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Posted by 中 相作 - 2016.12.15,Thu
ウェブニュース

CINRA.NET
 平成28・2016年12月8日 CINRA

天野喜孝が「怪人二十面相」を描く、アニメ『超・少年探偵団NEO』続報
 Home > ニュース > 記事

天野喜孝が「怪人二十面相」を描く、アニメ『超・少年探偵団NEO』続報

2016/12/08 20:13



『超・少年探偵団NEO』ビジュアル ©2016Poplar/DLE



『超・少年探偵団NEO』ティザー動画より ©2016Poplar/DLE



『超・少年探偵団NEO』 ©2016Poplar/DLE

画像を拡大する(11枚)

1月2日からTOKYO MXで放送されるアニメ『超・少年探偵団NEO』の続報が発表された。

2117年の東京を舞台に、7代目となった怪人二十面相と探偵・明智小五郎らの戦いを描く同作。江戸川乱歩の小説を下敷きに、オリジナルストーリーを展開する。7代目小林少年役の声優を木村良平、7代目明智小五郎役を細谷佳正、7代目怪人二十面相役を江口拓也、少年探偵団の紅一点・花崎マユミ役を上坂すみれが務めることがこれまでに明らかになっていた。

今回の発表では、天野喜孝描き下ろしによる怪人二十面相の新ビジュアルが判明。オフィシャルサイトのトップページには、同ビジュアルがある時間のみ表示される。また追加キャストとして怪人二十面相の愛人・ネコ夫人役を花澤香菜が、気弱な少年探偵団員・ノロちゃん役を久野美咲、同じく少年探偵団員で兄貴肌の井上くん役を堀井茶渡が演じることも発表された。木村と江口が出演する新たなティザー動画と、田中啓文が手掛けるノベライズ本の発売情報も公開されている。

なお原案となる江戸川乱歩の著作シリーズは、今年に著作権保護期間が終了している。

花澤香菜のコメント
大好きなテイストの作品なので、関わることが出来てうれしいです!!
ネコ夫人の憎めない敵ポジションを、楽しく演じたいと思います!!

久野美咲のコメント
少年探偵団の一員としてノロちゃんを演じることができて、とても嬉しいです。お話や会話のテンポもリズミカルで、アフレコ中も笑いを堪えるほど皆さんで楽しみながらやらせていただいています。本当は男の子なのに、ちゃん付けで呼ばれているノロちゃん。そんなノロちゃんの持つ、どこか独特な雰囲気を表現できたらいいなぁと思います。全力で頑張りますので、よろしくお願いいたします。

堀井茶渡のコメント
最初に「探偵モノ」とだけ聞いていたので犯人役かなと思ったら、まさかの少年探偵団の井上くん役だったので驚きました!
楽しんで演じさせて頂きます!皆様の予想の斜め上を行く『本格!?ミステリー』、小林少年が率いる少年探偵団の一員として、明智さんと一緒に二十面相との戦いの数々を駆け抜けて行きたいと思います!



番組情報
『超・少年探偵団NEO』

2017年1月2日(月・祝)からTOKYO MXで21:55~放送

監督・シリーズ構成:大宮一仁
原案:江戸川乱歩
アニメーション制作:ディー・エル・イー
声の出演:
木村良平
細谷佳正
江口拓也
上坂すみれ
花澤香菜
久野美咲
堀井茶渡
PR
Posted by 中 相作 - 2016.12.13,Tue
雑誌

ヤングマガジン 1号

平成29・2017年1月1日(平成28・2016年12月5日発売) 第38巻第1号(通巻1955号) 講談社
B5判 422ページ 360円(本体333円)


小林少年と不逞の怪人
 上条明峰
 原作:江戸川乱歩「D坂の殺人事件」
 後編
 p311─352

 WEBヤンマガ:Home
Posted by 中 相作 - 2016.12.12,Mon
書籍

コーヒーと小説

編:庄野雄治
平成28・2016年10月1日初版第一刷 mille books
B6判 カバー 269ページ 本体1300円


日記帳

江戸川乱歩
p75─89
初出:写真報知 3巻7号(大正14・1925年3月5日)*初出タイトル「恋二題(その一)」
底本:江戸川乱歩全集第十二巻(春陽堂/昭和30・1955年7月20日)


 mille books:catalog
 NDL-OPAC:コーヒーと小説
Posted by 中 相作 - 2016.12.11,Sun
書籍

乱歩随筆 新装版
 江戸川乱歩
 平成28・2016年9月25日 青蛙房
 B6判 カバー 365ページ 本体2700円
 初版:昭和35・1960年7月15日

自序
純探偵小説の定義と類別

初出:昭和25年5月新稿/初稿:ぷろふいる 昭和10年11月号(3巻11号/1935年11月1日)*初出連載タイトル「鬼の言葉」

二つの比較論

初出:改造 昭和25年4月号(31巻4号/1950年4月1日)

日本探偵小説の系譜

初出:中央公論 昭和25年11月号(65年11号/1950年11月1日)

探偵小説に現われたる犯罪心理

初出:文化人の科学 昭和22年3月号(2巻1号/1947年3月20日)

異様な犯罪動機

初出:宝石 昭和25年8月号(5巻8号/1950年8月1日)→11月号(5巻11号/11月1日)*初出連載タイトル「幻影城通信」、4回連載

スリルの説

初出:ぷろふいる 昭和10年12月号(3巻12号/1935年12月1日)*初出連載タイトル「鬼の言葉」

兇器としての氷

初出:犯罪学雑誌 昭和27年3月復刊号(18巻1号/1952年3月1日)

プロバビリティの犯罪

初出:犯罪学雑誌 昭和29年2月号(19巻5号/1954年2月1日)

探偵作家としてのエドガー・ポー

初出:宝石 昭和24年11月号(4巻10号/1949年11月1日)

ディケンズの先鞭

初出:あるびよん 昭和26年2月号(5号/1951年2月1日)

原始法医学書と探偵小説

初出:自警 昭和26年9月号(33巻9号/1951年9月1日)

明治の指紋小説

初出:宝石 昭和25年12月号(5巻12号/1950年12月1日)*初出連載タイトル「幻影城通信」

怪談入門

初出:宝石 昭和23年6月号(3巻5号/1948年6月1日)→昭和24年7月号(4巻7号/1949年7月1日)*初出連載タイトル「幻影城通信」、10回連載

猫町

初出:小説の泉 昭和23年4集(1948年9月10日)

私の履歴書

初出:日本経済新聞 昭和31年5月3日─10日(1956年)*6回連載

幻影の城主

初出:東京日日新聞 昭和10年12月3日、4日(1935年)*2回連載

活字と僕と──年少の読者に贈る

初出:現代 昭和11年10月号(17巻10号/1936年10月1日)附録「文壇大家花形の自叙伝」

私の読書遍歴

初出:日本読書新聞 昭和27年5月7日(1952年)

書斎の旅

初出:東京堂月報 昭和15年6月号(27巻6号/1940年6月15日)

浅草趣味

初出:新青年 大正15年9月号(7巻11号/1926年9月1日)

妖蟲

初出:文学時代 昭和7年2月号(4巻2号/1932年2月1日)

残虐への郷愁

初出:新青年 昭和11年9月号(17巻11号/1936年9月1日)

マッケンのこと

初出:ぷろふいる 昭和10年1月号(3巻1号/1935年1月1日)

群集の中のロビンソン

初出:中央公論 昭和10年10月号(50年10号/1935年10月1日)

もくづ塚

初出:文藝春秋 昭和11年9月号(14巻9号/1936年9月1日)

サイモンズ、カーペンター、ジード

初出:世界文芸大辞典附録「世界文芸」昭和11年12月号(6号/1936年12月5日)

ホイットマンの話

初出:新青年 昭和10年1月号(16巻1号/1935年1月1日)

槐多「二少年図」

初出:文体 昭和9年6月号(2巻6号/1934年6月1日)

同性愛文学史──岩田準一君の思い出

初出:人間探求 昭和27年5月別冊「秘版艶本の研究号」(1952年5月1日)

江戸川乱歩随筆評論集目録
人名索引

 青蛙房:新刊と重版
 NDL-OPAC:乱歩随筆 : 江戸川乱歩自選随筆集
Posted by 中 相作 - 2016.12.09,Fri
テレビ

TRICKSTER 江戸川乱歩「少年探偵団」より
 平成28・2016年12月6日 午前1時5分─1時35分 TOKYO MX
 平成28・2016年12月6日 午前2時21分─2時51分 読売テレビ
 平成28・2016年12月7日 午前1時30分─2時 BS11

 スタッフ
 原案:江戸川乱歩
 原作:Jordan森杉
 キャラクターデザイン:PEACH-PIT
 シリーズ構成・脚本:吉田恵里香
 監督:向井雅浩
 製作:TRICKSTER製作委員会

 キャスト
 小林芳雄:山下大輝
 花崎健介:逢坂良太
 井上了:梅原裕一郎
 野呂誠:木戸衣吹
 勝田雅治:増元拓也
 大友久:古川慎
 山根たすく:山谷祥生
 中村奈緒:田所あずさ
 明智小五郎:小野大輔
 怪人二十面相:GACKT

無垢なる天秤
 第10話
 脚本:吉田恵里香
 絵コンテ:許平康
 演出:祝浩司
 作画監督:垣野内成美、北村友幸、山川宏治

 TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より- TVアニメ公式サイト:第10話「無垢なる天秤」
Posted by 中 相作 - 2016.12.08,Thu
ウェブニュース

Smartザテレビジョン
 平成28・2016年12月5日 KADOKAWA

“TRICKSTER”第9話、再会した兄弟の結末…
 Home > 芸能ニュース > 記事

“TRICKSTER”第9話、再会した兄弟の結末…

2016年12月5日 20時33分 配信



アニメ『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-』の第9話『陥落の英雄』を、場面カットとあらすじで振り返る!
(C)Jordan森杉 / TRICKSTER製作委員会



【写真を見る】第9話では、晴彦に「一緒に暮らそう」と言われた花崎が困惑。だが、晴彦が信じる五十鈴は、住民と三十億円を引き換えに自分だけ逃げるつもりで警察と交渉していた
(C)Jordan森杉 / TRICKSTER製作委員会



五十鈴と警察の交渉が行われる中、中村刑事からの依頼で明智と少年探偵団が到着
(C)Jordan森杉 / TRICKSTER製作委員会



団地内の警備システムをダウンさせるため、小林は銃弾の雨をもろともせずに団地へ突入し、発電施設を破壊する
(C)Jordan森杉 / TRICKSTER製作委員会



花崎が明智を呼んだと勘違いした晴彦は、激昂し銃を花崎に向ける
(C)Jordan森杉 / TRICKSTER製作委員会



今回の事件に関与した二十面相の目的とは…
(C)Jordan森杉 / TRICKSTER製作委員会

TOKYO MXほかで放送中のアニメ『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-』(毎週月曜深夜1:05-1:35ほか)の第9話『陥落の英雄』を、場面カットとあらすじで振り返る。

本作は、江戸川乱歩の小説「少年探偵団」を原案に、2030年代の東京を舞台にしたオリジナルアニメ。

謎の探偵・明智小五郎(CV.小野大輔)の下に集う「少年探偵団」。ある日、団員の花崎健介(CV.逢坂良太)は「死ねない身体」となった小林芳雄(CV.山下大輝)と出会い、少年探偵団へ誘う。やがて二人の運命が、怪人二十面相(CV.GACKT)と明智の因縁と絡み合いながら、動き出していく。

【第9話『陥落の英雄』】

花崎は「一緒に暮らそう」と晴彦に言われ困惑する。だが、五十鈴は三十億円を用意すれば強行突入と住民の排除を許すと警察に交渉していた。彼女は住民と金を引き換えに、自分だけ逃げるつもりだった。そこへ、中村刑事からの依頼で明智と少年探偵団が到着。警備システムをダウンさせるため、小林は銃弾の雨をもろともせずに団地へ突入し、発電施設を破壊した。花崎が明智を呼んだと勘違いした晴彦は激昂。銃を花崎に向けるが…。

なお第10話『無垢なる天秤』は、TOKYO MXでは12月5日(月)深夜1時5分より放送。読売テレビでは、12月5日(月)深夜2時21分から通常より22分繰り下げての放送となっているので注意しよう!

アニメ『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-』
毎週月曜深夜1:05-1:35ほか
TOKYO MXほかで放送
【アニメ公式HP】trickster-project.com/anime/
【公式Twitter】@trickster_anime
Posted by 中 相作 - 2016.12.07,Wed
ウェブニュース

エンタステージ
 平成28・2016年12月3日 WOWOW

『お勢登場』江戸川乱歩の迷宮世界が舞台に!倉持裕×水田航生対談インタビュー「きっと乱歩もびっくりしてると思います!」
 杉田美粋
 Home > インタビュー > 特別インタビュー > 記事

インタビュー

『お勢登場』江戸川乱歩の迷宮世界が舞台に!倉持裕×水田航生対談インタビュー「きっと乱歩もびっくりしてると思います!」

2016年12月 3日

2017年2月に東京・シアタートラムにて、倉持裕が作・演出を手掛ける舞台『お勢登場』が上演される。倉持は、大正から昭和にかけて活躍した文豪・江戸川乱歩の8本の短編世界をモチーフに、1本の演劇作品として再構成し本作を作り上げた。乱歩の世界を噛み砕き、シャッフルした上で新たに浮かび上がる物語とは・・・?今回、倉持作品に初出演を果たす水田航生と共に、演出家と役者、それぞれの立場から話を聞いた。



――水田さんは、倉持さんの織り成すお芝居の世界が以前から好きでファンだったと、公演に向けたコメントでもお書きになっていましたよね。

水田:そうなんです。これまでも、いろいろな作品を観させていただいているんですけど、一番最近だと、9月に『家族の基礎 ~大道寺家の人々~』を観ました。ビジュアルもカラフルで、ポップな世界観がすごくおもしろかったです!今回の『お勢登場』は、まったく違うムードの作品で、倉持さんの新たな一面が見られそうで楽しみです。

――今回は念願のご出演ということですが、お二人でこれまでにお会いになったことはありましたか?

倉持:芝居を観に来てくれたり、僕も観に行ったりしていたので・・・楽屋とかでは会ったことあったよね?

水田:そうですね。それから、僕、世田谷パブリックシアターによる倉持さんのワークショップにも参加させてもらったんですよ。でも、今日みたいに対談のような形でお話しさせていただくのは初めてですね。今、少し緊張しています(笑)。

――倉持さんから見た水田さんのご印象は?

倉持:水田くんが出ている作品は何度か観ていて、中でも去年2月に今回と同じシアタートラムでやっていた『マーキュリー・ファー』が印象的でした。見てきた芝居の役がそうだったのかもしれないけど(水田は)すごく純粋な感じがして、好きだったんですよね。裏がない感じ。人に騙されたり、出し抜かれたりする様が似合うなというか(笑)。それで、今回演じてもらう役に合うなって思ったんです。

水田:ご想像通り、僕はどちらかというと騙されやすいタイプかもしれません・・・(笑)。

倉持:そういう本質的なところが芝居に出てたんだよ。多分(笑)。



――実際に稽古に入るのが楽しみですね!水田さんは今回、倉持さんだけでなく共演者の方も初めての方が多いんですよね?

水田:そうですね、千葉(雅子)さん以外の方は初めてご一緒させていただきます。僕、稽古に入る前にいつも、お会いする前の方についてもイメージしてみるんですよ。あの人がこの役をやって、この人がこの台詞を言って・・・って。でも自分のイメージ通りのことなんて絶対にないし、お会いする度に僕の抱いていたイメージも更新されていくんですよね。先日、川口(覚)さんに初めてお会いした時も、こういう声を持った方なんだな!っていう新発見がありましたし。初めましての方とご一緒する時は、稽古を重ねれば重ねるほど皆さんへの印象に変化が出るので、今からそれがとても楽しみです。

――『お勢登場』の台本を読ませて頂いたのですが、最近の倉持さんの作風とはガラリと変わったような印象を受けました。

倉持:最近のものと比べるとそうかもしれない。でも、自分の中では初期の頃に戻ったような感覚もあるんですよね。もちろん、新たな試みでもあるのですが。劇団公演でも複雑な構成の芝居をやっていて、自分の得意技というか、特色の一つだと思っていたので。今は、昔よりもう少しスマートに書けるかなと思って、今回このような作品にしてみました。

――モチーフとしての決め手は何だったのでしょうか?江戸川乱歩を選ばれた理由は?

倉持:乱歩、好きだったんですよね。学生時代によく読んでいたこともあって。僕は、乱歩にすごくユーモアを感じているんです。どこまで真面目に物語を書いているか分からないというか・・・何てことないことや物でも、ぬらぬらと猟奇的なものに膨らませちゃったりするじゃないですか?それがやり過ぎな時も多々あったりして(笑)。だから、思わず笑っちゃうんですよね。

――分かる気がします。表現が超越していて、恐ろしいはずの描写が笑いに変わるというか・・・。

倉持:そうやって、やや茶化した見方をして楽しめる作品もあれば、「芋虫」のように、読んでいるうちにみるみる顔がこわばっていくような恐ろしい作品もある。複雑な構成で芝居を作りたいと思っていた時期に、乱歩作品には興味深い短編がたくさんあるし、それらを組み合わせてみてはどうかなと思ったんですよね。



――水田さんは、乱歩に馴染みはありましたか?

水田:兄の影響もあって本はよく読んでいたんですけど、乱歩作品はあまり詳しくはないんです。でも、ミステリーやサスペンスはとても好きです。もともと、集中力はあまりない方だったんですが、物語を読むことで没頭する力を養ってきました(笑)。

――最初に台本を読んだ時、どういう印象を受けられましたか?

水田:乱歩ってこういう要素も持っているんだ!という発見があったと同時に、8本もある別々の作品をこんなにもリンクできるのか・・・と驚きました。読み進めれば進むほど、お話が次第に1本になって新たな物語が生み出されることに感激してしまいました。ご覧になった方も、この舞台『お勢登場』の小説版を読みたくなるんじゃないかな。きっと、江戸川乱歩もびっくりしてると思います(笑)!それとそれを組み合わせたの?!みたいな!

――確かに(笑)!倉持さんは、乱歩の特色である、作り込まれた推理小説と異質のムードが漂う幻想・怪奇小説の二つのジャンルから短編を選ばれて、それを混ぜて再構成するにあたり、組み立て方のイメージなどはあったのでしょうか?

倉持:『お勢登場』にしか出てこないお勢を活躍させてみようって思ったんです。ある単行本で、‟乱歩自身が「お勢」を明智のライバルに仕立てたいと思っていた”というニュアンスの後書きがあったんですよ。それを読んだ時に、乱歩は、お勢をキャラクターとしてもっと育てていきたかったんじゃないかなと思って。組み立て方としては、「お勢」が関われそうな事件や出来事が描かれている作品を組み合わせたら成立させられるんじゃないか、というところからイメージしましたね。



――なるほど!まさに、乱歩もびっくりですね。物語を飛び越えて、自分が作った登場人物同士が出会うことになろうとは!他の登場人物に関してはどうでしょうか?

倉持:乱歩の推理ジャンルの物語って、だいたい素人探偵が出てくるんですよ。それを水田くんや川口くんが演じる役柄に見立てています。「客観的に見ている若者」っていう要素が欲しかったんですよね。事件の中核にいる人ばかりだと、重く難しくなっていってしまう気がして・・・。
ちょっと離れたところで、事件について勝手に推測したり、ああだこうだ言ったりする人が欲しかったんです。

――「素人探偵」というキーワードが出ましたが、水田さん、それを聞いていかがでしょうか?

水田:稽古に入ってみないとまだ分からない部分も多いですが、印象としては、僕が演じる格二郎(役名)のような人は、本気の推理バカというか。今の僕たちより、出来事の一つ一つをすごく楽しんでいるように感じるんです。ちょっとしたことでも、好奇心でワクワクさせて、「○△なら、こうなんじゃないか?」「いや、それは違うよ」とか・・・。物語の中では、遊び半分だったことが一線を超えてしまう部分も描かれているので、心が追いついているのか、追いついていないのか、そういう細かな部分までどう演じていくか、イメージを膨らませているところですね。それから、同じ役者が全く別の役柄をやっていくのも、今回の作品のおもしろ味だと思います!別の役も、皆さんを混乱させるぐらいの気持ちでやっていきたいですね。

――混乱させられる、翻弄させられるっていうのも、乱歩の世界観に近い気がします!

倉持:一人が複数の役をやることは結構あることですけど、それって、キャストが楽しんでやっていた方がおもしろいんですよね。本役以外の出番は短いので、多少デフォルメされたキャラクターを作るのもアリだとも思いますし。

水田:演じる側としても、(複数役を演じ分けることは)やっていてものすごく楽しみですし、得した気分になりますよ(笑)!一つの作品の中で何人かを生きていけるってすごく、役者としてはやりがいがあります。



――最後に、公演に向けての意気込みをお聞かせください。

倉持:8本選んだものを綺麗に、順列にみせるのではなく、ごちゃ混ぜにして組み立て直した複雑な構成のお芝居です。それによって、舞台が乱歩の小説のように迷宮めいた世界になって、新しい観劇体験をしていただけるのではと思っています。

水田:ドロドロしたイメージを持たれる方も多いと思うのですが、僕が演じる場面は、割とライトで明るいシーンになると思います。それから、観に来てくれた方が終わった後に「あれってどうなの?」「自分はこう思うんだけど・・・」って物語について語りたくなるような作品になっていくんじゃないかと。ぜひ劇場で、二度三度と楽しんでもらえるような作品にしたいと思います!



撮影/広川泰士

◆公演情報
『お勢登場』
【原作】江戸川乱歩
【作・演出】倉持裕
【出演】黒木華、片桐はいり、水田航生、川口覚、粕谷吉洋、千葉雅子、寺十吾、梶原善

【東京公演】2017年2月10日(金)~2月26 日(日) シアタートラム
【福岡公演】3月1日(水) 福岡市民会館
【大阪公演】3月4日(土)・3月5日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【チケット一般発売】東京・福岡 2016年12月4日(日)10:00~  大阪 12月17日(土)10:00~

◆プロフィール
倉持裕(くらもちゆたか)
1972年生まれ、神奈川県出身。2000 年に劇団ペンギンプルペイルパイルズを旗揚げ。『2mの魚』(2000年)以降、劇団作品の脚本と演出を全て手がける。2004 年、『ワンマン・ショー』にて第48回岸田國士戯曲賞を受賞。劇団外でも、世田谷パブリックシアター主催「現代能楽集V『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』(10)、「現代能楽集VII 『花子について』」(14)のほか、Md&Oplays プロデュース 『鎌塚氏、振り下ろす』(14)などの『鎌塚氏シリーズ』、『わたしを離さないで』(14)、劇団☆新感線『乱鶯』(16)など、脚本や演出作品も多数。テレビドラマの脚本やコント執筆など、活動の幅を広げている。

水田航生(みずたこうき)
1990 年生まれ、大阪府出身。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(小池修一郎演出)や舞台 『金閣寺-The Temple of the Golden Pavilion-』(宮本亜門)など、幅広い分野の舞台に出演。近年では世田谷パブリックシアター主催『マーキュリー・ファー』(白井晃演出)、現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』(マキノノゾミ作・演出)のほか、ミュージカル『オーシャンス11』(小池修一郎演出)、『サンセット大通り』(鈴木裕美演出)、 『マイ・フェア・レディ』(G2演出)などに数多く出演。映画作品でも、『カノジョは嘘を愛しすぎている』、『太陽』などの話題作に出演し、幅広い役柄を好演。

(文/杉田美粋)
Posted by 中 相作 - 2016.12.06,Tue
雑誌

ヤングマガジン 52号

平成28・2016年12月12日(11月28日発売) 第37巻第72号(通巻1954号) 講談社

B5判 422ページ 360円(本体333円)

小林少年と不逞の怪人
 上条明峰
 原作:江戸川乱歩「D坂の殺人事件」
 前編
 p253─304

 WEBヤンマガ:Home
Posted by 中 相作 - 2016.12.05,Mon
ウェブニュース

Book Bang
 平成28・2016年12月1日 新潮社

舞台を現代に“移植” 更新する「江戸川乱歩」の作品集
 杉江松恋
 Home > レビュー > 記事

レビュー

舞台を現代に“移植” 更新する「江戸川乱歩」の作品集

新潮社 週刊新潮 [レビュー] (ミステリー・サスペンス・ハードボイルド)

 

『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』
著者
歌野 晶午 [著]
出版社
KADOKAWA
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784041046296
発売日
2016/11/02
価格
1,620円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

更新される、没後51年の乱歩。驚きの本歌取り作品集

[レビュアー] 杉江松恋(書評家)

 ミステリーを更新する。

 歌野晶午の作品にいつも感じるのは強い意志だ。ほとんどの人間がモバイルツールを持ち、SNSでつながり合っているような状態を、旧時代の書き手は想定していなかった。元から存在するミステリーの構成要素は維持し、現代版へと更新させる。その最新の試みが『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』である。

 昨年は江戸川乱歩没後五十周年の節目であり、さまざまな記念企画が行われた。本書も、すでに『死体を買う男』などの乱歩パロディ長篇がある作者が「人間椅子」「赤い部屋」などの代表的な短篇のプロットや設定などを借用し、現代を舞台に描き上げた本歌取り作品集である。文体で乱歩の雰囲気を再現している他、「スマホと旅する男」が乱歩の「押絵と旅する男」と同様に現実と幻覚のあわいの中に溶け込む終わり方をしているなど、原作の構造が可能な限り忠実に移植されている。しかもそれだけではないのだ。

 表題作は「D坂の殺人事件」を下敷きにしている。かの作品で推理に当たったのは語り手と若き日の明智小五郎という青年二人なのだが、本篇の〈私〉は興信所の下請けとして働いている自称カメラマン、相棒は渋谷の街を庭のようにして遊ぶ日高聖也という少年だ。年齢の離れた二人の間に友情めいたものが芽生え、時折話し込むようになる。そんなときに彼らは、女性の変死事件を目撃するのである。

 謎解きの展開などは本歌の作品と同じなのだが、さらにその後がある。歌野が更新したのは電子機器や通信技術などの情報環境だけではなく、その中で暮らす人々の心のありようもだった。乱歩の時代ではありえなかった心性、現代だからこそ生じうる陥穽が本篇を含むすべての作品に盛り込まれているのだ。単なる模倣だけを求めて足を踏み入れた読者は、自身の不注意を悔いることになるはずだ。乱歩が思い描いた「よるの夢」を、歌野は独自の技法で描き上げた。

新潮社 週刊新潮 2016年12月1日号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
Posted by 中 相作 - 2016.12.04,Sun
ウェブニュース

コミックナタリー
 平成28・2016年11月28日 ナターシャ

上条明峰の新作読切は「小林少年と不逞の怪人」、ヤンマガに前後編で登場
 Home > ニュース > 記事

上条明峰の新作読切は「小林少年と不逞の怪人」、ヤンマガに前後編で登場

2016年11月28日 22:53



「小林少年と不逞の怪人 ー江戸川乱歩『D坂の殺人事件』よりー」のイラスト。

「たんさんすいぶ」「SAMURAI DEEPER KYO」などで知られる上条明峰の読み切り「小林少年と不逞の怪人 ー江戸川乱歩『D坂の殺人事件』よりー」が、本日11月28日発売のヤングマガジン52号(講談社)に登場した。

「小林少年と不逞の怪人 ー江戸川乱歩『D坂の殺人事件』よりー」は前後編構成。今号に掲載された前編では、残忍で冷酷無慈悲な大怪盗・怪人20面相を追う探偵の小林と、小林が20面相だと推理した謎の男が、嬲り殺された若い娘の死体に出会う。

また今号ではマキヒロチ「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」の番外編がヤングマガジン サード(講談社)より出張掲載された。番外編では楽器可の物件を探すパンクロックなバンドマンが、重田ツインズを頼って重田不動産を訪れる。



ヤングマガジン52号
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