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Posted by 中 相作 - 2013.11.24,Sun
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exciteニュース
 平成25・2013年11月21日 エキサイト

“ゆるくない”ご当地キャラ、怪人猫面相に会いたい
 古知屋ジュン
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“ゆるくない”ご当地キャラ、怪人猫面相に会いたい

2013年11月21日 07時00分 (2013年11月22日 06時56分 更新)



なかなかダンディな「怪人猫面相」氏。ちなみに手に持っているイラスト版ポストカードは「アートギャルリ谷中ふらここ」で発売中。

ご当地キャラといえば、熊本県の「くまもん」、千葉県船橋市の「ふなっしー」、愛媛県今治市の「バリィさん」など、かわいかったり“ゆるい”のが定石。今や大きな経済効果を生み出す勢いのこのご当地キャラ、全国になんと計2000種類以上も存在するという。
そんな中に、とんでもなく耽美? いやリアル? なキャラを見つけた。
「怪人猫面相」と呼ばれるそのキャラは、東京の谷中と千駄木の境目に位置するよみせ通り商店街に時おり出没するのだという……。

夏の終わりの、よみせ通りにある某ギャラリー。窓から時折、白いマスクをかぶった男が手招きをしているのが見える。やがてこのギャラリーに、たくさんの子どもたちや家族連れが集まってきた。実はこの日は商店街のイベント「怪人猫面相の挑戦~ヒヤッと肝試し~」の開催日。満員のギャラリーに、シルクハットをかぶり、マントをはおった、怪人猫面相が現れた。

「よみせ通り少年少女探偵団の諸君、吾輩が怪人猫面相であ〜る。初めての方は、はじめまして。そうでない方は、お久しぶり。吾輩、今回はつぶれた遊園地に住んでいるお化けたちを連れてきたにゃ。すでにお化けたちはこのよみせ通り商店街に生息している。諸君らに、お化けをこの街から追い出す方法を教えよう。諸君らが持っている、この挑戦状にお化けのいる場所を示すヒントが書いてあるにゃ。お化けたちを探し出し、そこにあるお札を集めてくるのにゃ。……簡単そうだと思っているにゃ? 言っておくがこのオバケたち、ちょ〜っと怖いにゃ……今夜トイレに行けなくなっても吾輩、責任は持てないにゃ。では、諸君らの健闘を祈る」

この話をしている間、子供たちに服を引っ張られれば「さわらないでほしいにゃ」と表情(?)を変えずにやんわりと注意。途中から入ってきた人には「こんにちは」と穏やかに声をかけ迎え入れてくれる、実にジェントルな怪人猫面相。ちなみに商店街周辺の店舗や集合住宅までを利用したこの肝試し、筆者も体験したのだがなかなかパンチの効いたお化けたちが登場する本格的なもの。…

“ゆるくない”ご当地キャラ、怪人猫面相に会いたい

彼が登場するイベントには、地元の子供たちを中心にリピーターが多いのだそうだ。

ところで、“少年少女探偵団”“怪人猫面相”ってどこかで聞いたことがあるような……ということで、このキャラクターの生みの親である「アートギャルリ 谷中ふらここ」の店主・海津さんにお話をうかがった。

「2010年の開店時に、よみせ通りのオリジナルグッズを作りたいと考えまして。よみせ通り周辺の千駄木は江戸川乱歩ゆかりの地でもあるので、彼の作品に登場する少年探偵団にちなんだ『よみせ通り少年少女探偵団』というキャラクターを描いてもらって、ノートやポストカードを作ったんです。また当時、商店街のイベントに子供向けのコンテンツが少ないという声があったので、実際に子供たちが探偵となって参加できる『よみせ通り少年少女探偵団クイズラリー』というイベントを2011年に開催しました。その続編として、少年少女探偵団の敵である怪人猫面相をビデオレターで登場させたのが始まりです。猫面相のイメージはやはり江戸川乱歩作品に登場する“怪人二十面相”と、同じく千駄木にゆかりのある夏目漱石の『吾輩は猫である』のイメージを掛け合わせたものです」(海津さん)

以降、本格的な謎解きありのイベントや、猫面相とのカードバトル、クイズラリーなど、毎回趣向を替えてイベントを行っているのだそう。また先述の「アートギャルリ 谷中ふらここ」では少年探偵団のグッズ(ノート300円、ポストカード150円)のほか、4人の作家がそれぞれテイストを変えて描いた猫面相のイラストグッズ(ポストカード150円など)が販売されていたり、肖像画が飾られたりと、そこかしこに猫面相の痕跡が残されてもいる。

どことなくレトロな雰囲気の漂う、谷根千エリアらしいご当地キャラ「怪人猫面相」。神出鬼没な彼、11月23日・24日に行われるよみせ通りのイベントに本人は登場しないものの、訪れる人に向けて何らかの謎を仕掛けているとか、いないとか……? ちなみにこの2日間、谷中ふらここでにて過去の探偵団イベントで使われたアイテムやイベント時の写真なども展示されるとのこと。…

“ゆるくない”ご当地キャラ、怪人猫面相に会いたい

気になった人は谷根千散策がてら、出かけてみてはどうだろうか?
(古知屋ジュン)

『よみせ通り わくわく大感謝祭』
会場:よみせ通り商店街(東京都台東区千駄木3丁目~谷中3丁目付近)
※JR・東京メトロ千代田線・舎人ライナー西日暮里駅より徒歩5分、東京メトロ千代田線千駄木駅より徒歩8分程度
日時:11/23(土)・24(日)10:00~16:00頃
◆よみせ通り少年少女探偵団ゲームは11/23(土)13:00~開催 
※定員100名が集まり次第終了
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Posted by 中 相作 - 2013.11.23,Sat
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SankeiBiz
 平成25・2013年11月18日 産経デジタル

風に吹かれて、青空古書店 フランス セーヌ川
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風に吹かれて、青空古書店 フランス セーヌ川 (1/5ページ)

2013.11.18 15:30



“愛の南京錠”のポンデザール(芸術橋)下を観光客を満載したバトー・ムーシュが通る。橋の向こうはパリの起源といわれるシテ島。右奥にはノートルダム寺院の双塔も見える=フランス・首都パリ(共同)【拡大】



古本市「ブキニスト」を始めて50年くらいになるという96歳の男性。「ここに来るのは散歩みたいなものだから」と、名前や仕事を始めたきっかけは教えてくれなかった。専門は17、18世紀の書物。「人が本を読まなくなった。文化への興味がすたれてきているのかな」=フランス・首都パリ(共同)



フランス・首都パリ市街

 【世界川物語】

 「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる」

 米国の文豪アーネスト・ヘミングウェーは、20代の数年間を過ごしたパリの魅力をこう語っている。(「移動祝祭日」高見浩訳、新潮文庫)

 パリはそれほど魅惑に満ちた都市だ。エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ…。名所を挙げればきりがない。だが、この町を語るとき、絶対に欠かせない場所がある。

 セーヌ川だ。

 遊覧船からの景観

 晴れた秋の日、アルマ橋そばの桟橋から、セーヌ川遊覧船バトー・ムーシュに乗り込んだ。

 船は2階建て。オープンエアの2階から、席が埋まっていく。中国人の団体客、ドイツ人の学生、「結婚20年目の“ハネムーン”に来た」と笑うノルウェー人カップル。世界各国からの観光客でいっぱいだ。船内の案内放送は、フランス語、英語をはじめ8カ国語。もちろん日本語もある。

風に吹かれて、青空古書店 フランス セーヌ川 (2/5ページ)

 約1時間のクルーズ。川を囲む建物の景観に圧倒された。ブルボン宮、オルセー美術館、ルーブル美術館、ノートルダム寺院、そしてエッフェル塔。セーヌ川が、パリのど真ん中を東西に貫通し、都市がその流れに沿って発展してきたことが実感できる。在住の友人の言葉を借りれば、パリはまさに「初めにセーヌありき」の町なのだ。

 両岸にブキニスト

 セーヌ川に浮かぶシテ島。紀元前3世紀、この島の集落からパリの歴史は始まったといわれる。ノートルダム寺院や裁判所などが立ち並び、観光客でにぎわう島を挟む川の両岸に、世界中でここしか見られない珍しい光景が広がっている。

 「ブキニスト」と呼ばれる小さな青空古書店が並ぶ古本市だ。大きなトランクやリサイクルボックスのように見える木やブリキで出来た深緑色の箱が、両岸の道の低い石塀に約3キロの長さで、連なっている。箱のふたを開けて組み立てるだけで、たちまち青空本屋がお目見えする。

風に吹かれて、青空古書店 フランス セーヌ川 (3/5ページ)

 この古本市は、17世紀以前にさかのぼる古い歴史を持ち、現在はユネスコの世界遺産「セーヌ河岸」の一部に指定され、パリ市が管理。許可を受けた約240人が営業している。

 「20年前この店を開いた。読書は好きだったが、別にブキニストになりたかったわけじゃない」

 ベルナール・テラード(62)は、高級レストラン「ラ・トゥール・ダルジャン」近くの河岸で、ミステリーなどの古書を専門に扱っている。南フランスのモンペリエで生まれ、各地を転々とし「風に吹かれているうちに、この仕事に就いた」。ミステリー小説が大好きで「日本の西村(京太郎)や江戸川(乱歩)も愛読しているよ」と言う。

 場所代は無料。週4日以上開店という以外、さほど縛りはない。好きな時間に仕事を始め、日が暮れる前に店じまい。川風に吹かれ、いすに座って読書しながら客を待つ。はた目からは、優雅な商売に見えるのだが…。

風に吹かれて、青空古書店 フランス セーヌ川 (4/5ページ)

 ネットは使わない

 「本が売れない時代だからね。ひどいときは、一日の終わりにポケットに10ユーロ(約1300円)しかないときがある。でも、本が好きな人と出会うのが楽しいから、続けているのかな。この仕事は、本が無くなろうとする流れにレジスタンスしているようなものだよ」。テラードは話す。

 古書や文化的に価値がある古美術品などを扱うのが許可条件なのに、土産物を並べるブキニストも現れ、パリ市との攻防戦も始まっている。

 そんな中で「料理の本の専門店はここだけ。日本からもわざわざお客が来る」と胸を張るのがアラン・ユシェ(52)だ。

 18歳で故郷のナントからパリに出て、料理人として働きながら、古い料理の本やメニューを集め、40歳でブキニストを始めた。あだ名はコンフィチュール(ジャム)。所蔵本のカタログを作り、外国からも注文を受けるユシェは、ブキニストの新世代にも思える。

風に吹かれて、青空古書店 フランス セーヌ川 (5/5ページ)

 だが、ネットでの注文方法を聞くと、即座に「ノン」。「インターネットは嫌いだし、使わない」。ユシェもやはりどこか時代遅れの男だった。

 パリにいる間、毎日10キロ以上歩いた。1920年代にヘミングウェーが住んだカルティエラタンのアパートを訪ね、セーヌ川まで坂道を下った。

 「河岸に並ぶ露天の古本屋では、刊行されたばかりのアメリカの本がかなり安い値段で売られているのをときどき見かけた」(「移動祝祭日」)

 1世紀近い時が流れても、変わらない風景があり、昔ながらの生き方を続ける人々がいる。それが、パリという都市が、人々を引きつけてやまぬ秘密なのだろう。(敬称略、共同/SANKEI EXPRESS)
Posted by 中 相作 - 2013.11.22,Fri
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東洋経済オンライン
 平成25・2013年11月16日 東洋経済新報社

吉川英治のモンスター小説?!
 古書山たかし
 Home > カルチャー > 稀珍快著探訪 > 記事

吉川英治のモンスター小説?!

身の丈6尺の"怪物"が暴れ回る一大スペクタクル

古書山 たかし :古書蒐集家 2013年11月16日

世の中にあふれる本の数々。どんなに読書好きであっても、その存在すら知らないような珍書(大作家の意外な作品、奇天烈なストーリー)はゴマンとある。そ んな「珍書」の蒐集に情熱と財産をつぎ込む古書山たかし氏が、目からウロコの珍書探訪記をお贈りする。連載タイトルの「稀珍快著探訪」は、大正時代に活躍 した、主に医学的見地に基づく奇譚の収集家・田中香涯の古今の珍談を集めた奇書『奇・珍・怪』にあやかってつけた。さあ、稀珍快著の世界へ行ってみよう!

 今回紹介するのは吉川英治の作品『恋山彦』である。吉川英治(1892-1962)は江戸川乱歩(1894-1965)と並び、大正・昭和の大衆文学の頂点に屹立する巨星として知られる。幼少期、青年期は父親の事業の失敗、家族の不和などもあり、小学校を中退し、色々な職業を転々とするといった苦労を重ねたが、その時に培った人間観察眼は後の作家としての大成に大きく寄与することとなる。



『恋山彦』(矢貴書店、昭和23年)

 最も大部な全集は、講談社から文庫の形で出た実に161巻にも及ぶ浩瀚なものだ。

 その膨大な作品群からちょっと挙げただけでも『宮本武蔵』『私本太平記』『新・平家物語』『三国志』『新書太閤記』『神変麝香猫』など、日本人ならば誰でも知っている(はずの)、今でも高い人気の超大作群がずらりと並んでいる。

 豊かなストーリー性、ヤマ場の盛り上げ方、巧みな描写、泣かせ処のツボの押さえ方、いずれをとっても「大衆文学の王」の呼び名にふさわしい存在である。

 『恋山彦』は『宮本武蔵』連載開始の直前、1934年から翌年にかけ、いよいよ充実期に向かう時分に連載された長編伝奇小説である。ストーリーは次のようなものだ。

身の丈6尺を越える山男

 徳川綱吉の治世、盲目の名三味線奏者・十寸見(ますみ)源四郎の一人娘・お品は、十寸見家に代々伝わる名器・山彦を巡って父を殺され、また美貌ゆえに色々な男に言い寄られ、辛酸の限りをなめ尽くしていた。父を殺してまでも山彦を奪おうとする柳沢吉保の愛妾おさめの放つ卑劣な刺客から必死の思いで逃れ、ようやく幕藩の力が及ばぬ神領・虚空蔵山に辿りつき、そこにて三味線の修業に励む。

 しかし、遂にお品は執拗な追っ手に捕えられて山彦を奪われた上に、山の神へ捧げる生贄とされてしまう。生贄となったお品を引きとったのは、身の丈6尺を越えようかという山男。彼は平家の落武者の末裔、伊那小源太であった。彼女は小源太の花嫁としてさらわれてきたのだ。

 伊那家は落人と言いながら虚空蔵山の支配を許す500年前の天皇の御勅文を持っていたが、それが邪魔な飯田藩と柳沢吉保がはりめぐらした奸計により、御勅文を持った小源太は江戸に連れて来られる。江戸城でまんまと御勅文をだまし取られてしまった小源太は怒り狂って城から脱出し、江戸の街を暴れ回る。そして柳沢吉保の別邸・六義園に乗り込み仇敵をねじ伏せ、とらえたおさめを片手に六義園で一番高い嘯雲閣を登っていく。

吉川英治のモンスター小説?!



『恋山彦』(吉川英治文庫版)

 ここでもう一つ、全く別のある映画のストーリーを記してみたい。

 父の財産を叔父に奪われ、1929年の世界恐慌の波を受けて仕事も全くないアンは、辛酸の限りをなめ尽くしていた。

 あわや万引きで警察に突き出されるところを映画監督デナムに助けられスカウトされたアンは、秘境映画のロケのため、地図にすら載っていないドクロ島へとたどり着く。そこは原始の恐竜が闊歩する恐るべきロストワールドだった。

 しかしアンは原住民に誘拐され、島の神へ捧げる生贄にされてしまう。生贄となったアンを引きとったのは身の丈5メートルを越えようかという類人猿。彼は島の生態系の頂点に位置する存在であった。

 類人猿は種族を超えアンに恋心を抱き、次々に襲い掛かる恐竜達を殴り殺しアンを守る。しかしデナムや一等航海士ドリスコルの必死の努力でようやくアンは救出された。そしてアンを取り返しに来て返り討ちに遭い、麻酔弾で眠らされた類人猿はニューヨークに連れて来られる。ニューヨークで見世物にされた類人猿は怒り狂って檻から脱出し、ニューヨークの街を暴れ回る。そしてとらえたアンを片手にニューヨークで一番高いエンパイアステートビルを登っていく。

キングコングからインスピレーション

 この作品が何であるか、最早言うまでもないだろう。『恋山彦』の前年に封切られたモンスター映画の最高峰『キングコング』である。



キングコング(1933年)のブロマイドより

 1933年に封切られた『キングコング』映画を見た吉川英治は、強い感銘を受けた。そして自身のみならず大衆をも熱狂させる『キングコング』を換骨奪胎して作り上げた物語こそが『恋山彦』だったのである。

 これは吉川英治ファン、大衆小説ファンには比較的知られた話であるので、ご存知の方も多いと思う。ちなみに「自分は、種本に拠って、ものを書かない方針である」(草思堂随筆)と胸を張る吉川英治自身、この『恋山彦』の主人公・伊那小源太の壮絶な活躍については「現代科学へ挑戦したキング・コングの怪躍に似ている」と形容しているところからしても影響は明白であろう。

吉川英治のモンスター小説?!

 実際、江戸城ならびに江戸城下での小源太の暴れっぷりは、シュワルツェネガーの『コマンドー』や『北斗の拳』のケンシロウに勝る凄まじさであり、完全に人間業を超えキングコングの域に達している。

 ただ「種本には拠」らないとのたまう割に、吉川英治は他にも明治大衆文学の王者・黒岩涙香の傑作群という「種本に拠って」、いくつかこういった翻案を行っている。『燃える富士』(元ネタは『武士道』)、『牢獄の花嫁』(元ネタは『死美人』)、『恋ぐるま』(元ネタは『巨魁来(きょかいきたる)』)がそうした翻案だ。

 ちなみに、もう一人の大衆文学の王、江戸川乱歩も黒岩涙香に決定的な影響を受けている。乱歩が最初に広義のミステリーの魅力に触れたのは、菊池幽芳『秘中の秘』と黒岩涙香『幽霊塔』であった。そしてスランプになった時の乱歩はしばしば、元々西洋大衆小説の翻案だった涙香作品の再翻案(『幽霊塔』『白髪鬼』『人間豹』)で窮地を切り抜けている(現在、『医龍』でお馴染みの乃木坂太郎は、『幽霊塔』を下敷きにした『幽麗塔』というマンガを連載している)。

 死せる孔明ではないが、明治の偉大な新聞人である涙香は昭和大衆文芸に、そして平成マンガ業界にすら巨大な影響を与えているのである。

イマジネーションの豊かさ

 話は、吉川作品に戻る。『燃える富士』、『牢獄の花嫁』、『恋ぐるま』といった作品は、元ネタの踏襲度合いに差はあれども、涙香を源にしている。

 涙香が描く王政時代や王政復古を狙う陰謀団が跋扈する時代のフランスを舞台とした伝奇武侠冒険小説を江戸時代へ移し変えることは比較的容易かもしれない。しかし、「原始vs.文明」の『キングコング』からインスピレーションを得て、「剛毅な平家武士vs.惰弱な元禄武士」の壮大な伝奇時代小説を著してしまう吉川英治のイマジネーションの豊かさには驚かされる。

 それでは『恋山彦』や『牢獄の花嫁』のような「焼き直し」を何度も行った吉川英治にはオリジナリティーがないといえるのかというと、決してそんなことはない。

 そもそも先に挙げた彼の代表作(『新・平家物語』、『私本太平記』、『宮本武蔵』など)も、ことごとく史伝や元ネタがある。更に遡れば、シェイクスピアの作品は、殆ど全てが先行する元ネタを持っており、逆にネタのオリジナリティという点でいえば、シェイクスピアの完全オリジナル作品は数えるほどしかない。これをもってシェイクスピアは独創性が乏しいと非難する読者はいないだろう。

 最近の北方謙三の『三国志』や『水滸伝』も然り。要はことわざと逆になるが、如何にして巧みに「古い酒を新しい皮袋に注ぎこむか」というテクニックの問題なのである。『恋山彦』は、『宮本武蔵』にも通じる道学者風の説教臭さを感じなくもないが、『キングコング』の大枠から大伝奇時代小説を創造した吉川英治のユニークなテクニックを存分に味わうことが出来る傑作だ。

 ピランデッロの傑作戯曲『エンリコ四世』を超絶技巧で換骨奪胎し、『エンリコ四世』を越える神品『ハムレット』を仕立て上げてしまった久生十蘭と好一対、とまでいったらいくらなんでも誉めすぎになるだろうが、傑作は傑作。いずれにせよ、『恋山彦』はそれほど入手が困難ではない作品なので、吉川英治がインスピレーションを得た1933年版『キングコング』のDVD視聴と併せ是非ご一読頂きたい。
Posted by 中 相作 - 2013.11.21,Thu
書籍

東西ミステリーベスト100
 編:文藝春秋
 平成25・2013年11月10日第一刷 文藝春秋 文春文庫
 A6判 カバー 475ページ 本体660円
 初刊・旧版:週刊文春増刊 東西ミステリーベスト100:平成25・2013年1月4日

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 p228-229

 文藝春秋BOOKS:東西ミステリーベスト100
 2012年12月10日:東西ミステリーベスト100
Posted by 中 相作 - 2013.11.19,Tue
ウェブニュース

日刊SPA!
 平成25・2013年11月14日 扶桑社

【黒木渚】軍隊的女子寮生活はたくましい妄想力を生む!?
 織田曜一郎
 Home > エンタメ > 記事

【黒木渚】軍隊的女子寮生活はたくましい妄想力を生む!?

2013.11.14 エンタメ

 今年1月に発売したデビュー曲のPVでは「あたしの心臓あげる」と歌い上げながら血まみれになり、その他の楽曲でも「初潮の血」「骨」「墓」「同じ血を分けて堕ちてきたあなた」など生死を想起させるフレーズがまんべんなく散りばめられた歌詞世界を展開しているアーティスト、黒木渚。そのある種、猟奇的ともいえる世界観から「本人もメンヘラ気質なのではないか」という疑惑を持たれることも多いそうだが、本人は至って健康的な才女。宮崎県の全寮制進学校を経て、福岡県の大学に進学。大学院まで進んだあとは市役所勤務を経てミュージシャンになったと聞けば、その堅実な歩みと現在のバンドのフロントマンという活動のギャップに驚く人も多いのではないだろうか?



黒木渚は本名だが、バンドの名前も「黒木渚」。ベースのサトシ、ドラムスの本川賢治を加えたスリーピースバンドだ。「ボン・ジョビやヴァン・ヘイレンと同じような感じと思っていただければ」とは所属事務所の広報担当氏の弁

「大学ではポストモダン文学を研究していて、『言葉に限界があるから、言葉ですべてを語りつくすのは不可能』、『作品のむこうに作者の姿を見ることはナンセンスだ』というポストモダニズムの潮流が私には染みついていたんです。なので、自分の作品とあたしが結び付けられるっていうことは意識してなかったんですね。デビューして以来、『暗い人なのかな』『黒木渚って怖そう』と思われたみたいで、ラジオとかに出たら『挨拶もできないような、魔女みたいな人が来ると思ってた』と言われたり(笑)。『ああ、作品の向こうに少なからず書いた人の姿を見るんだ』と逆にびっくりしました」

 はきはきと笑いながらしゃべる彼女には、暗さはまったく感じない。本人が語るように「作品は作品」なのだろう。

 例えば、『骨』という曲は出だしから「死んだ後でも 楽しめるように 墓石に点数を彫ろう」という「この人は何を言っているんだろう」と驚くような歌詞で始まる。しかし、曲調はとても明るく、「今をしっかり生きよう」というメッセージが込められている曲だ。こういった、いわば「人生応援ソング」的な作品にも「骨」や「墓」といった単語が埋め込まれているあたりなどは、黒木渚の真骨頂とも言える。

 実はこの曲はバンドメンバーと行っている「墓石ダービーゲーム」という遊びが作品作りのきっかけとなっている。飲み会で「自分の人生の点数を墓石に彫ったら面白いんじゃないか」という会話からはじまったゲームだそうで、黒木渚の現在の点数を聞いてみると「ずっと100点ですね」と笑う。そう、やはり本人は至ってポジティブな性格なのだ。

 その黒木渚の作品は現状、すべて女性が主人公だが、別々の人物が主役となっており短編小説のような世界を展開している。特に小説性が高いのが『クマリ』という作品で、ネパールで満月の日に生まれた少女が選ばれ、初潮を迎えるまでクマリと呼ばれる「生きた女神」として信仰の対象になるという風習を題材に描かれたものだ。

「テレビを見ていた時代なので、小学生6年生までの間にテレビでクマリの存在を知り、ずっとひっかかっていたんですね。大学生になって恋愛を経験する中で、付き合う人に『何を考えているかわからない』と言われることが多くて。そのときにクマリのことを思い出したんです。クマリは物心ついたときから神様として生きていくから、笑ったり泣いたりといった子供らしい表現の仕方を学べないって聞いていたので、『もしかして私と似ているところがあるのかな』という着想から、彼女が初潮を迎えて神でなくなったときにどういう感情になるのかを想像して書いたんです」

 この「テレビを見ていた時代」というのも黒木渚を知るキーワードだ。彼女が中高と全寮制の学校に通っていたことは前述したが、この寮では「テレビもマンガもすべて禁止。勉強だけしていればいい」といった厳しい生活だったようで、ここでの「抑圧された経験」が、彼女の妄想力をたくましく鍛えたようだ。

「軍隊のような生活でしたね。部活も禁止で脱落していくコも多かったです。勉強部屋と生活する部屋が分かれていて、帰寮して全員点呼が終わると部屋の電気がつかなくなるんです。だから全員勉強室に行かなくちゃいけない。ライフラインを操作することで動きをコントロールされていたんですよ(笑)。こっそり借りたマンガとかを読みたいんですけど、勉強室では読めないので、エアコンの電源だけは生きていることを見つけて、そこから延長コードで電気をひいて、スタンドライトでこっそりマンガを読んだりしてましたね。それで朝起きたら、布団が燃えていたこともあります(笑)」

 ちなみにそのとき読んでいたマンガも『源氏物語』をマンガ化した『あさきゆめみし』だというから、どこまで真面目なんだとツッコみたくなる。こっそり回ってくるマンガ以外の娯楽も図書館の本ぐらいしかなかったそうで、「江戸川乱歩の『屋根裏の散歩』や『芋虫』『人間椅子』などを読み漁っていました」というから、現在の歌詞世界のベースがこの時期に培われたのは間違いなさそうだ。また、読書は今もよくするそうで、江戸川乱歩のほかにも京極夏彦や村上春樹などからライトノベルまで守備範囲はまんべんなく広いとのこと。

 その確かな歌唱力と、一度聴いたら耳に残り何度も聴いてしまう楽曲で注目を集めている黒木渚。歌のみならず、いずれ小説なども書いてくれるのではないか、と期待してしまうが、今は「黒木渚の真実はライブにある」とライブに集中している時期。まずはその「真実」とは何かを確認しにいくべし! <取材・文/織田曜一郎(本誌)>
Posted by 中 相作 - 2013.11.18,Mon
雑誌

群像 12月号
 平成25・2013年12月1日 第68巻第12号 講談社
 平成25・2013年11月7日発売
 A5判 404ページ 定価950円(本体905円)

遠眼鏡
 木内昇
 特集《アンソロジー 名探偵登場》> p61-69

 長年の念願叶って上京したはいいが、当今話題の塔は真っ二つ、街もあらかた焼けていてまったくもって埒もない。
 茶の小商いでチマチマ貯めた金を元手にしばらく東京でひとり暮らしをしたい、俺はいずれ出る芽だ、こんな田舎に燻ぶって終わるのは癪だと歯を剥いてみせると、二十三年連れ添った女房は天を仰いで泣いた。出る芽だかメダカだか知らんがあんた、茶売りの他になんができっと、と女房の苦言は容赦なかったが、沈香も焚かず屁もひらず生きてきたのだ、一生に一度くらい博奕を打っても罰は当たらんだろう、一年もしたら必ず戻って錦を飾るからと並べられるだけのお為ごかしを連ねて、幸田留吉はかろうじてその場を収めた。子供が独立したら店も女房も捨てて心機一転東京で面白可笑しく暮らすのだという十五年前から密かに温めていた本懐を、牛の涎のような洟を垂らした女房に打ち明けるのはさすがに気が引けた。

 講談社 群像 公式サイト:群像2013年12月号
Posted by 中 相作 - 2013.11.16,Sat

12月

雑誌
群像 12月号
 平成25・2013年12月1日 第68巻第12号 講談社
遠眼鏡
 木内昇
Entry

新聞
中日新聞 統合版
 平成25・2013年12月1日 中日新聞社
通風筒
Entry

新聞
中日新聞 サンデー版
 平成25・2013年12月1日 中日新聞社
江戸川乱歩/心理学駆使 探偵小説の先達
 保阪正康
Entry

新聞
読売新聞 統合版
 平成25・2013年12月1日 読売新聞大阪本社
最優秀に昭和保育園チーム/隠街道市 怪人二十面相コン11組
Entry

ウェブニュース
伊勢新聞
 平成25・2013年12月1日 伊勢新聞社
名張、食の祭典に3万5000人 ご当地グルメ、15の味巡り
Entry

ウェブニュース
東京新聞 TOKYO Web
 平成25・2013年12月1日 東京新聞(中日新聞東京本社)
変格探偵小説入門 谷口基著
 東雅夫
Entry

ウェブニュース
毎日jp
 平成25・2013年12月1日 毎日新聞社
イベント:お祭りムード一色 名張で文化祭、街道市 /三重
 矢澤秀範
Entry

ウェブニュース
毎日jp
 平成25・2013年12月2日 毎日新聞社
嗜好と文化 vol.33 竹吉優輔
 網谷隆司郎
Entry

新聞
読売新聞 統合版
 平成25・2013年12月3日 読売新聞大阪本社
届かなかった乱歩への「供物」/没後20年 中井英夫展に寄せて
 本多正一
Entry

書籍
文豪ストレイドッグス 3
 春河35
 原作:朝霧カフカ
 平成25・2013年12月4日初版 KADOKAWA
Entry

書籍
武士道と男色 花咲ける忠義と恋の道
 平成25・2013年12月5日 笠倉出版社 サクラムック25
推理小説の巨匠・江戸川乱歩 "少年愛" と "男色" へのこだわり
Entry

書籍
名古屋謎解き散歩
 編著:中根千絵、村手元樹
 編:中経出版新人物文庫編集部
 平成25・2013年12月9日第一刷 KADOKAWA 新人物文庫
江戸川乱歩を培った名古屋での少年時代
 村手元樹
江戸川乱歩その二──なぜ名古屋の大須ホテルで原稿を捨てたのか?
 村手元樹
Entry

書籍
日本幻想文学事典 日本幻想文学大全
 東雅夫
 平成25・2013年12月10日第一刷 筑摩書房 ちくま文庫
江戸川乱歩
巻末附録 日本幻想文学オールタイム・ベストテン
Entry

書籍
猟奇 復刻版 第1巻
 平成25・2013年12月10日 三人社
御返事[CINEMA AVENUE]
 江戸川乱歩
れふき!
れふき!
『南方の秘宝』について[CINEMA AVENUE]
 耽綺社
れふき!
緒生漫筆
 本田緒生
『陰獣』について
 原辰郎
れふき
雑誌『猟奇』と、それをめぐる言説状況
 小松史生子
Entry

書籍
猟奇 復刻版 第2巻
 平成25・2013年12月10日 三人社
四つの写真[小酒井不木追憶記]
 江戸川乱歩
れふき
れふき
猟奇漫談
 八重野潮路
れふき!
れふき!
私の不木先生(一)[小酒井不木追憶記]
 本田緒生
小酒井先生を偲ぶ[小酒井不木追憶記]
 春日野緑
私の手を握つて[小酒井不木追憶記]
 山下利三郎
二つの中の一つ[小酒井不木追憶記]
 八重野潮路
噫々・不木[小酒井不木追憶記]
 滋岡透
れふき
Entry

書籍
猟奇 復刻版 第3巻
 平成25・2013年12月10日 三人社
れふき
私の不木先生(二)
 本田緒生
れふき
れふき
紅毛猟奇雑話[灯火漫談]
 八重野潮路
緒生漫筆
 本田緒生
れふき
れふき
Entry

図録
没後20年・『虚無への供物』刊行50年 中井英夫展
 編:本多正一、竹上晶
 平成25・2013年12月10日 小樽文學舎
江戸川乱歩への手紙
 塔晶夫
第八回江戸川乱歩賞選評/昭和38年2月8日付塔晶夫宛葉書
 江戸川乱歩
Entry

ウェブニュース
毎日jp
 平成25・2013年12月14日 毎日新聞社
おきつも名張劇場:結成30年、アマチュア劇団記念公演 小学生や会社員ら、地域根ざし活動 23日「少年探偵団」上演 /三重
Entry

ウェブニュース
毎日jp
 平成25・2013年12月15日 毎日新聞社
なばお:目指すは「名張の顔」? アピタにデビュー /三重
Entry

ウェブニュース
SankeiBiz
 平成25・2013年12月16日 産経デジタル
企画展「明智小五郎登場90年記念-守口と江戸川乱歩」開催のご案内
Entry

ウェブニュース
CNET JAPAN
 平成25・2013年12月16日 朝日インタラクティブ
企画展「明智小五郎登場90年記念―守口と江戸川乱歩」開催のご案内
Entry

ウェブニュース
Digital PR Platform
 平成25・2013年12月16日 プラップジャパン
企画展「明智小五郎登場90年記念―守口と江戸川乱歩」開催のご案内
Entry

演劇
明智と乱歩、怪珍二十五歳の脅威
 平成25・2013年12月20日-23日
 白萩ホール(東京都新宿区百人町1-5-6)
 アドレナリン21第31回-B公演
Entry

演劇
少年探偵団
 平成25・2013年12月23日
 アドバンスコープADSホール(三重県名張市松崎町1325-1)
 おきつも名張劇場結成30周年記念・第17回公演
Entry

ウェブニュース
朝日新聞デジタル
 平成25・2013年12月24日 朝日新聞社
市民劇団 30年脈々
 岡本真幸
Entry

ウェブニュース
MSN産経ニュース
 平成25・2013年12月24日 産経新聞社、産経デジタル
「少年探偵団」子供ら熱演 名張で上演、市長も参加 三重
Entry

ウェブニュース
MSN産経ニュースwest
 平成25・2013年12月24日 産経新聞社、産経デジタル
「俺たち、少年探偵団!」 江戸川乱歩の出身地・名張で子供たちが熱演
Entry

ウェブニュース
NHK NEWS WEB
 平成25・2013年12月25日 NHK
半世紀前の文士劇 フィルム発見
Entry

ウェブニュース
マイナビウーマン
 平成25・2013年12月26日 マイナビ
今までで一番面白かった、漫画以外の本は? ―最多は『図書館戦争』!
 高橋モータース
Entry

書籍
東京最後の異界 鶯谷
 本橋信宏
 平成25・2013年12月27日第一刷 宝島社
乱歩作『陰獣』と「御行の松」
Entry

書籍
高階良子選集 19 バラ色の悲劇
 高階良子
 平成25・2013年12月30日初版 秋田書店
血とばらの悪魔
Entry

この年


書籍
くさぐさのこと
 岡村成二
 平成25・2013年 私家版
幻影城
Entry

書籍
Strange Tale of Panorama Island
 Edogawa Ranpo
 訳:Elaine Kazu Gerbert
 平成25・2013年 University of Hawaii Press(Honolulu)
Entry
Posted by 中 相作 - 2013.11.16,Sat
書籍

武士道と男色 花咲ける忠義と恋の道
 平成25・2013年12月5日 笠倉出版社 サクラムック25
 A4判 ── 98ページ 定価880円(本体838円)

推理小説の巨匠・江戸川乱歩 "少年愛" と "男色" へのこだわり
 第4章 明治 "青少年" 恋慕情 > p84-85

稚児趣味は文筆の肥やし? 乱歩がのめり込んだ男色の世界

 作家人生の転機となった
 "変格物" への路線変更

 言わずと知れた推理小説の大家・江戸川乱歩。『人間椅子』や『怪人二十面相』など多数の名作を送り出してきた彼は、日本有数の男色研究家としての一面も持ち合わせていた。
 乱歩の作品といえばエロ、グロ、猟奇、残虐趣味などのキーワードがすぐに思い浮かぶが、彼は最初からそういうスタイルでキャリアをスタートさせたわけではない。歴史上初めて推理小説を書いたとされるアメリカの作家『エドガー・アラン・ポー』の名前をもじったペンネームをつけたというだけあって、初期の乱歩が志していたのは王道スタイルの推理小説だった。ところが、彼の書いた本格派推理小説はあまり評価されず、一般大衆からの受けも芳しくなかった。

 笠倉出版社:武士道と男色 花咲ける忠義と恋の道
Posted by 中 相作 - 2013.11.14,Thu
書籍

孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション7
 江戸川乱歩
 平成25・2013年10月15日七版 KADOKAWA 角川ホラー文庫
 A6判 カバー 336ページ 本体667円
 装丁:大武尚貴(角川ホラー文庫20周年記念新装カバー)
 初版:平成21・2009年7月25日

 

孤島の鬼
解説
 郷原宏

 KADOKAWA:発見。角川文庫
Posted by 中 相作 - 2013.11.14,Thu
ウェブニュース

Doshin web
 平成25・2013年11月10日 北海道新聞社

「虚無」めぐる書簡も 北海道・小樽で中井英夫展始まる
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「虚無」めぐる書簡も 北海道・小樽で中井英夫展始まる

(11/10 07:15)



手書き原稿や手紙、写真など貴重な資料が並ぶ「没後20年 中井英夫展」

 【小樽】小説家や短歌雑誌編集者として活躍した中井英夫の没後20年に合わせた企画展が9日、小樽市色内1の市立小樽文学館で始まった。中井が執筆した推理小説の完成を江戸川乱歩に伝えた初公開の手紙など、親交のあった作家たちとの書簡や写真約300点が展示されている。

 中井は東京生まれ。編集者として塚本邦雄や寺山修司ら多くの才能を発掘。1964年には推理小説「虚無への供物」を刊行するなど小説家としても活躍した。企画展は、中井によって世に送り出された歌人の中城ふみ子が小樽にゆかりのあったことから実現した。会場には「(虚無への供物を)ぜひ御眼(め)通しを願いあげたく…」と書かれた乱歩宛ての手紙や、その返信も展示。企画展は来年1月13日まで。今月23日には中井の助手を務めた写真家本多正一さんが同館で講演する。<北海道新聞11月10日朝刊掲載>
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