文藝別冊 花森安治 増補新版 美しい「暮し」の創始者
平成28・2016年4月30日初版 河出書房新社 KAWADE夢ムック
A5判 ── 227+4ページ 別丁5 本体1300円
旧版:平成23・2011年12月30日 河出書房新社 KAWADE夢ムック
本格もの不振の打開策について
江戸川乱歩、花森安治
初出:宝石 昭和33・1958年3月号
p168-181
▼河出書房新社:花森安治 増補新版
▼NDL-OPAC:花森安治 : 美しい「暮し」の創始者
世界の文学がわかる!あらすじ名作劇場
平成28・2016年5月18日 午後10時─11時 BS朝日
「怪人二十面相」「モルグ街の殺人」
出演:平泉成、本仮屋ユイカ
▼BS朝日:世界の文学がわかる!あらすじ名作劇場 > 「怪人二十面相」「モルグ街の殺人」
日刊ゲンダイDIGITAL
平成28・2016年5月18日 日刊現代
絶対正しいと思う時ほど“都合のいいもの”しか見ていない
野田康文
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絶対正しいと思う時ほど“都合のいいもの”しか見ていない
2016年5月18日
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昨年は谷崎潤一郎だけでなく、江戸川乱歩の没後50年でもあった。純文学の大谷崎に対して、大乱歩と呼ばれたように、まさに探偵小説(推理小説)界の文豪だ。推理小説といっても、ただの謎解きゲームに終わらず、人間研究にもなっているのが乱歩作品の魅力。中でも「D坂の殺人事件」は、かの名探偵・明智小五郎が初めて登場し、乱歩にプロの作家として歩むことを決意させた自信作のひとつだ。
東京のD坂にある古本屋で、美人の女房がある夜、主人のいない店番中に絞殺された。さまざまな状況証拠や証言にもかかわらず、警察の捜査は行き詰まるが、ともに遺体の第一発見者でもある「私」と明智小五郎という2人の男が、別々に推理を働かせ、事件の真相に迫っていく。
「私」は犯人の服の色に関する正反対の矛盾する証言の謎を論理的に解くことで、推論を組み立てる。それに対して明智は、「私」や警察が気にも留めなかった女の生傷に関するウエートレスの噂や古本屋の主人の話から、「人の心の奥底」へと分け入っていく。
一見、「私」の推理の方が論理的だが、軍配は明智に上がる。明智は自分の推理は「心理的」で、「私」のそれは「物質的」と述べるが、実は両者にはもっと根本的な違いがあるのだ。
「私」は、当時はエリートの工業学校の学生の証言、新聞記者を通じて知り得た警察の情報など、一般により客観的と見えるデータを重視し、無意識にそれにあてはまる情報を集めている。片や明智は、人間の観察や記憶の頼りなさ、いわばデータの信頼性を疑うところから推理を始めている。
今、歴史認識や原発問題など、自らの信じるデータのみを並べ、声高に自己の正しさを主張する言葉があふれている。しかし、自分は絶対に正しいと思うときほど、人は都合のいいものしか見ていない。自分の依拠するデータも時に疑い、無視していた人の話にも耳を傾けてみる。案外、自分の見ようとしなかった真相に気づけるものだ。
朝日新聞デジタル
平成28・2016年5月18日 朝日新聞社
(世界×文学)北欧ミステリー、社会派ぞろい 不正義、真っ向から追及=訂正・おわびあり
高津祐典
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(世界×文学)北欧ミステリー、社会派ぞろい 不正義、真っ向から追及=訂正・おわびあり
2016年5月18日16時30分
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スティーグ・ラーソン著『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』(早川書房)
北欧ミステリーの人気が定着し、ジャンルとして語られるようになってきた。特徴は、苦悩しつつ犯罪に向き合う社会派ミステリー。松本清張作品のように、日本の読者には懐かしい「真面目さ」がある。今年の翻訳ミステリー大賞は北欧の作家が選ばれ、評価も高い。
日本の北欧ミステリーブームは2008年、スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』(早川書房)の翻訳刊行から始まった。作品は、権力を監視するジャーナリズムの衰退や性暴力といったテーマを前面に打ち出して日本でも大ヒット作になり、累計180万部になった。
翻訳ミステリーに強い早川書房では07年、北欧ミステリーの刊行が一点もなかったが、08年以降は毎年5作品以上を刊行。近年もデンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの警察小説『特捜部Q』のシリーズが人気を得ている。
毎年翻訳者が選ぶ翻訳ミステリー大賞は今年、アイスランドの作家アーナルデュル・インドリダソンの『声』(東京創元社)に決まった。北欧作家の受賞は、7回目で初。サンタクロース姿で殺された男の苦悩を重厚に描いたものだ。
文芸評論家の池上冬樹さんは「ゆがめられた正義や見逃される犯罪に対し、熱く問いかけるところに北欧ミステリーの特徴がある」と指摘する。英米ミステリーには、不正義や神の沈黙に「諦念(ていねん)」を抱いているような作品が多いとし、「英米ミステリーと百八十度違い、真っ向から追及の声を上げている」と語る。
なぜ、日本でも人気なのか。池上さんは「登場人物がみな真面目に悩み、葛藤するところ」に、松本清張や水上勉が読まれた60年代の社会派推理小説ブームの頃の作品と通じるものがあると感じている。「鈍感になって気づかなかった罪の重さを突きつけてくる。だから懐かしくもあり、今また新鮮でもある」
■スウェーデンの犯罪小説語る 作家ヨハン・テオリンさん来日
翻訳ミステリー大賞の授賞式に合わせ、北欧で最も優れたミステリーに贈られる「ガラスの鍵賞」受賞者のスウェーデン人作家、ヨハン・テオリンさんが4月、来日した。スウェーデン大使館で講演し、自国の犯罪小説の成り立ちや、日本からの影響を語った。
かつてスウェーデンの犯罪小説は、アガサ・クリスティやレイモンド・チャンドラーら英米作家の影響下にあった。「アメリカにいなくても、行ったように小説を書いていました」
転機は1965年ごろ。ペール・ヴァールーとマイ・シューヴァル夫妻が、実際に起きた国内犯罪を基に創作を始めた。「スウェーデン社会とは何か、見つめるようになりました」
テオリンさんの作品も、「土地」が大きな意味を持つ。母方の出身地、エーランド島を舞台にした『黄昏(たそがれ)に眠る秋』(早川書房)に始まる4部作は、地元の幽霊話や民話に材を採った。
日本の影響もあったという。「小泉八雲の怪談から影響を受けました。ホラー小説は善悪を分けるものがあるが、これにはなかった。江戸川乱歩の『芋虫』を読んだゾクゾク感は忘れられません」(高津祐典)
<訂正して、おわびします>
▼18日付文芸・批評面「北欧ミステリー 社会派ぞろい」の記事で、「毎年読者が選ぶ翻訳ミステリー大賞」とあるのは「毎年翻訳者が選ぶ翻訳ミステリー大賞」の誤りでした。確認が不十分でした。
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アーナルデュル・インドリダソン著『声』(東京創元社)
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サイン会にのぞむヨハン・テオリンさん=東京都港区のスウェーデン大使館
昭和の作家たち 誰も書かなかった37人の素顔
大庭登
平成27・2015年6月8日初版第一刷 第三文明社
B6判 カバー 422ページ 本体2000円
江戸川乱歩 日本探偵小説の第一人者として
p126─136
横溝正史 魔術師の如く吐き出す探偵小説
p228─238
▼第三文明社:昭和の作家たち
▼NDL-OPAC:昭和の作家たち : 誰も書かなかった37人の素顔
少年マガジンエッジ 6月号
平成28・2016年6月1日 第2巻第6号 講談社
B5判 800ページ 650円(本体602円)
乱歩アナザー 明智小五郎狂詩曲
薫原好江
原作:江戸川乱歩
協力:平井憲太郎
第4回〈第1章 黒蜥蜴 IV〉
p451─488
▼少年マガジンエッジ公式サイト:Home
スポーツ報知
平成28・2016年5月16日 報知新聞社
湊かなえさん、江戸川乱歩賞の選考委員終え、山本周五郎賞受賞会見場へ
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湊かなえさん、江戸川乱歩賞の選考委員終え、山本周五郎賞受賞会見場へ
2016年5月16日23時38分 スポーツ報知
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山本周五郎賞を受賞した湊かなえさん
第29回山本周五郎賞の選考会が16日、都内で開かれ、湊かなえさん(43)の「ユートピア」が受賞した。
受賞が決まったトキ、湊さんは、都内のホテルで選考委員を務める江戸川乱歩賞の選考中だった。職務を終えて、自身の受賞会見会場となった別のホテルに移動した。
「同日同時刻に選考して受賞するというとても貴重な経験ができました」と笑った。「小説家として今年で8年目になります。8年間続けて来られたのは読者の皆さんのおかげ。私ほど『味方は読者です』と言える作家はいないんじゃないかと思います」胸を張った。
山本周五郎賞は3度目のノミネートでの受賞だったが「(恋愛でも)2回ふられて3回目に『いいよ』と言われるのがうれしいのと同じぐらいうれしいです。今後は(作品を書く上で)自分のアンテナがどこに向かうかが一番楽しみです」と話した。
江戸川乱歩電子全集 第5巻 傑作推理小説 第1集
江戸川乱歩
平成28・2016年4月28日 小学館 小学館eBooks
本体1400円
イントロダクション
傑作推理小説集 第1集
二銭銅貨
初出:新青年 大正12年4月号(4巻5号/1923年4月1日)
底本:江戸川乱歩全集1(桃源社/昭和36・1961年10月10日)
一枚の切符
初出:新青年 大正12年7月号(4巻8号/1923年7月1日)
底本:江戸川乱歩全集8(桃源社/昭和37・1962年5月30日)
恐ろしき錯誤
初出:新青年 大正12年11月号(4巻13号/1923年11月1日)
底本:江戸川乱歩全集10(桃源社/昭和37・1962年6月30日)
二癈人
初出:新青年 大正13年6月号(5巻7号/1924年6月1日)
底本:江戸川乱歩全集7(桃源社/昭和37・1962年4月15日)
双生児
初出:新青年 大正13年10月号(5巻12号/1924年10月1日)
底本:江戸川乱歩全集7(桃源社/昭和37・1962年4月15日)
日記帳
初出:写真報知 3巻7号(大正14・1925年3月5日)*初出タイトル「恋二題(その一)」
底本:江戸川乱歩全集18(桃源社/昭和38・1963年6月5日)
算盤が恋を語る話
初出:写真報知 3巻8号(大正14・1925年3月15日)*初出タイトル「恋二題(その二)」
底本:江戸川乱歩全集15(桃源社/昭和38・1963年7月20日)
盗難
初出:写真報知 3巻14号(大正14・1925年5月15日)
底本:江戸川乱歩全集8(桃源社/昭和37・1962年5月30日)
白昼夢
初出:新青年 大正14年7月号(6巻8号/1925年7月1日)*初出タイトル「小品二篇(一)白昼夢」
底本:江戸川乱歩全集2(桃源社/昭和36・1961年11月10日)
指環
初出:新青年 大正14年7月号(6巻8号/1925年7月1日)*初出タイトル「小品二篇(二)指環」
底本:江戸川乱歩全集12(桃源社/昭和37・1962年9月20日)
夢遊病者の死
初出:苦楽 大正14年7月号(4巻1号/1925年7月1日)*初出タイトル「夢遊病者彦太郎の死」
底本:江戸川乱歩全集4(桃源社/昭和36・1961年12月10日)
百面相役者
初出:写真報知 3巻20号(大正14・1925年7月15日)→3巻21号(7月25日)*2回連載
底本:江戸川乱歩全集13(桃源社/昭和37・1962年10月25日)
一人二役
初出:新小説 大正14年9月号(30年9号/1925年9月1日)
底本:江戸川乱歩全集7(桃源社/昭和37・1962年4月15日)
疑惑
初出:写真報知 3巻26号(大正14・1925年9月15日)→3巻29号(10月15日)*3回連載(休載1回)
底本:江戸川乱歩全集14(桃源社/昭和37・1962年12月20日)
人間椅子
初出:苦楽 大正14年10月号(4巻4号/1925年10月1日)
底本:江戸川乱歩全集1(桃源社/昭和36・1961年10月10日)
接吻
初出:映画と探偵 大正14年12月号(1巻1号/1925年12月1日)
底本:江戸川乱歩全集18(桃源社/昭和38・1963年6月5日)
踊る一寸法師
初出:新青年 大正15年1月号(7巻1号/1926年1月1日)
底本:江戸川乱歩全集14(桃源社/昭和37・1962年12月20日)
毒草
初出:探偵文芸 大正15年1月号(2巻1号/1926年1月1日)
底本:江戸川乱歩全集11(桃源社/昭和37・1962年8月1日)
覆面の舞踏者
初出:婦人の国 大正15年1月号(2巻1号/1926年1月1日)→2月号(2巻2号/2月1日)*2回連載
底本:江戸川乱歩全集18(桃源社/昭和38・1963年6月5日)
闇に蠢く
初出:苦楽 大正15年1月号(5巻1号/1926年1月1日)→11月号(5巻11号/11月1日)*9回連載(休載2回)、中絶。世界探偵文芸叢書第6編『闇に蠢く』波屋書房(昭和2・1927年5月16日)収録時に加筆して完結
底本:江戸川乱歩全集4(桃源社/昭和36・1961年12月10日)
湖畔亭事件
初出:サンデー毎日 5年2号(大正15年1月3日)→5年20号(5月2日)*11回連載(休載8回)
底本:江戸川乱歩全集1(桃源社/昭和36・1961年10月10日)
灰神楽
初出:大衆文芸 大正15年3月号(1巻3号/1926年3月1日)
底本:江戸川乱歩全集14(桃源社/昭和37・1962年12月20日)
火星の運河
初出:新青年 大正15年4月号(7巻5号/1926年4月1日)
底本:江戸川乱歩全集5(桃源社/昭和36・1961年12月30日)
五階の窓(合作の一「発端」)
初出:新青年 大正15年5月号(7巻6号/1926年5月1日)*連作、連載第1回
底本:江戸川乱歩推理文庫30(講談社/平成元・1989年4月10日)
モノグラム
初出:新小説 大正15年6月号(31年6号/1926年6月1日)
底本:江戸川乱歩全集18(桃源社/昭和38・1963年6月5日)
お勢登場
初出:大衆文芸 大正15年7月号(1巻7号/1926年7月1日)
底本:江戸川乱歩全集9(桃源社/昭和37・1962年2月25日)
人でなしの恋
初出:サンデー毎日 5年43号(大正15・1926年10月1日)
底本:江戸川乱歩全集10(桃源社/昭和37・1962年6月30日)
鏡地獄
初出:大衆文芸 大正15年10月号(1巻10号/1926年10月1日)
底本:江戸川乱歩全集17(桃源社/昭和38・1963年4月15日)
木馬は廻る
初出:探偵趣味 大正15年10月号(2年9号/1926年10月1日)
底本:江戸川乱歩全集10(桃源社/昭和37・1962年6月30日)
底本註
乱歩自身による作品解説
初出・底本:江戸川乱歩全集(桃源社)
解説 恐ろしき哉、春──探偵小説の「季語」小松史生子
インタビュー 乱歩の愛した和本の秘密。蔵書印の数だけ
丹羽みさと
合作探偵小説「五階の窓」続き
合作の二
平林初之輔
合作の三
森下雨村
合作の四
甲賀三郎
合作の五
国枝史郎
合作の六(終局)
小酒井不木
合作探偵小説「五階の窓」初出時の懸賞企画再録
懸賞規定
「五階の窓」甲種解答
「五階の窓」乙種当選者発表
「五階の窓」執筆について
「五階の窓」所感
江戸川乱歩
五階感想
平林初之輔
控力士を心頼みに
雨村生
帰納的なりしを憾む
甲賀三郎
不満二三
國枝史郎
「五階の窓」雑感
小酒井不木
「人間椅子」草稿(下書き)
「人間椅子」草稿 解題
落合教幸
翻刻(読み解き)
草稿
「踊る一寸法師」草稿(下書き)
解題 「踊る一寸法師」草稿
落合教幸
翻刻(読み解き)
草稿
「恐ろしき錯誤」草稿(下書き)
解題 「恐ろしき錯誤」草稿
落合教幸
翻刻(読み解き)
草稿
編集部註
江戸川乱歩電子全集オリジナル年譜
書誌情報
▼小学館:江戸川乱歩 電子全集5 傑作推理小説集 第1集
▼2016年5月28日:江戸川乱歩電子全集
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