忍者ブログ
Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2026.07.25,Sat
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by 中 相作 - 2013.12.24,Tue
ウェブニュース

上越タウンジャーナル
 平成25・2013年 11月13日 デジコロ

上越のB級グルメ「夜光パン」の秘密
 Home > ビジネス / カルチャー > 記事

上越のB級グルメ「夜光パン」の秘密

11月13日 2010年[19:10]

 全国的にB級グルメが脚光を浴びている中、上越市高田地区を中心に戦前から綿々と食べ続けられている庶民のお菓子がある。それは「夜光パン」という、なんともインパクトのあるネーミング。今も上越市内の10店以上の和菓子店で販売され、最近になって売れ行きが伸びているという。そのネーミングの秘密と、歴史を探ってみた。

↓上越市内で通年販売されている夜光パン。左からマーブル市原(大町4)、太田製菓店(稲田3)、金沢菓子店(北本町1)、滝本菓子店(南本町3)、栄喜堂(本町5)



◆夜光パンとは

 夜光パンは、小麦粉、卵、砂糖を練り上げて板状に延ばし、花札大の大きさに切って、銅板の上で一枚ずつ焼き上げる。最後に、粒が残る程度に煮詰めた砂糖液にくぐらせ、自然乾燥すると出来上がる。食感は乾パンとカステラの中間ぐらいで、懐かしい味わいと風味がある。

 今は脱酸素剤を入れてビニール袋に密封して販売しているが、保存技術が発達していない時代、日持ちがする夜光パンは夏用の菓子として貴重だった。今は年間を通じて販売している店も多いが、帰省客などの需要が多い夏季のみ製造の店もある。

◆ネーミングの秘密

 なぜ、夜光パンと呼ぶのか。夜になれば光るのだろうか。実際に暗闇で試してみたが、原料に夜光塗料が入っていないため、光るはずもない。北本町1の金沢菓子店の金澤義男さん(76)は、「表面の砂糖の粒が結晶のようになっており、月明かりでキラキラ輝くためではないか」と言う。

↓光をあてると砂糖の結晶がキラキラ光る



 なお、稲田3の太田製菓店は「夜光カステラ」という商品名で販売しているが、以前は夜光パンだったという。同店は2010年7月9日、「夜光」を商品登録し、今後は商品名を「夜光」に変えるという。

↓「夜光」の商品登録証(太田製菓店)



◆いつから作られているのか

 夜光パンは、いつごろから作られている菓子なのか。

 江戸川乱歩の小説に出てくる怪人二十面相は、全身に夜光塗料を塗って「夜光人間」に扮した。戦後の少年雑誌に連載され、子供たちに大人気。当時の付録には夜光塗料を塗った夜光人間の紙製おもちゃが付いたものだ。

↓江戸川乱歩の「夜光人間」



 夜光人間がはやったころ、子供たちに買ってもらおうと菓子店が新製品として売り出したのだろうか。調べてみると、江戸川乱歩が雑誌「少年」に連載したのは、1958年(昭和33年)1月号から12月号である。

 上越市稲田1の杉原菓子店の店主、杉原勲さん(70)は、「昭和30年代が一番売れた。朝から晩まで夜光パンを焼いた。1日に2000個も焼き、問屋に卸していたほど」と話す。夜光パンが売れた時期と、夜光人間が人気だった時期が一致する。

 ところが、上越市内の和菓子店を聞いて回ったところ、「戦前からあったはず」「100年近い歴史がある」という人が多かった。稲田2の太田製菓店の4代目、太田正義さんは「明治28年の創業当時から作っていたのではないか」と証言する。

 すでに当時を知る人はおらず、上越市史などの文献にも記されていないことから、はっきりしたことは分からない。菓子自体は古くから作られていたが、ある店がブームに便乗して「夜光パン」として売り出したら爆発的に売れ、ほかの店に広がったということも考えられる。

↓いろいろな大きさの夜光パン



◆ヒットする条件に合致

 B級グルメブームを起こした八戸せんべい汁研究所の木村聡事務局長は2010年9月8日、上越青年会議所が主催した講演会で、せんべい汁がヒットした要因として、(1)八戸にしかないオンリーワン(2)菓子を料理に使う意外性(3)予想外の食感(4)素朴でヘルシー、の4点を挙げた。

 せんべい汁は200年以上の歴史があるが、夜光パンも100年の歴史がありそう。この地方だけのオンリーワンであり、新しく作り出したB級グルメと明らかに差別化ができる。夜光というネーミングのインパクトと、食感の意外性もある。見た目よりかなりおいしく、合成保存料や着色料を使わない素朴でヘルシーなお菓子である。

 「夜光パン」が上越を代表するB級グルメとして、全国へ向けて売り出す条件は整っているのではないか。
PR
Posted by 中 相作 - 2013.12.23,Mon
雑誌

グランドジャンプ 1月10日号
 平成26・2014年1月10日 第3巻第2号 集英社
 平成25・2013年12月18日発売
 B5判 442ページ 定価330円(本体314円)

江戸川乱歩異人館
 山口譲司
 第31話〈異人ノ十九 明智小五郎×蛭男~吸血鬼七~〉
 p369-392


 集英社グランドジャンプ公式サイト:Home
Posted by 中 相作 - 2013.12.22,Sun
書籍

東京発祥の地めぐり
 編著:発祥の地探訪会
 平成25・2013年10月31日初版第一刷 マイナビ マイナビ文庫
 A6判 カバー 276ページ 本体660円
 初刊:平成21・2009年4月 東京地図出版

3 集合住宅
 第4章 生活環境編 > p168-172

明治時代、上野にあったという「日本初の集合住宅」。閑静な上野の森に建てられた、洋風の外観をもったアパートは、庶民の憧れだったに違いない。

 マイナビブックス:マイナビ文庫 東京発祥の地めぐり
Posted by 中 相作 - 2013.12.21,Sat
雑誌

ノーマライゼーション7月号
 平成22・2010年7月1日 通巻348号 日本障害者リハビリテーション協会

「見世物」から俳優へ 寺山修司『畸形のシンボリズム』を読む
 中野惠美子
 連載〈文学にみる障害者像〉

 障害保健福祉研究情報システム:協会発ジャーナル > 月刊ノーマライゼーション > 月刊「ノーマライゼーション 障害者の福祉」2010年7月号(第30巻 通巻348号)目次 > 文学にみる障害者像-「見世物」から俳優へ
Posted by 中 相作 - 2013.12.20,Fri
ウェブニュース

Digital PR Platform
 平成25・2013年12月16日 プラップジャパン

企画展「明智小五郎登場90年記念―守口と江戸川乱歩」開催のご案内
 Home > 最新リリース > 記事

大阪国際大学

2013年12月16日17:10



企画展「明智小五郎登場90年記念―守口と江戸川乱歩」開催のご案内

大阪・守口と乱歩のつながりを中心に展開、ギャラリートークも

名探偵・明智小五郎登場90年を記念して、大阪国際大学・大阪国際学園地域連携室は、2014年1月に大阪府守口市で企画展を開く。

「明智小五郎登場90年記念―守口と江戸川乱歩」は、大阪国際学園が守口市に開設している地域交流センター・くすくすひろば(京阪守口市駅前テルプラザ1階)を会場に、1月11日(土)から28日(火)まで開催。期間中、大阪国際大学国際コミュニケーション、情報デザイン両学科の学生らが製作したパネルや奇想天外なトリックを展示。11、26日には、ギャラリートークもある。

明智小五郎は、推理小説の草分け的存在の江戸川乱歩が、1924年に雑誌「新青年」で発表した「D坂の殺人事件」で初めて登場する。この年を含め乱歩は、5年間守口やその周辺で過ごし、デビュー作「二銭銅貨」は1920年に執筆している。
企画は、守口と乱歩のつながりを中心に展開。ギャラリートークでは、11日に村田隆志国際コミュニケーション学部講師が講演、26日は作家で大阪国際大学OBの椙本孝思氏と村田講師が「江戸川乱歩を語る」と題して対談する。
入場無料。

http://www.oiu.ac.jp/re-news/archives/2013/12/161330.html

問い合わせは
大阪国際大学国際コミュニケーション学部
講師 村田 隆志
電話  06-6902-0791(代)
E-mail ta-muratアットマークoiu.jp(アットマークを@に置き換えてください)
Posted by 中 相作 - 2013.12.19,Thu
ウェブニュース

毎日jp
 平成25・2013年12月15日 毎日新聞社

なばお:目指すは「名張の顔」? アピタにデビュー /三重
 Home > 地域 > 三重 > 記事

なばお:目指すは「名張の顔」? アピタにデビュー /三重

 名張市下比奈知のショッピングセンター「アピタ名張店」(柴田孝浩店長)のイメージキャラクター「なばお」が14日、同店のクリスマスイベントでデビューした。国の特別天然記念物オオサンショウウオをモチーフにした黄色の着ぐるみで、子どもたちに風船や菓子を配りながら愛嬌(あいきょう)を振りまいた。

 客数拡張を目指し、専門店街などでつくるテナント会が発案。赤目四十八滝に...

... 江戸川乱歩の「怪人二十面相」のように黒のマントや眼鏡、シルクハットを身につけている。  「なばお」はサンタクロース姿の社員らと登場。大きなおなかを揺らし、記念撮影に応じていた。市立比奈知小の阪本大翔(ひろと)君(9)と弟の朋樹君(6)は「ヒヨコみたいで可...2013年12月15日10時37分
Posted by 中 相作 - 2013.12.19,Thu
ウェブニュース

CNET JAPAN
 平成25・2013年12月16日 朝日インタラクティブ

企画展「明智小五郎登場90年記念―守口と江戸川乱歩」開催のご案内
 Home > リリース

企画展「明智小五郎登場90年記念―守口と江戸川乱歩」開催のご案内

大阪国際大学
2013/12/16 17:10
From Digital PR Platform

名探偵・明智小五郎登場90年を記念して、大阪国際大学・大阪国際学園地域連携室は、2014年1月に大阪府守口市で企画展を開く。

「明智小五郎登場90年記念―守口と江戸川乱歩」は、大阪国際学園が守口市に開設している地域交流センター・くすくすひろば(京阪守口市駅前テルプラザ1階)を会場に、1月11日(土)から28日(火)まで開催。期間中、大阪国際大学国際コミュニケーション、情報デザイン両学科の学生らが製作したパネルや奇想天外なトリックを展示。11、26日には、ギャラリートークもある。

明智小五郎は、推理小説の草分け的存在の江戸川乱歩が、1924年に雑誌「新青年」で発表した「D坂の殺人事件」で初めて登場する。この年を含め乱歩は、5年間守口やその周辺で過ごし、デビュー作「二銭銅貨」は1920年に執筆している。
企画は、守口と乱歩のつながりを中心に展開。ギャラリートークでは、11日に村田隆志国際コミュニケーション学部講師が講演、26日は作家で大阪国際大学OBの椙本孝思氏と村田講師が「江戸川乱歩を語る」と題して対談する。
入場無料。

リンク

問い合わせは
大阪国際大学国際コミュニケーション学部
講師 村田 隆志
電話  06-6902-0791(代)
E-mail ta-muratアットマークoiu.jp(アットマークを@に置き換えてください)
Posted by 中 相作 - 2013.12.18,Wed
ウェブニュース

SankeiBiz
 平成25・2013年12月16日 産経デジタル

企画展「明智小五郎登場90年記念-守口と江戸川乱歩」開催のご案内
 Home > 企業 > 企業リリース > 記事

企画展「明智小五郎登場90年記念-守口と江戸川乱歩」開催のご案内

2013.12.16 18:09



大阪・守口と乱歩のつながりを中心に展開、ギャラリートークも

名探偵・明智小五郎登場90年を記念して、大阪国際大学・大阪国際学園地域連携室は、2014年1月に大阪府守口市で企画展を開く。

「明智小五郎登場90年記念-守口と江戸川乱歩」は、大阪国際学園が守口市に開設している地域交流センター・くすくすひろば(京阪守口市駅前テルプラザ1階)を会場に、1月11日(土)から28日(火)まで開催。期間中、大阪国際大学国際コミュニケーション、情報デザイン両学科の学生らが製作したパネルや奇想天外なトリックを展示。11、26日には、ギャラリートークもある。

明智小五郎は、推理小説の草分け的存在の江戸川乱歩が、1924年に雑誌「新青年」で発表した「D坂の殺人事件」で初めて登場する。この年を含め乱歩は、5年間守口やその周辺で過ごし、デビュー作「二銭銅貨」は1920年に執筆している。
企画は、守口と乱歩のつながりを中心に展開。ギャラリートークでは、11日に村田隆志国際コミュニケーション学部講師が講演、26日は作家で大阪国際大学OBの椙本孝思氏と村田講師が「江戸川乱歩を語る」と題して対談する。
入場無料。

http://www.oiu.ac.jp/re-news/archives/2013/12/161330.html

問い合わせは
大阪国際大学国際コミュニケーション学部
講師 村田 隆志
電話  06-6902-0791(代)
E-mail ta-muratアットマークoiu.jp(アットマークを@に置き換えてください)

関連リンク
大阪国際大学公式サイト
http://www.oiu.ac.jp/
企画展「明智小五郎登場90年記念 守口と江戸川乱歩」ご案内
http://www.oiu.ac.jp/re-news/archives/2013/12/161330.html
会場 くすくすひろば
http://www.oiei.jp/coc/
Posted by 中 相作 - 2013.12.17,Tue
ウェブニュース

毎日jp
 平成25・2013年12月14日 毎日新聞社

おきつも名張劇場:結成30年、アマチュア劇団記念公演 小学生や会社員ら、地域根ざし活動 23日「少年探偵団」上演 /三重
 Home > 地域 > 三重 > 記事

おきつも名張劇場:結成30年、アマチュア劇団記念公演 小学生や会社員ら、地域根ざし活動 23日「少年探偵団」上演 /三重

 名張市のアマチュア劇団「おきつも名張劇場」の結成30周年の記念公演が23日午後2時、同市松崎町のアドバンスコープADSホールで開かれる。“市民に親しんでもらえる劇団”として、公演ごとにキャストを募って活動を続け、今回も小学生や会社員ら40人が江戸川乱歩の人気作「少年探偵団」を上演する。演出と脚本を担当する印章業の三枝孝行さん(60)は「多くの人たちの支えで...
Posted by 中 相作 - 2013.12.14,Sat
ウェブニュース

毎日jp
 平成25・2013年12月2日 毎日新聞社

嗜好と文化 vol.33 竹吉優輔
 網谷隆司郎
 Home > 特集企画 嗜好と文化 > 記事











 「実は私、今、公僕をやっておりまして」と語り始めた竹吉優輔さん。茨城県牛久市内の公立図書館の司書として勤務しながら小説を執筆。今年見事、第59回江戸川乱歩賞を受賞した。図書館の 静謐せいひつさをまとったような雰囲気を漂わせるが、受賞作「襲名犯」の主人公は図書館司書という設定。自分の知っている世界と、猟奇殺人という想像力を駆使した世界とを巧みに重ね合わせて、物語を紡ぎ出した。「物語を創るのが小さい時から好きだった」という33歳のサクセスストーリーは?

 このたびは江戸川乱歩賞受賞、そして作家デビュー、おめでとうございます。月並みな質問ですが、受賞決定の一報は、どんな状況で受けられたのですか。

「最終選考の結果発表の日は自宅にいてくれと言われておりまして、友人と母と一緒に待っていました。夜6時近くに電話があって、第一声が『取りました!』でしたので、私はひと言、『え、どなたがですか?』と尋ねると、私だと。すぐに『本当ですか!?』と大声を出してしまいました。やったぁ!という気持ちでした」

 確か、3度目の応募でしたよね。結果を待つ間は、「三度目の正直」を信じていたのか、「二度あることは三度ある」という不安にさいなまれていたのか……。

 「1回目は1次審査を通り、2回目は2次審査、そして3回目の今回は5人が残る最終審査と、着実に進歩してきたので、仮に3度目で落ちても、このまま前進して臨めば、きっと"4度目の正直"があるとポジティブに信じていました」

 まさしく「ホップ・ステップ・ジャンプ」の快挙でしたね。

 「すでにエッセーにも書きましたが、ホップ・ステップ・大気圏!というくらい、大きく跳んでしまったな、という思いです」

 受賞作「襲名犯」は、図書館司書の主人公とつながりのある人物による連続猟奇殺人事件をめぐるミステリー長編小説。この構想や狙いは?



 「正直、後付けっぽいところがありますが、この作品で現代のカリスマ性というものにチャレンジしてみようと。成功したかどうかわかりませんし、読者からも『わからない』という意見をもらってもいます。過去のカリスマというと、チャールズ・マンソンやオウム真理教の麻原彰晃のようなカルト的なものでした」

 作中の連続殺人犯、新田秀哉は、そんな強烈な引力を持った人間ではないように描かれていますね。

 「今の時代のカリスマは、1億総洗脳するような昔のカリスマと違って、思想を持たないノンポリのほうがいいのではないか。もし、自分の主義主張を声高に叫んだりすると、逆にこっけいに見えたりシラケたりするのが現代。それに今は、誰でも意見を発信できるインターネット社会。『それ違うよね』など膨大な量のツッコミが入る。だからこそ黙して語らず、想像をかき立てられる人間の方が、現代のカリスマになるのではないか。インターネット時代の初のカリスマを描いてみたいと思いました」

 そもそもミステリーが好きになったのはどんなきっかけですか。

 「幼いころから本が好きで、同居していた祖母の部屋に入り浸っていました。よく絵本を読み聞かせてくれて、5、6歳になったころは自分で読むようになっていました。もう読む本がなくなったら、『おばあちゃん、もうないよ』とせがんだりして。そんなとき、祖母が『じゃあ、お話、創ってみようか』と」

 創作童話を?

 「まったくゼロからは創れないので、例えば『ももたろう』の童話でしたら、『鬼退治のお供に猿、犬、キジのほかに、猫がいたらどう面白くなる?』と尋ねてくるんです。祖母は聞き上手だったんですね。そこで私は、犬とけんかするとか、キジを食べようとするとか、桃太郎はみんながけんかしないように鬼ケ島に行く道中、中間管理職のように(当時はそんな言葉は知りませんでしたけど)、チームの和を保とうとするとか、祖母と一緒になってお話を創っていたんです」

 今から思うと、子どもの想像力を広げるいい訓練でしたね。

 「それで物語を作るのが好きになりました。今は鬼籍に入りましたけど、祖母に感謝しております。当時読んだのでは、『長靴をはいた猫』や『オズの魔法使い』などの作品から、ストーリーの妙や自分にない発想に気づかせられました。物語を書く人はカッコいいなあという思いが、子ども心に芽生えていたんでしょうね」

 その後も本を読む少年になっていった?

 「小学校ではよく図書館で読んでいただけでなく、友達としゃべったり、友達の話を聞くのが好きでした。当時は江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズや『ルパン』ものですね。その後、横溝正史の方に行って、あのおどろおどろしさがたまらなかった」

 



 小学校卒業記念文集に、よく「将来の夢」を書きますよね。竹吉さんは何になりたいと?

 「名探偵、と書きました。子どもの頃から推理小説、ミステリー小説が好きでしたが、ただどちらかというと、天地が引っくり返るような事件や謎がある作品より、そんな事件に巻き込まれた人間がどう感じたか、感情の機微が丁寧に書かれている作品にひかれていました。人の気持ちの方に関心が強かった。そういう意味では、宮部みゆき先生の『模倣犯』が衝撃的でしたし、北村薫先生の『空飛ぶ馬』の微細な感情表現がすごいなあと」

 読むほうから、実際、物語を創り書くほうに興味、関心を強く持ったのはいつごろからですか。

 「小学校のときに演劇部に入っていて、劇の脚本なんかを勝手にコメディーに変えてしまったりしていました。先生が自由にやらせてくれる方だったんです。それと当時、チャプリンの作品と出会って、すごく衝撃を受けました。自分で物語を作って自分で演じることは、本当にすごいなあと。5、6年生の頃でしたか、『彦星と織姫』で私が彦星役をやって、子どもの遊びというんでしょうか、時間を気にせず、だらだらと面白いことを好き勝手に言うような芝居でした」

 実際に小説を書き始めたのは、まだ後のことですか。

 「幼い頃から作家志望はあって、まあカッコいいヒーローに憧れるような気分がずっとありました。中高生時代は、まあこれは男の子だったら一度は経験があるでしょうが、授業中にもし学校が何者かに占拠されたら、どうやって一人で相手を倒すか、というストーリーをぼんやりと考えたりしていました」

 まだ憧れにとどまっていた頃ですね。

 「浪人中や大学1、2年の頃にチャプリンに憧れて、映画のシナリオのようなものを書いたことはありましたが、友人に見せるだけで、劇団に持ち込むとかはしませんでした。大学3年生になってゼミに入った時、本気で小説家を目指している友人と出会いました。私はそれまで小説家への漠然とした憧れはありましたけど、友人から小説家になるには作品を投稿しなければ、ということに気づかされまして、その友人と一緒に書いて、ホームページに作品を公開したりしました」

 大学3年から4年にもなると、将来のこと、就職の話が具体的になります。そのころはどう考えていましたか。

 「もっと物語について学びたい、と大学院に進みました。自分の研究テーマは村上春樹でしたが、他の研究もしていて、志賀直哉と吉行エイスケの二人は私にとって神のような存在です。小説は志賀から、生き方はエイスケから学びました。毎年、私の誕生日には千葉県我孫子市にある志賀直哉邸跡に行って、ぼんやりと一日を過ごすようにしています」

 村上春樹については、修士論文を仕上げたのですか。

 「修士論文は『村上春樹における現代人のコミュニケーション論』です」

 難しそうですね。内容を30秒程度でご説明願えますか。

 「修士論文と言うよりは、研究から離れて気づいたんですが、村上春樹作品は、読んでいる人ごとに好きな理由が異なっていて、結構かみ合わないことが多い。まるで広大なお花畑みたいなもので、いろいろな花があって、その中でみんなが自分の一番好きな花を探す。私にとってはその花がコミュニケーションだったんだなと思います」

 面白そうですね。そのまま研究を続けていこうという気持ちはなかったんですか。

 「研究者の道は私には難しいかなと。そのころは公務員になりたいと思って、試験勉強もしたのですが、なかなかうまくいかず、結局、ある企業の人事部に1年間勤めました」

 たった1年?

 「ぜんそくがひどくなってしまい、退職しました。空気だけでなく、いろいろストレスもあったのかもしれません」

 その後、今の図書館司書になったわけですね。プロの作家デビューした今、司書はお辞めになるんですか。

 「いえ、辞めません。続けていきます。というのも、この仕事をしていて、自分の中でいいサイクルができていて、利用者の方々との会話で刺激を受ける部分があるからです。本好きな方と接していると、それがもっといいものを書こうという刺激になっています」

 今回の受賞は、地元ではもう知られていますよね。

 「ええ、地元の人も知っていて、顔なじみの方からは『受賞作を借りるよ。ごめん。買ったほうがいいかな』『偉くなったから、俺なんか恨まれてもう出入り禁止かな』などと声を掛けられます。図書館に来る方はいろいろな方がいて、意見も多岐にわたるので、一つの職種より司書という仕事はいろいろあって面白いですよ。受賞後は、『私のおすすめコーナー』などイベントの形でやらせていただきました」





 さて、結構お忙しい中、趣味というか、オフの時間の楽しみというものはいかがですか。

 「漫画です。すごく好きです。うちの兄が小学校6年生の誕生日に、父から『火の鳥』全巻をプレゼントされて、それを貸してもらって読んだのが初めです。私が小学2年生の時です。手塚治虫先生から漫画の世界に入りました」

 「火の鳥」を小学2年生で読破ですか。子どもの心にどう響きましたか。

 「もう、重い!という感じでした。人間のありとあらゆるものが書いてあって、子どもにとっては理解しがたい性の問題などもあって、怖くもあり魅了されもしました」

 その後は?

 「漫画だけでなく、アニメにもなっている藤子・F・不二雄先生の『ドラえもん』にハマりました。今もF先生を尊敬していますし、Fミュージアムには何度も行っています。先ほどの志賀直哉邸跡と同じように、自分が影響を受けた人のところに誕生日に行くようにしています」

 どこに強く影響を受けたのですか。

 「F先生の作品はほぼ網羅しましたが、今も読んでいます。大人向けのSF短編もすごく面白くて、『大予言』という4ページくらいの短編は、人間の未来を悲観的に描いていて、『ドラえもん』などで一人ひとりの子供に"世界は、人生はいいものだ"というメッセージを送る一方で、大人の社会には警鐘を鳴らす。F先生には、この二つの視点の素晴らしさがあります」

 その後の漫画遍歴は?

 「F先生の後は、横山光輝先生の『三国志』。大きく影響を受けたのは萩尾望都先生の『トーマの心臓』。子ども達がメインの話でありながら、大人たちの優しさが丹念に描かれていて、心にしみました。荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』では、敵役も自分なりの正義があると、それぞれの真実と真実のぶつかり合いが描かれています。また小田扉先生の、この人以外描けないという独特の世界にも惹かれます」

 そうすると、相当数の漫画を読み続けてきたわけで、ご自宅はひょっとすると漫画だらけ?

 「全集類を含めると、ざっと1800冊くらいです。図書館で人に本を貸していますが、そのお給料のほとんどが本代に消えて、そっちに回っていっていますね」

 さて、今後、プロの作家として、どういうものを書いていこうと?



 「受賞後、尊敬する先輩から『地獄の一丁目にようこそ!』という言葉をいただきました。小説を書くという生みの苦しみが今まで以上にきついよ、ということでしょう。物語を生み出す、小説を書くという作業が、趣味としてではなく、仕事になると思うと、今までがまだまだ甘かったと気づきました。アマチュアで書いている時も読者を意識していたつもりですが、自分の中の読者の視点を、今まで以上にもっと磨いていかねばと思っています。

 作家は読者あってのものなので、満員電車の中で読んでいて、もうちょっと続きを読みたいなと思うようなものを書いていきたい。のっぴきならない人生を送っている人が、登場人物の生き方に共感を覚えて、なにかその人を後押しするような作品を一生書いていきたいですね」

 ミステリー小説は今後も?

 「小説の中で一番、ミステリー小説が読者とコミュニケーションをしていると思います。世の中には自分のために書かれた小説もあるかとは思いますが、ミステリー小説は作者の独りよがりでは成立しません。作者が、こんな謎を用意しました、と読者に投げかけて、その謎を読者が解けるかどうか。本当に作者と読者のコミュニケーションだなあと思います」

竹吉優輔(たけよし・ゆうすけ)
 1980年茨城県生まれ。二松学舎大卒業後、東洋大大学院文学研究科国文学専攻を修了。公立図書館司書として勤務しながら小説の執筆を始め、第55回江戸川乱歩賞で1次選考通過、第57回江戸川乱歩賞で2次選考通過とステップアップし、2013年「襲名犯」で第59回江戸川乱歩賞を受賞し、念願のデビューを飾る。

取材を終えて  毎日新聞学芸部編集委員 網谷隆司郎
 映画は昔から好きで、いろいろ見てきたが、一つだけあまり見ないジャンルがある。血が噴き出る場面が多い映画だ。
 20代の事件記者の頃は、殺人、火事、列車事故、交通事故、自殺などの現場に立ち会った。そこで、さまざまな死体・遺体を見てきており、おそらく普通の職業の方よりは見慣れていると思う。
 それでも、今年の江戸川乱歩賞受賞作「襲名犯」を読んだとき、遺体損壊の場面にいささか気分が悪くなった。
 還暦を過ぎてパワーが弱まったのか、はたまた人間らしい感性がよみがえってきたのか。「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」なんていうセリフが、ふと口を突いて出てきたりした。
 さて、この小説の作者はタフなのか、優しいのか。そんな関心を秘めながらインタビューに向かったのだが、目の前に登場した竹吉優輔さんは、終始にこやかに、穏やかな口調で語る「優しい」人だった。
 「実は今、公僕をやっています」と自らが市立図書館の司書の仕事をしていることをユーモラスに紹介し、その仕事から得る刺激もまた、創作のエネルギーになっていると明かした。
 半面、「タフ」な一面も見せた。プロ作家デビューの今、小説の中で読者とのコミュニケーションが一番あるのがミステリーだと力説し、「作家の独りよがりのミステリーは成立しない」と自分に言い聞かせるように言い切った。その心意気やよし。
 もう一つ、受賞作の中軸テーマにもなっている「現代のカリスマ」を模索し造形しようとするチャレンジ精神もいい。現代社会で曖昧な存在、未解明の分野に、小説という切り口から言葉と形を与えて、多くの人々に考える材料を与えることは、大げさに言えば文学の使命でもある。32歳の若い感性に期待したい。
 カルト宗教の教祖がダークヒーローとしてのカリスマだった時代は過ぎて、インターネット時代の今日は、誰もが自分の感想や意見を発信できる時代。強い主張や権威の持ち主より、不特定多数からネット上で突っ込まれ、「いじられる」存在のほうが"黒い人気"を高めていくのでは、という想定が私の興味を引いた。
 雲の上の存在より、いつでも会える、気軽にツッコミを入れられると身近に感じられる存在がモテる時代。AKB48の人気沸騰ぶりも、そんな風潮の結晶の一つか。
 いずれにしても、作家デビューし、生みの苦しみ「地獄の1丁目」に着いたばかり。新たなカリスマ像に挑戦し続け、おばあちゃん譲りの?物語創作力をますます発揮して、我々読者を楽しませてほしい。血がドバドバ出るのは、ご勘弁を。
カレンダー
06 2026/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
開設者
 中 相作:Naka Shosaku
ブログ内検索
バーコード
カウンター
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]