩の『赤き死の假面』を中井英夫の生首が覗き込むという呪われたようなショットにしてみました。心霊写真かよ。
しかし残念なことに、写真だけでは造本や組版の美しさをリアルにお伝えすることができません。藍峯舎のサイトにはこうありますけど──
造本仕様
A5判変型、本文122頁、背継面取表紙・金箔天金、丸背、貼函
函上題簽用紙/新局紙(白)二色刷
貼函用紙/五感紙 荒目(黒)
背継表紙/背・緋色染牛革
表裏布・アサヒバックサテン(黒)
文字・本金箔押
見返用紙/シープスキン(古色)
本扉用紙/ソフトバルキー(スメ入りアイボリー)二色刷
口絵用紙/Mr・B(オフホワイト)
本文紙/サンフォーレ(ナチュラル)
いくら言葉で説明されても実際に手に取ってみないことには、これがどんな本なんだかよくわからないとおっしゃる方が大半でしょう。とはいえ書店に並ばず、藍峯舎のサイトで直接注文を受け付けるというシステムですから、そのあたりはどうしようもないみたいです。
▼株式会社藍峯舎:Home
拙宅へおいでくださればいくらでも実物をご確認いただけますが、紀伊半島の小さな盆地に足を運んでいただくのも大変ですし。何かお尋ねになりたいことがございましたら、このブログへお気軽にコメントをお寄せいただければと思います。それでは。
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
とかいっときながら旧臘の話題になるのもあれなんですが、きのうの美輪明宏さん、なんだか凄かったそうではありませんか。ネットでも大評判、YouTubeにもアップされてました。
おとといの読売新聞「編集手帳」によれば美輪さんは七十七歳とのことですが、七十七歳にして紅白歌合戦の圧巻を演じるというのは掛け値なしに凄いことだと思います。天国の乱歩も眼を丸くしているのではないかしら。ということで、今年最初の「おしらせ」に美輪さんの「黒蜥蜴」を投じてから、マクドナルド桔梗が丘店へお昼に行ってこようっと。
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