Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2017.10.18,Wed
ウェブニュース
Book Bang
平成29・2017年10月12日 新潮社
【文庫双六】命の輝きがよく似合う乱歩ワールド──野崎歓
野崎歓
Home > レビュー > 記事
Book Bang
平成29・2017年10月12日 新潮社
【文庫双六】命の輝きがよく似合う乱歩ワールド──野崎歓
野崎歓
Home > レビュー > 記事
【文庫双六】命の輝きがよく似合う乱歩ワールド――野崎歓
![]()
『黄金豹』
著者
江戸川 乱歩 [著]
出版社
ポプラ社
ISBN
9784591109649
価格
562円(税込)
【文庫双六】命の輝きがよく似合う乱歩ワールド――野崎歓
[レビュアー] 野崎歓(仏文学者・東京大学教授)
「黄金」つながりで考えてみると、江戸川乱歩の名が思い浮かぶ。『黄金仮面』に『大金塊』、そして『黄金豹』。金無垢の輝きが乱歩ワールドにはよく似合う。
さらには、乱歩の師匠エドガー・アラン・ポーの『黄金虫』もある。『黄金仮面』の発想源となった、フランスの知られざる名短篇作家、マルセル・シュウォッブの『黄金仮面の王』も加えれば、乱歩とはまさにミステリの金脈を受け継いだ男ということになる。
ここで『黄金豹』を取り上げるのは、東京中を荒らし回る金色の豹というイメージのもつゴージャスかつ妖しい魅力が、はるか昔、心に刻まれたからである。
街を豹が闊歩しているだけでもびっくりなのに、それが宝石店に入ってきて、宝石を前脚ではさみ取り、ぺろりと口に入れてしまったりするのだ。何と優雅な、そして可愛げのある強盗だろう。はたまた、豹が銭湯の高い煙突のてっぺんまで登って行って、そこからロープを使ってはるか彼方まで飛翔したりする。実に絵になるではないか。
久方ぶりに読み返してみると、イメージとしてはやはり幻惑的だ。同時に、絢爛たるカラー映画というよりも、あくまで“紙芝居”的な泥臭さが乱歩の身上であることも確認できた。
いったい黄金豹はどういう仕掛けになっているのかの謎解きは、まったく忘れていたが、唸るというより微笑んでしまうようなシンプルなトリックで、ほっこりとした気分にしてくれる。
少年探偵団の活躍も見ものだ。中学生の小林団長がピストルを携帯しているのには改めて驚く。学校に通っている様子はあまり見られず、親にうるさいことをいわれることもなく、明智小五郎の家に入りびたりで、夜どおし寝ずに事件のただなかで奮闘している。そんな姿に、昔の子ども読者は限りなく羨望を抱いた。
そして夢中でその活躍を読みふけり、読書の習慣をしっかりと身につけさせてもらったのだから、小林少年の教育上の功績は大きい。
新潮社 週刊新潮 2017年10月12日神無月増大号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
新潮社
PR
Posted by 中 相作 - 2017.10.16,Mon
ウェブニュース
文春オンライン
平成29・2017年10月10日 文藝春秋
とんでもない展開が続く 石井イマジネーション!――春日太一の木曜邦画劇場
春日太一
Home > エンタメ > 映画 > 記事
文春オンライン
平成29・2017年10月10日 文藝春秋
とんでもない展開が続く 石井イマジネーション!――春日太一の木曜邦画劇場
春日太一
Home > エンタメ > 映画 > 記事
春日 太一
2017/10/10
とんでもない展開が続く 石井イマジネーション!――春日太一の木曜邦画劇場
『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』
source : 週刊文春 2017年10月12日号
genre : エンタメ, 映画, 芸能
![]()
1969年作品(99分)/販売:東映/発売:東映ビデオ/4500円(税抜)/レンタルあり
一九六〇年代末から、東映は突如として「異常性愛路線」をスタートさせる。ここに据えられたのが、「網走番外地」シリーズを大ヒットさせていた石井輝男監督だった。
石井はここで持ち前のイマジネーションを爆発させ、問題作を次々と送り出していく。『徳川女刑罰史』『徳川いれずみ師 責め地獄』『異常性愛記録 ハレンチ』――煽情的なタイトルが並ぶ一連の作品群の中でもひと際強烈なのが、今回取り上げる『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』である。読んで字の通りの題名のため長いこと国内ではソフト化されることなく、一部の名画座でしか観られなかった作品だ。
「財力にあかせて離れ小島に理想郷を作ろうとする男の話」という共通項をもつ、『孤島の鬼』と『パノラマ島綺譚』の二本の乱歩小説を強引に組み合わせて物語は構成されている。なぜか精神病院に入れられていた主人公(吉田輝雄)が、命を狙われそうになりながらもなんとか脱出する序盤。急死した自分に瓜二つの富豪になり済まして日本海側の旧家に入り込む中盤。いずれも、次に何が起きるか分からない不穏さと怪しさに満ちているが、ここまでなら、よくある乱歩原作映画だ。
が、そこは石井輝男。後半になって一気にスパークしてくるのである。主人公がなり済ました男の父親は離れ小島に移り住んでおり、そこで人々に異形の者への改造手術をして、彼らを従えて思うままの楽園を作り上げていた。
主人公は彼に会いに、島に向かう。この父親を演じるのが、暗黒舞踏で鳴らしていた土方巽。この男が怪しげな動きをしながら島を案内すると、それぞれに異形に扮した劇団員たちが次々と現われ、めくるめく「暗黒版イッツ・ア・スモールワールド」を見せつけていく。ここで既に前半のことは頭から消えてしまっているのだが、その強烈な暗黒世界すら忘却の彼方に吹き飛ばす展開が、終盤に訪れる。
突如として名探偵・明智小五郎が登場、名推理を披露して裏で起きていた全ての事件を唐突に解決してしまうのだ。
この明智の推理を通して展開される回想シーンが凄まじい。そこでは、旧家の執事に扮した小池朝雄が、椅子の中に潜り込んで女体をまさぐったり、女装してSMプレイに興じたり――乱歩小説に登場する変態行為をノリノリの演技で披露していくのである。
そして最後の最後に、またとんでもない場面が控えているのだが、これは観てのお楽しみとさせていただく。
とにかく、ひたすら唖然としているうちに物語は終わる。異常な石井イマジネーションの世界、この機会にぜひご自宅で浸ってもらいたい。
Posted by 中 相作 - 2017.10.14,Sat
ウェブニュース
現代ビジネス
平成29・2017年10月1日 講談社
ラサール石井さん「読書とは、頂上の見えない登山のようなもの」
大西展子
Home > 本/教養 > 記事
現代ビジネス
平成29・2017年10月1日 講談社
ラサール石井さん「読書とは、頂上の見えない登山のようなもの」
大西展子
Home > 本/教養 > 記事
2017.10.01
ラサール石井さん「読書とは、頂上の見えない登山のようなもの」
読みたい本がどんどん増えていく
ラサール石井
西遊記は「元祖RPG」
実家にある本は何でも読み尽くして、幼稚園の頃から『主婦と生活』なんかも読んでいました(笑)。覚えたての漢字を読むたびに周りの大人が「すごーい!」と褒めるものだから嬉しくて。それ以来、本を読むのが好きになりましたね。
1位の『西遊記』は小学校3、4年生の頃に友達の家にあった全集で読みました。子供向けのシリーズではなくて、大人が読む分厚い『西遊記』だったので少し難しかったんですが、毎日通ってひたすら読み続けましたよ。
![]()
孫悟空たちが様々な苦難を一つ一つクリアして、ゴールの天竺へ行くという、今のロールプレイングゲームの元祖ですね。中でも金角と銀角という妖怪が孫悟空にやられて、ひょうたんの中に吸い込まれて溶かされてしまうところや、芭蕉扇といって火を鎮める団扇をもつ仙女との戦いに胸を躍らせていました。
最初は悟空を始め、猪八戒も沙悟浄も悪い奴でね。でも、彼らを仲間にして敵をやっつけていくというのが当時の僕には新鮮でした。これはもうアメコミ映画の『スーサイド・スクワッド』そのもの。
そして、三蔵法師と共に旅するうちに、彼らの間に友情や正義感が芽生えていくのは今大人気の漫画『ワンピース』と似ていて、そういう意味ではエンターテインメントものの原点だと思う。
5歳上の兄貴が漫画雑誌を買っていたので、3歳ぐらいから、『マガジン』や『サンデー』などの少年漫画雑誌を読み始めました。中でも手塚治虫先生は僕にとって神様みたいな人で、2位は手塚先生のSF作品『0マン』です。
![]()
先生は動物をメタモルフォーゼさせるのが好きで、この作品も0マンと言われるリスに似た超人類と人間の抗争を軸に物語が展開します。日本兵に拾われ、育てられた0マンのリッキー少年が人間と折り合っていくなかでの苦悩が描かれる、読み応えのある作品です。
自分で書いてみて分かったこと
僕は学生時代から井上ひさしさんのファンでしたから、3位に挙げた戯曲『藪原検校』が渋谷の西武劇場で上演されたときも観劇しました。それまでの井上作品のハチャメチャな喜劇路線から一転して、非常に暗く、シリアスな芝居だったから衝撃を受けましたね。
![]()
座頭、いわゆる盲人の話なんです。生まれながらに目が見えない杉の市は晴眼者を見返すためには金を手に入れるしかないと考え、貸金の取り立てで頭角を現します。
学者の塙保己一からは、知性と品性を磨くことこそ晴眼者と対等の場に立つための唯一の道と説かれますが、悪行の限りを尽くし成り上がっていきます。杉の市は悲劇的な最期を遂げるのですが、井上さんが描く、差別されている人間のエネルギーに圧倒されました。今回舞台で初めて『円生と志ん生』という井上作品に出演させて頂き、光栄です。
最近は演出や脚本の仕事も多いのですが、いつも苦しんでいます。締め切りが迫っているのに筆が進まない時なんて、もう最悪。そんな時にニール・サイモンの自伝『書いては書き直し』を読み返すと、彼ほど才能がある劇作家でもこんなに苦労してきたんだ、食えない時代があったんだと思い、もっと頑張らないと、とヤル気が湧いて来るんです。
![]()
当時は今ほど脚本家の地位は高くなかったからヒドい目にも遭っているんだけど、奥さんへの愛情の深さや、夫婦で互いに励まし合っている姿に胸を打たれます。
ラサール石井さん「読書とは、頂上の見えない登山のようなもの」
5位の「少年探偵団シリーズ」は小学生の時に、近所の貸本屋で見つけました。表紙はすごく怖いんだけど、好奇心で手に取ってみたんです。主人公は明智小五郎で、彼をサポートする小林少年ら少年探偵団の子供たちのなかには、戦災孤児とか浮浪児もいるんですね。
でも、主人公たちのライバルの怪人二十面相が狙うのは金持ちばかりだから、そのギャップの妙もあった。ちょっとエロチックなシーンもあって、いやあドハマりしました。
この本のおかげで推理小説を好きになってエドガー・アラン・ポーを読むようになり、6位の『黄色い部屋の秘密』へ導かれて行くわけです。この作品は完全密室殺人で驚愕のトリックが用意されているんですが、最後はエエーッ! そんな馬鹿な! と思ったのを覚えています。
![]()
年を取るほど本が読めると思っていたんですが、最近忙しくて読む暇がないんですよ。なのに、本屋さんに行くと気に入ったものを全部買うから読んでも読んでも本が増えていくばかり。だから、僕にとっての読書は、どんなに登っても限りなく続いていく高い山みたいな感じです。
(取材・文/大西展子)
ラサール石井さんのベスト10冊
第1位『西遊記』(全10巻)
中野美代子訳 岩波文庫 1000円(1巻)
三蔵法師が孫悟空、猪八戒、沙悟浄と共に取経のため天竺を目指すが、途中、妖怪など虚実が入り乱れる一大伝奇小説
第2位『0マン』(全2巻)
手塚治虫著 講談社 900円ほか
「0マン」と呼ばれる、非常に優れた知能と体力を持つ、リスに似た生物と人間との抗争を軸とした大河ドラマ
第3位『藪原検校』
井上ひさし著 新潮文庫 530円
目が見えない杉の市は晴眼者に伍して生きていくため数々の悪事を重ね、盲人の最高権力の座・検校位に就くが…
第4位『書いては書き直し』
ニール・サイモン著 酒井洋子訳 早川書房 3600円
「書けば当たる作家」はいかにして生まれたか。創作と人生をユーモラスに語った自伝
第5位「少年探偵団シリーズ」
江戸川乱歩著 ポプラ文庫クラシック 560円ほか
明智探偵と助手・小林少年率いる少年探偵団が怪盗と繰り広げる推理アドベンチャー
第6位『黄色い部屋の秘密』
ガストン・ルルー著 高野優、竹若理衣訳 ハヤカワ文庫 980円
真夜中、令嬢の部屋から悲鳴と銃声が響いた。完全な密室殺人の謎に少年記者が挑む
第7位『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ』
芥川竜之介著 岩波文庫 700円
「文章の味わいがいい。ちょっとした皮肉、諧謔、オチみたいなものを教えられました」
第8位『吾輩は猫である』
夏目漱石著 岩波文庫 700円
「小学生のときに無理して読んだ。人間を猫の目から風刺的に描いていて痛烈で愉快」
第9位『竜馬がゆく』(全8巻)
司馬遼太郎著 文春文庫 650円ほか
「幕末維新を先導した坂本竜馬の生涯。信じるものに向かって生きる勇気をもらえる一作」
第10位『大いなる助走』
筒井康隆著 文春文庫 619円
「『直廾賞』候補作家が陥る混乱と狂気と、地方の同人誌界の厭らしさの描き方がうまい」
『週刊現代』2017年10月7日号より
Posted by 中 相作 - 2017.10.13,Fri
演劇
恐怖王
▼回路R:Home
恐怖王
平成29・2017年9月15日─17日
北池袋新生館シアター(東京都豊島区池袋本町1-37-8)
回路Rサスペンス劇場 江戸川乱歩傑作シリーズ
第29回池袋演劇祭参加作品
原作:江戸川乱歩
脚本・演出:森本勝海
出演:林正樹、ミハル、森本勝海、千葉こず恵、吉村香澄、かみありつき、山畑恭子、末広響子(気象予報士の劇団お天気しるべ)、日下部新、大野陽子、有砂文乃(劇団参画自由)、白鳥礼佳、宮内洋(和創芝居『緋國』)、和出仁(キラーコンテンツ)、藍アキラ、森山直弥、薬師寺流、長倉充幸
▼回路R:Home
Posted by 中 相作 - 2017.10.12,Thu
Posted by 中 相作 - 2017.10.11,Wed
ウェブニュース
毎日新聞
平成29・2017年10月6日 毎日新聞社
古里の“味”紹介 牛汁・かたやきなど、レシピや実物で /三重
竹内之浩
Home > 地域 > 三重県 > 記事
毎日新聞
平成29・2017年10月6日 毎日新聞社
古里の“味”紹介 牛汁・かたやきなど、レシピや実物で /三重
竹内之浩
Home > 地域 > 三重県 > 記事
名張のソウルフード展
古里の“味”紹介 牛汁・かたやきなど、レシピや実物で /三重
毎日新聞2017年10月6日 地方版
![]()
地元の銘菓が並ぶ「名張のソウルフード展」=三重県名張市安部田で、竹内之浩撮影
名張市の郷土料理や菓子の魅力を伝える「名張のソウルフード展」が、同市安部田の市郷土資料館で開かれている。地場食材を使った「名張牛汁」や伊賀地域の銘菓「かたやき」などをレシピや実物で紹介している。無料。11月29日まで。
名張牛汁は伊賀牛を使った汁物。資料館によると、それ以外の規定はなく、提供する店が伊賀米の焼きおにぎりを載せたり、伊賀酒を調味料に使ったり、さまざまなアレンジを加え、おいしさを引き出しているという。展示では、一般的な作り方や「名張牛汁協会」のPR活動、市内の提供店を紹介している。
菓子コーナーでは、かたやきをはじめ、名張出身の江戸川乱歩にちなんだ「乱歩ぱい」やサツマイモを使った赤目滝の名物「へこきまんじゅう」など10種を展示。他に資料館がある錦生地区の家庭料理として「のっぺい汁」や「でっちようかん」など7種の写真とレシピも掲示した。
また、錦生地区文化祭がある11月25日午前9時~午後2時、同展記念イベントとして、資料館駐車場で地元特産シメジを使った特製名張牛汁(300円)の販売も行われる。
開館は午前9時半~午後4時半。月、木曜休館(祝日は開館し、翌日休館)。資料館(0595・64・7890)。【竹内之浩】
〔伊賀版〕
Posted by 中 相作 - 2017.10.10,Tue
ウェブニュース
映画.com
平成29・2017年10月6日 エイガ・ドット・コム
リリー・フランキー、石井輝男監督13回忌追悼イベントで奇才との思い出語る
Home > 映画ニュース > 2017年10月6日 > 記事
映画.com
平成29・2017年10月6日 エイガ・ドット・コム
リリー・フランキー、石井輝男監督13回忌追悼イベントで奇才との思い出語る
Home > 映画ニュース > 2017年10月6日 > 記事
リリー・フランキー、石井輝男監督13回忌追悼イベントで奇才との思い出語る
2017年10月6日 15:00
![]()
「盲獣VS一寸法師」に主演したリリー・フランキー
[映画.com ニュース]2005年8月12日に逝去した奇才・石井輝男監督をしのぶ「石井輝男13回忌追悼トークイベント」が10月5日にLOFT9 Shibuyaで行われ、リリー・フランキー、杉作J太郎らをはじめとした、石井監督にゆかりの深い映画人たちが多数来場。故人の思い出を語り合った。
高倉健をいちやくスターダムにのし上げた「網走番外地」シリーズなどのアクション映画を手掛ける一方で、「徳川女系図」など倒錯した性愛の世界を描きだした「異常性愛路線」シリーズなどで知られる奇才・石井輝男監督。「キング・オブ・カルト」の名のもとに、その独特な世界観で根強いファンを持つ作品群の中でも、石井輝男再評価のきっかけとなった禁断の作品「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」がファン待望の日本初ソフト化。さらに、エログロ描写が衝撃的な「残酷異常虐待物語 元禄女系図」「やくざ刑罰史 私刑(リンチ)!」を合わせた3作品が、石井輝男監督13回忌の追悼の意を込めて晴れてDVD化。その発売を記念して、この日のイベントがとり行われることとなった。
近年、俳優としてひっぱりだこのリリーだが、俳優デビュー作は石井監督の遺作となった「盲獣VS一寸法師」となる。「超エリートですよね。デビューが石井輝男さんの映画で、2本目が杉作さん(「怪奇!! 幽霊スナック殴り込み!」)の映画。普通、この世にいないですよ」と笑うリリーは、「石井さんの映画が大好きでずっと観ていたし、原稿もしょっちゅう書いていた。だから生の石井輝男の現場が見られるというのが一番だった」と俳優チャレンジの理由を述懐。「実はこのオーディションは長谷川博己君や宇野祥平君が受けているんですが落ちてしまっているんです。でも落ちて大正解ですよ。一回、石井組に通ってしまったら、次は杉作組に入らないといけないんで、役者として遠回りですよ」と語り、会場を沸かせた。
そんな俳優リリー・フランキーについて「人間はどうしてもカメラの前に立つと演じたくなるじゃないですか。でもリリーさんは、演じないことができる。なぜならこの人は石井さんの洗礼を受けているから」と指摘する杉作は、「リリーさんは作った芝居じゃない。そこが石井さんに好かれたところ。彼はカメラの前で動かずに、演じずにいられるんですけど、そういう役者さんは珍しい。実は『つげ義春ワールド ゲンセンカン主人』の撮影初日の時に、僕は佐野史郎さんたちと一緒だったんですけど、数日後に現場に入ってきた、きたろうさんに『この現場は大変だ。演技したら怒られる』と佐野さんが言っていたのを思い出します。僕も前の晩から演技のけいこをしてしまったもんだから、現場に入ったらもう大激怒。僕は本当に監督から怒られてばかりでした」と笑いながら述懐する。
それを受けて、「石井さんに言われたことで守っていることがあるんです」と切り出したリリーは、石井監督から言われたという「君は本当にいい俳優だ。もしセリフが言えなかったとしても、涼しい顔で帰っていくから。監督というのは、撮りながら頭の中で編集しているものなんで、監督がオッケーと言ったらオッケーなの。君は監督を信頼してスーッと帰っていくところがいい。もう一回やらせてくれといったことがないから」というコメントを紹介。役者リリー・フランキーの原点ともいうべきその言葉を聞いた杉作は「ある役者さんがもう一回撮ってくださいと言ったことがあったんですけど、石井さんは助監督に命じて、カメラにフィルムを入れずに撮るまねをしたそうなんです。石井監督にはもう一回というのがないんですね。ある意味、厳しい人ですよ」としみじみ付け加えた。
生涯で80本以上の劇映画を監督した石井監督。徹底的に見せ物小屋的な娯楽に徹し、強烈なインパクトを残すそのフィルモグラフィをあらためて見て、「これだけの本数を撮っているのに、石井さんしか撮ることのできない映画ばかり。普通の監督なら下手したら、一本でも撮ったら命とりですよ」と笑ってみせたリリー。「以前、監督から『リリーちゃんは映画を撮りたくないの?』と聞かれたことがあって。撮りたいですねと答えたら、『撮りゃいいんだよ。つまんないものができたらまた次のを撮ればいいんだよ』と。普通、映画を作ることって構えるじゃないですか。でも石井監督にはそれがない。そういったことを若い人たちに教えていましたね。あの時の若い子たちが今は偉くなって。よく現場で会いますよ」と付け加えた。
![]()
石井監督と共に仕事をした映画人がずらり
晩年は特に創作意欲が旺盛だったという石井監督。「盲獣VS一寸法師」の台本の最後には「今後のラインアップ」として8本近く新作企画の構想が記されていたという。その中の一本、セルジオ・レオーネ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」に着想を得たという「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ジャパン」についてリリーは、「リリーちゃん、最後の映画は(高倉)健さんとやりたいんだよ」と言われたことを明かす。それについて「健さんのギャラだけでも大変なことになりますけどね」と笑った石井プロダクションの下村健氏は、「実は監督が亡くなってから、高倉健さんがお焼香に来られたことがあって。その時、監督からいただいたお手紙に書いてあった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ジャパン』についてうれしそうにお話されていたことを思い出します」と懐かしそうに付け加えた。
そのほか、本イベントには、石井監督と共に仕事をした山際永三、伊藤俊也、内藤誠、掛札昌裕、瀬戸恒雄、本田隆一らが登壇。新東宝から東映に移った当時の石井監督との思い出話に花を咲かせ、このほどDVD化された「残酷異常虐待物語 元禄女系図」「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」の脚色を石井監督と共に担当した掛札は「浅草で散々遊んでいた人。人をあっと驚かせるような見世物的な、江戸文化を引きずっていた人なのかな」「ボルボを颯爽と乗り回しているのに、厚揚げばかり食べていた。そういう部分にスマートなところと人情的なところが出ていた」と石井監督の人となりをしみじみ振り返っていた。
(映画.com速報)
Posted by 中 相作 - 2017.10.09,Mon
ウェブニュース
チケットぴあ
平成29・2017年10月4日 ぴあ
誰も見たことのない『黒蜥蜴』を製作発表
大内弓子
Home > ニュース > 演劇 > 記事
チケットぴあ
平成29・2017年10月4日 ぴあ
誰も見たことのない『黒蜥蜴』を製作発表
大内弓子
Home > ニュース > 演劇 > 記事
誰も見たことのない『黒蜥蜴』を製作発表
2017/10/4 16:35配信
![]()
会見より。左から、デヴィッド・ルヴォー、相楽樹、井上芳雄、中谷美紀、成河、朝海ひかる 撮影:舞山秀一
デヴィッド・ルヴォー演出の舞台『黒蜥蜴』製作発表が、東京モード学園にて開かれた。学園の生徒たちも集まった会場には、主演の中谷美紀、井上芳雄をはじめ、キャストが役をイメージした衣裳で登場。ランウェイを活かしたパフォーマンスからスタートして、『黒蜥蜴』の世界の一端を見せた。
江戸川乱歩の小説を三島由紀夫が戯曲化し、これまで何度も様々な座組で上演されてきた『黒蜥蜴』。レザーで仕上げられた美しいドレスに身を包んだ中谷美紀を中心に、ダンスを盛り込んだ妖艶な世界を表現した冒頭のパフォーマンスは、美貌の女盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が繰り広げるこの物語が、これまでと違う様相をまとうことを予感させる。
続いて質疑応答では、黒蜥蜴を演じる中谷が、「黒蜥蜴は美に執着し、美のためなら手段も問わないという人物。その執着ぶりをおぞましく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私も、朽ちていく美も含め美しいものが大好きなので、共感がありました。黒蜥蜴と明智小五郎、犯罪に取り憑かれたふたりのロマンチックなラブストーリーでもあります。ワークショップをしていても、追いかけているのか追われているのかわからなくなる瞬間がありました。美しく残酷な物語です」と語れば、明智小五郎を演じる井上芳雄が、「犯罪に恋をしてる、犯罪からも愛されているというような不思議な役。真逆の立場にいる黒蜥蜴に惹かれ、ワークショップを通して、見たことのないような愛の形が生まれるのではないかという予感がしました」と意気込む。
「素敵なキャストの皆さんに刺激を受けて、たくさんへこたれて、たくさん立ち上がって、本番までに精度を上げたい」というのは、黒蜥蜴に誘拐される早苗役の相楽樹だ。早苗の家の家政婦に扮する朝海ひかるは、「今までに演じたことのない役をいただけたことをうれしく思います。自分がどうなってしまうのか、楽しみです」と話す。そして、黒蜥蜴を慕う雨宮役の成河が、「若くてフレッシュな役なので、最初はお断りしようとしたんですが、ルヴォーさんのこの作品にかける思いに胸を打たれ出演を決めました。誰も見たことのない三島由紀夫の世界を作るその一助になればと思います」と力強く語った。演出のルヴォーは、「まるで夢のように、不思議な人物や光景、シチュエーションが突如浮かび上がる」イメージを目論んでいるという。想像力を刺激する新たな『黒蜥蜴』の誕生である。
舞台『黒蜥蜴』は2018年1月9日(火)から28日(日)まで東京・日生劇場、2月1日(木)から5日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。
取材・文:大内弓子
Posted by 中 相作 - 2017.10.08,Sun
ウェブニュース
YOMIURI ONLINE
平成29・2017年10月3日 読売新聞社
50倍特大スイーツも…名張で「お菓子の祭典」
田上秀樹
Home > 社会 > 記事
YOMIURI ONLINE
平成29・2017年10月3日 読売新聞社
50倍特大スイーツも…名張で「お菓子の祭典」
田上秀樹
Home > 社会 > 記事
50倍特大スイーツも…名張で「お菓子の祭典」
2017年10月03日 17時48分
![]()
隠街道市をPRするポスター(名張市で)
三重県名張市の魅力を発信する恒例イベント「隠 街道市」が7、8両日、旧市街地一帯で開かれる。
「『食べてだあこ』名張のお菓子でおもてなし条例」を制定し、スイーツで町おこしを進める市をPRするため、「お菓子の祭典」を初めて開催。主催する名張地区まちづくり推進協議会の竹原サヨ子副会長は「子どもからお年寄りまで世代を超えて多くの人に楽しんでほしい」とPRしている。
奈良県桜井市から名張を経て三重県松阪市に至る旧「初瀬 街道」沿いの風情をPRしようと、同協議会などが2006年からこの街道市を開いてきた。
7日の前夜祭は、午後6時から宇流冨志禰 神社(平尾)で、雅楽の演奏や能楽の仕舞など伝統文化が楽しめる。
8日は午前9時半から名張市総合福祉センターふれあい(丸之内)で、名張高校吹奏楽部の演奏で開幕。能面をイメージした名張市のPRキャラクター「ひやわん」のショーなどがある。
1階ロビーでは「祭典」として県菓子工業組合名張支部の会員らが自慢の和洋菓子を展示・販売。1個100円で様々なお菓子が楽しめるコーナーも設ける。店ごとに通常の30~50倍の特大スイーツを作り、午後3時から参加券を持参した人に提供する。参加券は各店で500円の買い物ごとに1枚配る。
旧市街地では、「忍びの勇者イガジャー」や「未来流忍者ゼノン」など4組のローカルヒーローのショーがある。35の露店が出店し、雑貨やアクセサリーの「手づくり市」も並ぶ。地元出身の推理作家・江戸川乱歩の紙芝居、インドネシアやタイなどの郷土料理の販売、ミニSLの試乗など多彩なイベントが用意されている。
問い合わせは名張市民センター内の同協議会(0595・64・2605)へ。(田上秀樹)
2017年10月03日 17時48分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
カレンダー
開設者
中 相作:Naka Shosaku
ブログ内検索
リンク
カテゴリ
エントリ
(06/19)
(12/16)
(08/03)
(03/26)
(01/29)
(01/22)
(11/05)
(07/31)
(10/10)
(09/19)
(08/16)
(08/15)
(06/23)
(05/27)
(04/12)
(12/29)
(11/30)
(08/13)
(05/02)
(03/10)
アーカイブ
カウンター
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"
