Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2014.08.03,Sun
オーディオブック
お勢登場
平成26・2014年7月30日 NHKサービスセンター
50分35秒 600円(税込)
ナレーター:永作博美
配信サイト:iTunes、mora、Febe、でじじ
▼NHKサービスセンター:オーディオブック「お勢登場」江戸川乱歩
お勢登場
平成26・2014年7月30日 NHKサービスセンター
50分35秒 600円(税込)
ナレーター:永作博美
配信サイト:iTunes、mora、Febe、でじじ
▼NHKサービスセンター:オーディオブック「お勢登場」江戸川乱歩
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Posted by 中 相作 - 2014.08.02,Sat
ウェブニュース
京都新聞
平成26・ 2014年7月30日 京都新聞社
洋館風内装のブックカフェ人気 京都・大山崎
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京都新聞
平成26・ 2014年7月30日 京都新聞社
洋館風内装のブックカフェ人気 京都・大山崎
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洋館風内装のブックカフェ人気 京都・大山崎
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さまざまなジャンルの本や人形に囲まれた店内で客と話す林さん(右)=大山崎町円明寺
京都府大山崎町円明寺に昨年オープンしたブックカフェが話題を集めている。古めかしい洋館をイメージさせる内装に、多彩なジャンルの本や貴重な西洋人形、アンティーク品などが至る所に飾られ、独特の雰囲気を醸し出している。自らの肩書を「女給」と呼ぶ女性店長の朗らかな性格も人気の秘密のようだ。
「不思議な図書館 シークレットガーディアンⅡ」。その小さな店は、国道171号と新幹線の高架に挟まれた土地にある。
大阪府島本町在住の林さゆみさんが1人で切り盛りする。幼い頃から本が大好きで、江戸川乱歩や三島由紀夫らの作品や海外小説を読みあさった。本の魅力を多くの人に伝えたいと、昨年11月に開店、10数年来の夢をかなえた。
店内には、純文学や大衆小説から、心理学、写真集、漫画に至るまで、さまざまな種類の本が並ぶ。ほかにも、手足や衣服などを選べる球体関節人形やイタリア製のガラスを使ったシャンデリア、19世紀に作られたフランスの額縁など個性的な品々が飾られている。大半は林さんが趣味で集めたもので、休日には珍しいものを求めて全国を飛び回る。ブラジルの民族楽器を買うためだけに現地に行ったこともあるという。
開店前は大勢の客が来るとは想定していなかったが、ふたを開けてみると多忙な日々が続いた。中でもリピーターが多く、8割を占める。客層も園児から80歳代まで幅広く、サラリーマンや主婦の姿も目立つという。
ちなみに、自らを「女給」と呼ぶのは、昔の文学者が恋する女性に「女給」が多いためなのだとか。ゴシックファッションを見事に着こなす林さんは「本が大好きな人に、自宅の書斎と思って利用してほしい」と話している。日、月曜は休み。問い合わせは「不思議な図書館」TEL075(777)8868。
【 2014年07月30日 10時30分 】
Posted by 中 相作 - 2014.07.31,Thu
ウェブニュース
WEDGE Infinity
平成26・2014年7月17日 ウェッジ
理科系から文転し、仏教学を科学的に立証する 佐々木閑氏 (花園大学文学部教授)
中田正則
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WEDGE Infinity
平成26・2014年7月17日 ウェッジ
理科系から文転し、仏教学を科学的に立証する 佐々木閑氏 (花園大学文学部教授)
中田正則
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理科系から文転し、
仏教学を科学的に立証する
佐々木閑氏 (花園大学文学部教授)
2014年07月17日(Thu) 中田正則 (フリーライター)
――佐々木先生は、原始仏教の研究で知られていますが、子どもの頃はどのような本を読んでおられたのでしょうか?
佐々木閑氏(以下、佐々木氏):私は福井県の三国町(現坂井市)という小さな町の出身で、その中でもさらに奥まった場所に家があったので、本屋は近所にはありませんでした。
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佐々木閑氏(撮影:書籍部)
でもクリスマスなどに、必ず両親が本を買ってくれたので、それがとても楽しみでした。例えば、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズなどは、クリスマスのたびに1冊ずつ買ってくれました。
クリスマス近くになると、プレゼント用の本が当日まで私にわからないようにと箪笥の上に載せてあるのが見えるわけです。でも私は知らないふりをして、それでタイトルだけを見て、今度はどんなストーリーの本だろうかとワクワクしながら1週間くらい過ごしたりしていましたね(笑)。
そんなふうに両親に買ってもらった本の中でも特にすばらしいと思うのが、講談社から出ていた『少年少女世界文学全集』です。これは私がまだ文字が読めない幼少時に、いずれ読むときのためにといって、50巻全巻揃えて家の書棚に並べてありました。
別にこれを読みなさいと言われたこともないのですが、そのうち本を読む習慣がついてくると、自然と手が伸びて、それで読み出したらもう止まりません。次から次へとむさぼるように読みました。
最近気づいたのですが、この全集が格別優れていると思うのは、安易な省略やごまかしがないこと。子ども向けといえども、数々の専門家が力を結集してしっかりとした翻訳をしている。今の時代も、ぜひこういう本を出版して欲しいですね。
理科系から文転し、仏教学を科学的に立証する
――その頃読んだなかで、特に印象に残っている作品はありますか?
佐々木氏:この全集の中で最も忘れがたいのが、小学校の3~4年生の頃に読んだ『日向が丘の少女』(ビョルンソン著)。非常に牧歌的な日常の中で、少年と少女がほのかな恋心をもちながら成長していくというノルウェーの話です。淡々としていて、これといったドラマチックな出来事が起こるわけでもないのですが、それが子ども心には大変響くんですね。こういう平穏な中のドラマのようなものが、実はおもしろいということを、この小説で初めて知りました。
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また、同じ頃に読んだのが、『世界名作推理小説体系』(東京創元社)という推理小説全集。こちらは多分父親が自分の趣味で買っていたのでしょうが、少年探偵団とか子供向けの怪盗ルパンやシャーロック・ホームズなどと同じ類のものが本棚にあるじゃないか、と気づいたわけです。
読み始めたら、ハードボイルドとか、悪人が主人公の小説とか、それまで読んだことのないものばかりで、大人の世界を覗いて見たような感覚があって、すっかり虜になりました。
中でも印象に残っているのが、『ロシアから愛をこめて』(イアン・フレミング著)。007ですね。ちょうどこの頃に007シリーズの映画が始まり、父親に映画館へ連れて行ってもらったのですが、この作品は映画館では観ていませんでした。これを本で読んでみると、ソ連のKGBの女スパイとジェームズ・ボンドが騙し合いをしながら、だんだん惹かれあっていくというお色気いっぱいのもので、「これはおもしろいわ」と思ったわけです(笑)。
理科系から文転し、仏教学を科学的に立証する
――ご両親は、色々なジャンルの本を揃えて、気がついたときにはいつでも好きな本が読めるような環境をつくって下さったわけですね。
佐々木氏:両親がどこまで意識していたかはわかりませんが、とにかく周りに本を置いておこうということだったと思います。子供が興味を持つ方向に自然に誘導していくという両親の教育方針は、私にとって大変ありがたいことでした。おかげで知らないうちに世界が広がっていきました。
最近はそういうことを実現しにくい時代になっていますが、本当は、不必要なものがいっぱい周りにあるという環境は、人、とりわけ子どもにとっては望ましいことだと思うのです。
だから私も自分の子どもにはそういう教育をしました。いろんなものを置いておいて、手を伸ばしたら、それに繋がるようなものを追加して置いておく。例えば二番目の子どもは、小さいときから数が書いてある本が好きで、すぐに手を伸ばしていました。この子は数字が好きなんだと思って、それから数学の本をどんどん与えていったら、今は数学の研究をしています。
そうした、子どもの可能性を育む環境を用意してくれた両親に大変感謝しています。
――当初は理科系に進まれて化学者を目指されたそうですが、子ども時代からそういう方面の興味もお持ちだったのですか?
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佐々木氏: それは『科学図鑑』との出会いがきっかけです。小学校低学年のときの担任の先生は、毎日私たちに詩を書かせたのですが、母が私が書いた詩を全国規模の詩のコンクールに出してくれましてね。5年生のときにはそのコンクールで最優秀賞をいただきました。その賞品の一つが、20巻以上ある全巻カラーの百科事典『科学図鑑』だったのです。
この本は湯川秀樹さんの監修で、物理、化学、生物はもちろん、最先端の科学技術や匠の技まで載っている。その中で私が最も魅かれたのが化学で、実験がしたくてしょうがない。それで両親に頼んで実験器具を買ってもらい、ガラス瓶入りの薬品と一緒に並べたときは嬉しかったですね。もう、化学者になった気分でした(笑)。
その後中学・高校と進んで、はっきり化学者を志すようになり、それ以外の道はまったく考えませんでした。実家は寺なので、父親はお坊さんに、なんて言っていましたが、気にも留めていませんでした。
理科系から文転し、仏教学を科学的に立証する
――中学・高校時代は、どのような読書をされていたのでしょうか?
佐々木氏:目指す道が決まってくると、今度は逆にそれ以外のものにも興味が出てきましてね。よくありますよね、仕事が忙しくなるとほかのことがやりたくなる(笑)。
特に受験勉強で数学をやらされると、数学以外のことがやりたくてしかたない。そんなときに、たまたま好きな女性アイドルがテレビドラマの「伊豆の踊子」で主演していたことがきっかけで、原作を実際に読んでみたわけです。
そうしたら、“心温まらない名作”というか、非常に自分勝手な、独特の感覚が現れたおもしろい小説だと思いました。それで、たちまち大人の文学の世界に取りこまれたのです。小遣いをほとんどを川端康成の文庫本につぎ込み、そのうち他の作家の、いわゆる耽美的な作品も好きになりました。もちろん谷崎(潤一郎)とか三島(由紀夫)もいいけれども、やはり今でも一番は川端康成で、中でも『雪国』(角川文庫ほか)が好きですね。
同じ頃によく読んだのが、『ナヴァロンの要塞』(アリステア・マクリーン著)です。イギリスの伝統的な海洋冒険小説の流れで、洗練された英国文化が感じられる作品です。読んでおもしろいし、この作家の書いたものは、次々と映画化されて話題になっており、映画の方も全部観ています。私は高校のときには、完全な映画少年になっていて、映画館に入り浸っていました。そういう映画の魅力も思い出させてくれる本ですね。
――その後、文系に移られたきっかけは何だったのでしょう?
佐々木氏:それは結局、私があまりにも化学に向いていなかったということですね。
実際に大学の研究室に入って、化学の本格的な研究に携わるようになって初めて気づいたのですが、私はとても不器用だし、本来文科系的な人間だと自覚したのです。
それで高価なガラス製の実験器具を次々と割ってしまう。化学者は壊したら自分で修理するのも身につけているべき大事な素養の一つなんですが、そんなことも全然知りませんでしたから、「割れました」と言って指導教官の先生のところへ持って行き、怒られたものです(笑)。
理科系から文転し、仏教学を科学的に立証する
そんなこともあって挫折して、文学部仏教学専攻へ移ったのですが、そこも精鋭揃いだった。大変苦労しましたけれども、振り返ってみれば、そうしたさまざまな経験の全てが積み重なって、現在に繋がっているのです。だから挫折する、ということはその人にとってとても良いことだというのが私の持論です。
いろいろ辛い事があっても、その結果やり遂げた仕事は、死んだあとまで残っていく。途中のプロセスはどうあれ、あとで振り返った時に「これでよかった」と満足できれば、それが一番の幸せなのだということを、様々な科学者の人生について書かれた本を通じて知りましたが、それは私にとって大きな励みになりました。偶然提示された色々なものの中から、その時々で一番良いと思った選択をしてきて、全体として最良の形で人生を歩んできたのだ、というのが実感です。
――現在のご研究の醍醐味というのは、どういうところにあるのでしょうか?
佐々木氏:理科系から文科系に移りましたが、研究の手法は絶対に科学的な方法を取りたいと考えています。残されている膨大な文献情報を正しく判断して組み合わせることによって、その情報の奥にある歴史的な事実を解明するということですね。
研究を進めていくと、あるとき「ああ、そうだったのか」と閃く瞬間があります。それまで数年間一つひとつ繫いできたバラバラの情報が、全部矛盾なくまとまって結晶化して、「なるほどすべてがこれでいける」ということがわかるのです。それは小さなレベルで起こる場合もあるし、非常に大きな問題が解ける場合もあります。
私自身は、その大きな瞬間を2度経験しています。そういう瞬間を経験できたことは一生の喜びですね。いずれも30代でしたが、もう1~2回は経験したいなと思っています。
科学はあらかじめわかっている目標に向かって研究を進めるわけではなく、地道な積み重ねの結果、ある時思いも寄らない発見や閃きが起きます。そういう科学を私も応援したいし、科学とはそうあるべきだと考えています。
――今後のご研究の大きなテーマや方向性について教えていただけますか。
佐々木氏:今言った大きな問題が解けたという経験の一つは大乗仏教の起源にかんすることですが、30代の終わりで経験したもう一つの発見を完成させるための研究を、現在も続けています。
理科系から文転し、仏教学を科学的に立証する
具体的に言うと、仏教の「律」と呼ばれる、修行僧たちの共同体を運営する戒律にかんする膨大な文献が、従来はひとつの固まりであると思われていました。しかしそれらは実は幾重にも重なった玉ねぎのような層を成しており、それを解きほぐすための糸口が見つかったのですが、現在は言わばその玉ねぎの皮を剥いている最中であると言えます。
その皮を一枚一枚剥いていくと、最後に出てくるのが最も古い、仏教の最初期の姿であるということになります。このことを理論的に証明すると同時に、それが正しいかどうかを別の切り口からも検証してみる。要は仏教文献学の中で、初めて科学的な検証作業を含めた理論を使って、文献を分解し、成立過程を明らかにするというのが夢です。これにはあと10年くらいかかるのではないかと思います。
それから、もしこれが正しければ、最後に出てくる玉ねぎの芯は、釈迦の時代にいちばん近いということになりますから、仏教は一体どういうプロセスで今の形になったのかという歴史の再構築ができる。同時に“釈迦は何を言ったのか”という本当の仏教の起源がわかると思うのです。これは本当の夢ですけどね。
――貴重なお話をお聞かせいただきまして、どうもありがとうございました。
佐々木閑(ささき・しずか)
1956年生まれ。京都大学工学部工業化学科および文学部哲学科仏教学専攻卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学、米国カリフォルニア大学バークレー校留学。現在、花園大学文学部仏教学科教授。文学博士。
1992年、日本印度学仏教学会賞。2003年、鈴木学術財団特別賞受賞。主な著書に『出家とは何か』、『インド仏教変移論』(大蔵出版)、『科学するブッダ 犀の角たち』(角川ソフィア文庫)、『日々是修行』(ちくま新書)、共著に『生物学者と仏教学者 七つの対論』(ウェッジ)、訳書に『大乗仏教概論』(鈴木大拙著 佐々木閑訳岩波書店)がある。
Posted by 中 相作 - 2014.07.30,Wed
ウェブニュース
LITERA
平成26・2014年7月28日 サイゾー
殺した相手に「白い靴下」を履かせる連続殺人犯の“歪んだ性”
高橋ユキ
Home > 社会 > 犯罪 > 記事
LITERA
平成26・2014年7月28日 サイゾー
殺した相手に「白い靴下」を履かせる連続殺人犯の“歪んだ性”
高橋ユキ
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殺した相手に「白い靴下」を履かせる連続殺人犯の“歪んだ性”
2014.07.28
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『殺人者はいかに誕生したか 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く』(新潮社)
栃木小1女児殺害事件の容疑者が逮捕されたと思ったら、今度は倉敷で小5の少女が監禁されるという事件……。小児性愛者の犯行が後を絶たない。こうした児童への性犯罪をどう未然に防ぐか、というのは、社会の大きな課題になりつつあるが、性犯罪でもうひとつ、件数が多いのがフェティッシュな性的嗜好が誘発する犯罪だ。
この6月23日にも、熊本市内に住むアルバイトの男性(28)が女子高校生の制服を大量に盗んでいたとして、熊本東署に逮捕された。昨年10月に熊本市内の高校敷地内の部室に侵入し、女子の制服などを盗んだという。自宅からは300着以上もの女生徒の制服やブラウスが見つかっており、容疑者は「女子の制服が大好きだ」と語っている。家宅捜索の際、自宅の部屋の壁に数十着の制服が飾られていた。
同じ6月には女性の下着を盗んだとして佐賀署が鳥栖市に住む工員(36)を窃盗容疑で逮捕している。自宅の押し入れなどからは120点もの大量の女性下着が発見された。また同月、千葉県船橋市に住む自称派遣社員の男(38)が、女性の家に侵入し下着などを盗んだとして窃盗、住居侵入容疑で船橋署に逮捕されている。この男の自宅からも、女性の下着や水着、制服など約170点が押収されており、容疑を認めた上で「仕事でむしゃくしゃしていた。自分の欲望を満たすためにやった」と語っている。
こうしたフェティッシュ系の性犯罪は児童への性犯罪と比べて、窃盗などにととまることが多いため、軽視されがちだが、中には重大犯罪に結びつくケースもある。それが「大阪自殺サイト連続殺人事件」だろう。
2005年8月に、堺市に住む会社員、前上博(36=事件当時)が逮捕される。同年2月に河内長野市の砂防ダム付近で女性(25=当時)の遺体が発見されており、この女性への殺人、死体遺棄容疑であった。女性とは自殺サイトで知り合い、練炭自殺を持ちかけて誘ったのだが、自殺するのではなく、実際には殺害した。
前上の犯した罪はこれだけではない。逮捕後の供述で同じく自殺サイトで知り合った中学生男子、大学生の男性も殺害していたことが分かったのである。これら一連の事件で、注目すべきはその殺人態様であった。いずれも被害者の手足を縛り、薬品を嗅がせ、口を塞いで窒息死させているが、その際、必ず白い靴下を履かせるのだ。
快楽殺人ともいえるこの前上の行為や、白い靴下へのこだわりが生まれた背景については『殺人者はいかに誕生したか 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く』(長谷川博一/新潮社)に詳しい。この書籍は、臨床心理士の著者が凶悪事件を起こした者たちと面会や文通を通してそのきっかけを分析している。前上も著者に「ボクを徹底的に調べて下さい」と懇願している。大阪地裁で死刑が言い渡され控訴を取り下げようとしていた前上だが、このタイミングでやり取りが開始されたため、心理分析のために控訴取り下げを遅らせた。
殺した相手に「白い靴下」を履かせる連続殺人犯の“歪んだ性”
著者によれば「彼の思考、行動の特徴を整理していくと、広汎性発達障害の一種、アスペルガー障害をもつことが歴然として来ました」という。アスペルガー障害を検討する際にはふたつの柱の有無と程度に注目するというが「言外の意を汲み取り、相手の感情を推し量ったり、自分の感情を伝えたりすることが苦手」といった“対人関係の質的な障害”と「あることに関心を持ち、熱中すると、そのことへのこだわりを示す」といった“限定的な関心や行動”があるが、これが前上にもみられたとある。
そんな前上が白い靴下に激しい執着を覚えるようになったルーツは父親にあった。前上の父親は関西地方の白バイ隊に所属し、表彰されるほど活躍するなど仕事人としては立派であったが、一方で、仕事帰りに酒を飲み深夜に帰宅、休日も昼間から酒を飲んでは寝るような日々を送っていた。前上は父親とのふれあいのない寂しさを“お父ちゃんは悪い人を捕まえるために一生懸命働いているんだ!”と言い聞かせていたという。
幼稚園の年長のころ「郵便配達員のかぶる白いヘルメットを見ると激しく『興奮する』(本人の表現)ように」なった。毎日のようにバイクを心待ちにし、幼稚園が休みの日には郵便配達員のあとを1時間も追い続けた。この白いヘルメットへのこだわりを著者は“父親を思う抑圧された気持ちが代理を求め、彼にとっての父親を象徴する白いヘルメットに向かった”と分析し、またそのこだわりぶりについてはアスペルガー障害が関係していると指摘している。
白いヘルメットへのこだわりは小学生になると家族が履く白い足袋に、そして中学一年生の頃に白いスクールソックスへと変化する。そしてなぜ窒息行為の際に白い靴下を履かせていたかについての、まさにこの事件の核心については、これまた父親から幼少期に受けた恐怖体験が関係しているというのだ。
前上が小学校4年生の頃、朝から酒を飲み始めようとした父親が、突然立ち上がったかと思うと前上のほうへ向かってきて両手で突き倒し、仰向け状態のお腹の上にしゃがみ込んだ。このとき「お父ちゃん、苦しいよ〜」いう前上の声は父親には全く届いておらず、「このまま死ぬのではないか」と覚悟した。母親が諌めてその場はおさまったがこうした行為は前上が覚えているだけで計3回あったようだ。またこうした行為を受ける直前に前上は、江戸川乱歩の小説を読んで「麻酔をかがされて失神するというシーンを読み、さし絵を見て同じような気持ちになりました」と、白い靴下を見たときと同様の興奮を覚えている。これを著者は「『父親から受けた息を吸えなくなる恐怖体験』が、『少年探偵シリーズの中の口ふさぎの挿絵への興奮』へと連結してしまった可能性が考えられます」としている。その後小学生の高学年以降、100件以上におよぶ「口ふさぎ事件」を起こした。
前上が犯行時、被害者に白い靴下を履かせる行為は、深くは白バイ隊だった父親に対しての誇りだけではない複雑な思いや、父親から受けた窒息行為と密接に結びついていたのである。冒頭に挙げたいくつかの大量窃盗事件を起こした男たちも、そのモノを収集すること自体になんらかの性的興奮を覚えているようだが、本人たちを分析すると、前上のように、フェティシズムになんらかの体験が関係していることもあるのではないだろうか。
(高橋ユキ)
Posted by 中 相作 - 2014.07.29,Tue
ウェブニュース
毎日新聞
平成26・2014年7月22日 毎日新聞社
SUNDAY LIBRARY:岡崎 武志・評『井田真木子著作撰集』『ガタロ』ほか
岡崎武志
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毎日新聞
平成26・2014年7月22日 毎日新聞社
SUNDAY LIBRARY:岡崎 武志・評『井田真木子著作撰集』『ガタロ』ほか
岡崎武志
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SUNDAY LIBRARY:岡崎 武志・評『井田真木子著作撰集』『ガタロ』ほか
2014年07月22日
◇この人を忘れさせてなるものか
◆『井田真木子著作撰集』井田真木子・著(里山社/税抜き3000円)
44。それが大宅賞ノンフィクション作家・井田真木子の享年だ。2001年の訃報に驚いた。これから、どんどんいい仕事ができる人だったのに。神は残酷だ。
それから13年、出世作『プロレス少女伝説』も、遺作『かくしてバンドは鳴りやまず』も、いまや新刊では入手不可能。そんなバカなと、たった一人の出版社・里山社の清田麻衣子が世に問うのは『井田真木子著作撰集』。先に挙げたほか、傑作ルポ『同性愛者たち』も単行本未収録エッセイも、ぎゅうぎゅう詰めにした。
大陸育ちの両親、若い頃出した詩集、夜中の長電話癖など、井田真木子について、知らないことばかりだ。いま普通に使われる「心が折れる」は、女子プロの少女たちの意気地と煩悶を描いた『プロレス少女伝説』取材で、井田が神取忍から引き出した言葉だった。
井田と取材対象者との間に、「魂の契約」が交わされていたと発行人は見る。忘れさせてなるものかと「切実な本」が出た。よかったなあ、井田真木子。
◆『ガタロ』絵=ガタロ(NHK出版/税抜き2300円)
絵=ガタロ、文=中間英敏による『ガタロ』は異色の画集。NHKで放送され、大きな反響を呼んだ。「ガタロ」と名乗る画家は、広島の商店街で清掃員をする傍ら、絵筆を握ってきた。「毎日ゴミを扱いよると世界が見えてくる」と、描く世界は、例えば仲間が飯を食う姿。握りしめた箸と湯気のたつ椀。力強い描線から「生きる」意味を問う。あるいはモップ、ブラシなど清掃の道具。そして広島の風景。巧拙や美醜を超え、人の目を釘付けにする。
◆『マレーシア航空機はなぜ消えた』杉江弘・著(講談社/税抜き1500円)
杉江弘『マレーシア航空機はなぜ消えた』を手に取り、未解決の事故(事件?)を思い出した。今年3月8日、乗客乗員239名を乗せ、姿を消したB777機。諸説飛び交ったが、いまだ実態は不明のまま。元日本航空機長が、航空史上最大のミステリーに挑む。謎を解くカギは「エーカーズ」(衛星による通信システム)にあり。これが作動していたか否か。自らの飛行経験から、諸説を検討し、情報を精査した結論は? スリリングな読みもの。
◆『胡蝶殺し』近藤史恵・著(小学館/税抜き1400円)
SUNDAY LIBRARY:岡崎 武志・評『井田真木子著作撰集』『ガタロ』ほか
歌舞伎界を扱った小説は数々あれど、これは異色のテーマ。近藤史恵『胡蝶殺し』は、梨園を背負う同年代二人の子役が主人公。女形の父親が急逝し、後ろ盾を失った秋司。7歳にして踊りに非凡の才を見せる。彼の後見人となった萩太郎には、俊介という息子がいるが、才能は秋司が上。いつか二人で「鏡獅子」で胡蝶を踊るシーンを夢見るが、トラブルから秋司の母親と不穏な仲に。歌舞伎界という特殊な世界の裏側を描くミステリー。
◆『ニッポン周遊記』池内紀・著(青土社/税抜き2400円)
旅の名人、池内紀『ニッポン周遊記』は、観光というより、地方の町のたたずまいに目を凝らす。たとえば図書館が元気な町は、過疎でも生き生きとしている。長野県・大町市では、町の医院の看板にある赤い矢印に導かれ、意外なものを発見する。千葉県・銚子では「海だ」と思ったら広い河口。そのスケールに目を見張る。和歌山県・高野町では宿坊に泊まり、朝のおつとめにフランス人有志と加わる。自在な心と視点が、日本文化の核を見届ける。
◆『第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪 他四篇』尾崎翠・著(岩波文庫/税抜き760円)
今回、岩波文庫に収録された『第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪 他四篇』の著者・尾崎翠は、40年以上前に死去。活躍したのは昭和初期。長らく忘れられた存在だったが、再発見され、今ではカルト的人気のある作家。代表作「第七官界彷徨」は、兄二人や従兄の炊事係として、同じ一軒家に住む小野町子の物語。五感を超える「第七官」に響く詩を書くつもり。しかしノートは空白のまま。この奇妙な同居生活を、ユニークな感覚で描き、いまでもみずみずしい。
◆『映画狂時代』檀ふみ・著(税抜き新潮文庫/630円
檀ふみが編んだ、映画愛あふれる小説とエッセイ全16編を収めるアンソロジー『映画狂時代』。武田百合子、谷崎潤一郎、小津安二郎、向田邦子、松本清張、三浦しをんなど豪華な布陣。「私は活動写真を見ていると恐ろしくなります」と乱歩。「映画を好む人には、弱虫が多い」と太宰。いかにも言いそうなのがおかしい。感動は末尾の檀一雄。映画界入りする娘・ふみに宛てた一文は、行く手を案じつつ、「悔いないように奮闘してほしい」とエールを贈る。
◆『宮脇俊三鉄道紀行セレクション 全一巻』小池滋・著(ちくま文庫/税抜き1000円)
SUNDAY LIBRARY:岡崎 武志・評『井田真木子著作撰集』『ガタロ』ほか
鉄道話を文学にまで高めたと言われるのが、故・宮脇俊三。その全著作から、今読んでも面白い作品を集めて『宮脇俊三鉄道紀行セレクション 全一巻』が成った。編者は小池滋。代表作「時刻表2万キロ」など、今は廃線となった路線も含まれるが、かえって失われた風景を偲ぶよすがとなる。昭和53年の「最長片道切符の旅」は、同じ駅を二度通らず、一筆書きで北海道から九州まで、なるべく多くの路線を踏破する旅だ。酔狂と神髄ここに極まれり!
◆『牛を屠る』佐川光晴・著(双葉文庫/税抜き528円)
2009年に解放出版社から刊行された『牛を屠る』が文庫化。牛や豚の解体作業を通して、働くこと、生きることの本質に迫る。巻末に、佐川光晴と平松洋子との対談(文庫版オリジナル)を収録。人生は流れであるという感覚について、「のめり込んでいた場所でできる限りのことをやったら、次の世界が始まっていく」という著者の言葉は説得力がある。「自分の手と直結した何かを使って働」(平松)いたからこそ紡げる言葉があると知る。
◆『日清戦争』大谷正・著(中公新書/税抜き860円)
それは120年前、1894年夏、朝鮮の支配を巡り、日本と中国(当時「清」)が衝突、戦闘体制に入った。世に言う『日清戦争』だ。大谷正は、いま一度、この「近代日本初の対外戦争の実像」(副題)を検証する。結末は日本の勝利、となっているが、実態はどうか。李鴻章が戦争回避に努め、欧米列強もまた調停に乗り出しながら、開戦に踏み切った理由は? 1880年代の東アジア地域の情勢を踏まえつつ、この戦いの真実を今、明らかにする。
◆『漱石「こころ」の言葉』矢島裕紀彦・編(文春新書/税抜き730円)
今また漱石が読まれているそうだ。矢島裕紀彦編の夏目漱石『漱石「こころ」の言葉』は、作品はもちろん、書簡を含む、文豪が遺した言葉のなかから、今に生きる名言を、自我、学問、正義、覚悟、恋愛と家族など、テーマ別に精選する。「私はすべての人間を、毎日毎日、恥をかくために生まれてきたものだとさえ考えることもある」は『硝子戸の中』より。「恋を解決するものは恋より外にないです」(『野分』)など、妙に身に沁みる言葉ばかり。
−−−−−
おかざき・たけし 1957年生まれ。高校教師、雑誌編集者を経てライターに。書評を中心に執筆。近著『上京する文學』をはじめ『読書の腕前』など著書多数
※3カ月以内に発行された新刊本を扱っています
<サンデー毎日 2014年8月3日号より>
Posted by 中 相作 - 2014.07.28,Mon
おはようございます。
暑い日がつづきます。それでも、けさなど、散步していると、大気には初秋のさわやかさがひそんでいるようで、日本の気候はいったいどうなってしまったのだろう、と首を傾げてしまいましたが、暑くても寒くても、雨が降ろうが槍が降ろうが、7月28日が乱歩の命日であることにはかわりがありません。
合掌。
黙禱。
それでは。
Posted by 中 相作 - 2014.07.27,Sun
雑誌
ユリイカ 8月臨時増刊号
平成26・2014年7月20日 第46巻第9号 通巻第647号 青土社
A5変型判 261ページ 本体1500円
《総特集 シャーロック・ホームズ──コナン・ドイルから『SHERLOCK』へ》
収録
「ホームズの冒険」について
シャーロック・ホームズエッセイ選集 > P229-231
初出:シャーロック・ホームズ全集月報1 月曜書房 昭和26・1951年10月
▼青土社:シャーロック・ホームズ
ユリイカ 8月臨時増刊号
平成26・2014年7月20日 第46巻第9号 通巻第647号 青土社
A5変型判 261ページ 本体1500円
《総特集 シャーロック・ホームズ──コナン・ドイルから『SHERLOCK』へ》
収録
「ホームズの冒険」について
シャーロック・ホームズエッセイ選集 > P229-231
初出:シャーロック・ホームズ全集月報1 月曜書房 昭和26・1951年10月
シャーロック・ホームズ物語の短篇集では「ホームズの冒険」長篇では「バスカーヴィル家の犬」というのが定説になっている。「冒険」「思出」「帰還」「最後の挨拶」「事件簿」の五冊の短篇集のうち、最初の「冒険」に最も優れた作品が含まれているという点は、恐らく異論のないところであろう。
▼青土社:シャーロック・ホームズ
Posted by 中 相作 - 2014.07.26,Sat
雑誌
日本古書通信 7月号
平成26・2014年7月15日 第79巻第7号 通巻第1020号 日本古書通信社
A5判 52ページ 定価720円(本体667円)
幻影の人・江戸川乱歩
加納一朗
連載《めぐりあった探偵作家の巨星たち》第1回
p2-4
▼日本古書通信社:Home
日本古書通信 7月号
平成26・2014年7月15日 第79巻第7号 通巻第1020号 日本古書通信社
A5判 52ページ 定価720円(本体667円)
幻影の人・江戸川乱歩
加納一朗
連載《めぐりあった探偵作家の巨星たち》第1回
p2-4
手元に一本のカセットテープがある。
詩人の田村隆一さんの結婚式で、乱歩さんが酔って歌った歌が録音されている。昭和三十年のことである。
このテープとは別に森繁久彌が “枯すすき” を歌い、乱歩さんとデュエットでシングル盤を作り配布したものがあるが、きわめて少数のため、現在所持している人は少ないと思われる。
▼日本古書通信社:Home
Posted by 中 相作 - 2014.07.24,Thu
書籍
名作うしろ読み
斎藤美奈子
平成25・2013年1月25日初版 中央公論新社
B6判 カバー 297ページ 本体1500円
初出連載:読売新聞 平成21・2009年4月3日-平成23・2011年12月16日
収録
『押絵と旅する男』江戸川乱歩
p162-163
▼中央公論新社:名作うしろ読み
名作うしろ読み
斎藤美奈子
平成25・2013年1月25日初版 中央公論新社
B6判 カバー 297ページ 本体1500円
初出連載:読売新聞 平成21・2009年4月3日-平成23・2011年12月16日
収録
『押絵と旅する男』江戸川乱歩
p162-163
『押絵と旅する男』江戸川乱歩
──(老人は)背後の闇の中へ溶け込む様に消えて行ったのである。
『鏡地獄』とか『人間椅子』とか、江戸川乱歩の短編にはサーカスも真似のできない大仰なしかけの物語が多い。「押絵と旅する男」もそんな一編。
▼中央公論新社:名作うしろ読み
Posted by 中 相作 - 2014.07.23,Wed
雑誌
小説すばる 8月号
平成26・2014年8月1日 集英社
平成26・2014年7月17日発売
A5判 532ページ 定価920円(本体852円)
江戸川乱歩とエロ・グロ・ナンセンスの時代
平山雄一
特集《セックスと文学と》> 特別講義 セックスと文学のクロニクル > 2限目 大正から昭和初期編 p192-196
▼小説すばる:Home
小説すばる 8月号
平成26・2014年8月1日 集英社
平成26・2014年7月17日発売
A5判 532ページ 定価920円(本体852円)
江戸川乱歩とエロ・グロ・ナンセンスの時代
平山雄一
特集《セックスと文学と》> 特別講義 セックスと文学のクロニクル > 2限目 大正から昭和初期編 p192-196
大正の末から昭和初年にかけて、「エロ・グロ・ナンセンス」の時代と呼ばれている。一つの時代を評して「エロ」だの「グロ」だのというのは、呆れた失礼な言い方かもしれない。しかしそんな批判もものともしない、混沌とエネルギーと混乱が、この時代を支配していた。まさに自ら「エロ」と「グロ」を名乗り、「ナンセンス」と笑い飛ばす、そんな時代があったのだ。
▼小説すばる:Home
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