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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2026.06.01,Mon
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Posted by 中 相作 - 2015.07.18,Sat
テレビ

乱歩奇譚 Game of Laplace
 平成27・2015年7月17日 午前0時55分-1時25分 フジテレビ

 スタッフ
 原案:江戸川乱歩
 監督:岸誠二
 シリーズ構成・脚本:上江洲誠
 キャラクターデザイン:森田和明
 総作画監督:山形孝二、鎌田祐輔
 プロップデザイン:廣瀬智仁
 CGディレクター:内山正文
 美術監督:宮越歩
 美術設定:曽野由大
 色彩設定:加口大朗
 撮影監督:三品雄介
 編集:坂本雅紀
 音響監督:飯田里樹
 音楽:横山克
 アニメーションプロデューサー:比嘉勇二、鹿嶌舜
 アニメーション制作:Lerche
 制作:乱歩奇譚倶楽部

 キャスト
 アケチ:櫻井孝宏
 コバヤシ:高橋李依
 ハシバ:山下大輝
 カガミ:小西克幸
 ナカムラ:チョー
 黒蜥蜴:日笠陽子
 影男:子安武人
 ミナミ:藤田咲
 死体君:山口勝平

影男
 第3回
 脚本:朱白あおい
 絵コンテ:島津裕行
 演出:佐藤和磨
 作画監督:門智明、堀江由美

 

 アニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」公式サイト:Home
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Posted by 中 相作 - 2015.07.17,Fri
書籍

文豪の素顔
 監修:高橋敏夫、田村景子
 平成27・2015年7月1日初版第一刷 エクスナレッジ
 B5判 カバー 143ページ 本体1600円

22 江戸川乱歩の素顔
 谷口基
 p96-99

 X-Knowledge:文豪の素顔
Posted by 中 相作 - 2015.07.16,Thu
ウェブニュース

ダ・ヴィンチNEWS
 平成27・2015年7月13日 KADOKAWA・DWANGO

「BL乱歩」「変態乱歩」…リブレ出版が江戸川乱歩の世界を表現! 乱歩傑作集3巻連続で刊行開始
 Home > 文芸・カルチャー > 記事

「BL乱歩」「変態乱歩」…リブレ出版が江戸川乱歩の世界を表現! 乱歩傑作集3巻連続で刊行開始

2015.7.13



 江戸川乱歩没後50年の節目を迎える2015年、いま江戸川乱歩が熱い注目を浴びている。TVアニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」の放送開始や各種展示会に続き、7月10日(金)より『江戸川乱歩傑作集』の連続刊行が始まった。

 江戸川乱歩没後50年記念企画『江戸川乱歩傑作集』(全3巻)は、それぞれ「BL乱歩」「変態乱歩」「血塗れ乱歩」をテーマにカバーを一新! カバーを担当したのは、『In These Words』などで知られる、アメコミ出身の大人気イラストレーター&マンガ家・咎井淳(ジョー・チェン)。Guilt|Pleasure(ギルトプレジャー)というユニットでも活動する同氏が、BL感や淫靡を漂わす新しい乱歩を描いた。

 特別カバーの発売を記念し、“江戸川乱歩&咎井淳Wサイン入り”オリジナルイラストカードの特典キャンペーンも実施中。詳しくは咎井淳オリジナルTwitterヘッダー画像ももらえる公式サイトへ!
⇒「江戸川乱歩×咎井淳」公式サイト
http://www.libre-pub.co.jp/ranpo50th/

●第1巻テーマ 「BL乱歩」



どうか僕から逃げないでくれたまえ。僕の話相手になってくれたまえ。そして僕の友情だけなりとも受け入れてくれたまえ。僕が独りで思っている、せめてもそれだけの自由を僕に許してくれないだろうか

<登場人物>
蓑浦金之助
貿易会社に勤める青年。25歳。小説や芝居や映画を愛するごくごく普通の内気な青年。学生時代から諸戸に求愛され続けている。初めて出来た恋人・初代と結婚の約束をしたが、その初代はある晩誰かに殺されてしまう! 金之助はその犯人を追うが!?

諸戸道雄
医大卒の秀才でクールな美形。女嫌い。裕福な家の出身で、卒業後は個人研究所を設立し、外科の研究を続けている。下宿時代に金之助と出会い、初めて愛を知る。金之助の恋人・初代に求婚してきたが、その理由は――…!?

■江戸川乱歩傑作集1 『孤島の鬼』
著者:江戸川乱歩
挿画:咎井淳
発売日:2015年7月10日(金)
価格:1,200円(+税)
仕様:四六判
収録作品:『孤島の鬼』
出版社:リブレ出版

●第2巻テーマ 「変態乱歩」



■江戸川乱歩傑作集2 『人間椅子 屋根裏の散歩者』
著者:江戸川乱歩
挿画:咎井淳
発売日:2015年7月28日(火)
予価:1,200円(+税)
仕様:四六判
出版社:リブレ出版
収録作品:『人間椅子』、『D坂の殺人事件』、『屋根裏の散歩者』、『押絵と旅する男』、『鏡地獄』、『パノラマ島奇談』

●第3巻テーマ 「血塗れ乱歩」



■江戸川乱歩傑作集3 『芋虫』
著者:江戸川乱歩
挿画:咎井淳
発売日:2015年8月10日(月)
予価:1,200円 (+税)
仕様:四六判
収録作品:『芋虫』、『踊る一寸法師』、『虫』、『盲獣』
出版社:リブレ出版
Posted by 中 相作 - 2015.07.14,Tue
ウェブニュース

ダ・ヴィンチNEWS
 平成27・2015年7月11日 KADOKAWA・DWANGO

もしも妄想変態が大金を手にしたら? 江戸川乱歩『パノラマ島奇談』| 連載第4回
 成田全
 Home > 読みもの連載 > 愛おしき変態本の世界 > 記事



もしも妄想変態が大金を手にしたら? 江戸川乱歩『パノラマ島奇談』| 連載第4回

2015.7.11

 

『パノラマ島奇談』(江戸川乱歩)

「愛おしき変態本」第4回は、名探偵「明智小五郎」の生み親である江戸川乱歩をお送りする。独自の怪異な世界を描きながらもなぜか美しい、という数々の作品を世に送り出した乱歩のプロフィールはこちら。

えどがわ・らんぽ 1894年(明治27年)三重県名賀郡名張町出身。本名は平井太郎。ペンネームはアメリカの作家エドガー・アラン・ポーから名付けられた。1916年早稲田大学卒業後、大阪の貿易会社に就職。翌年鳥羽造船所電気部に転職するも、19年に上京。2人の弟と古本屋「三人書房」を開業、漫画雑誌『東京パック』の編集長も務める。20年東京市社会局に就職し、江戸川藍峰のペンネームで『石塊の秘密』を執筆。23年『二銭銅貨』が雑誌『新青年』に掲載され、以後作家として本格的に活動。『D坂の殺人事件』『屋根裏の散歩者』『人間椅子』『鏡地獄』『陰獣』『芋虫』『押絵と旅する男』『怪人二十面相』『黒蜥蜴』など数多くの作品を執筆。戦後は日本推理作家協会の初代理事や、雑誌『宝石』編集責任者を務め、新人作家の発掘も熱心に行った。65年(昭和40年)7月28日、脳出血のため死去。

 SM、フェティシズム、コスプレ、覗き、人形愛、耽美、少年愛など「変態のデパート」と言ってもいい乱歩の数多くの作品から何を選ぶか非常に迷ったが、やはりここは妄想ばかりしていた貧乏な変態が突然大金を手にしたら、ありとあらゆる変態の限りを尽くしてロクなことにならなかった、という『パノラマ島奇談』を取り上げたい。本作は1926年(大正15年)から1927年(昭和2年)にかけて雑誌『新青年』に連載されたのだが、乱歩によると当時編集長だった横溝正史の巧みな勧めによって執筆したという。そう、あの名探偵・金田一耕助を生み出した作家だ。いやはや、なんとも恐ろしい2人!

『パノラマ島奇談』の舞台はM県S郡のI湾に浮かぶ、大きさは直径二里たらず(約8キロ)でほとんど人が寄り付かない、地元で「沖の島」と呼ばれている無人島だ。所有するのはM県T市に住む県随一の富豪である菰田家。この当主であった菰田源三郎が、持病の癲癇(てんかん)の発作で亡くなったことが物語の発端となる。

 その死を聞きつけたのが、人見広介という男だ。30歳をだいぶ過ぎているように見える売れない貧乏小説家、というかほとんど無職の広介は、源三郎になりすまして菰田家の財産を自分のものにしようと思いつく。なぜなら大学時代の同級生である2人は「双生児」といわれるほど見た目がそっくりだったからだ。そして広介には自分が妄想の中で作り上げた「理想郷」を実現したいという強い思いがあった。

「もしおれが使いきれぬほどの大金を手に入れることができたらばなあ。先ず広大な地所を買い入れて、それはどこにすればいいだろう、数百数千の人を役して、日頃おれの考えている地上の楽園、美の国を作り出して見せるのだがなあ」

 今の人生のままでは絶対に無理だが、源三郎が墓から生き返った(当時、癲癇は仮死状態のまま誤って埋葬されてしまうことがあった。また菰田家のある地域では土葬が普通という偶然が重なっている)ことにして自分が成り代われば実現できるかもしれない、しかしそんなバカらしいことを…と煩悶するが、結局欲求には勝てなかった。周到な準備をし、「人見広介」の入水自殺を偽装、まんまと菰田家に潜り込むことに成功する。当主となった広介は莫大な資産を次々と売却して資金を集め、建設準備を開始。おびただしい建築材料を発注し、各地から人が集められ、さらには何の目的かよくわからない若い女たちまでも彼の家に集まり始める。やがてその理想郷の建設地が沖の島に決定すると、人や資材は島へと送り込まれ、ついに大工事が始まる。さらに計画に異議を唱える者を、広介は金の力で封じていく。

 しかし源三郎の妻・千代子は、この男は夫ではないのでは、と怪しんでいた。そこで広介は千代子を殺す決意を固め、説得して島へ連れて行く。沖の島は菰田家から1時間ほど汽車に乗り、終点のT駅で下車、さらにモーターボートで1時間ほど行ったところにあるのだが、島に到着しても接岸せず、岸から30メートル以上離れたところにある約4メートル四方の鉄張りになっているブイのようなものが浮かぶ場所に船が着けられ、2人はその上に降り立つ。すると広介は千代子にこんなことを言う。

「ここからもう一度、よく島の上を見てごらん。あの高く岩山のように聳えているのは、みんなコンクリートでこしらえた壁なのだよ。そとから見ると、島の一部としか思われぬけど、あの内部には、それはすばらしいものが隠されているのだ。それから、岩山の上に頭を見せている、高い足場があるだろう。あれだけがまだ出来上がらないで、いま工事中なのだが、あすこには、恐ろしく大きな、ハンギング・ガーデンという、つまり天上の花ぞのができるわけなのだ。それでは、これから私の夢の国を見物することにしよう。少しもこわいことはありゃしない。この入口を降りて行くと、海の底を通って、じきに島の上に出られるのだよ。さあ、手を引いて上げるから、私のあとについておいで」

 そこから2人は海中へと降り、ガラス張りのトンネルを歩いていくのだが、途中で人魚に出くわすなどビックリすることだらけだ。さらに島へ上陸すると白鳥人間がいたり、裸の男女がそこらじゅうにいて、森や広場が広がる奇妙な空間が出現する。それらは人間の目の錯覚や遠近法を利用するなどして作り上げた、現代の遊園地や水族館や公園やテーマパークや秘宝館や見世物小屋やサーカスなどがごっちゃになったような「パノラマ島」となっていたのだ!

 私は、この小さな島の中でいくつかの世界を作ろうとくわだてたのだよ。
 お前は、パノラマというものを知っているだろうか。日本では私がまだ小学生の時分に非常に流行した一つの見世物なのだ。見物はまず、細いまっ暗な通路を通らねばならない。そしてそれを出はなれてパッと視界がひらけると、そこに一つの世界があるのだ。いままで見物たちが生活していたのとはまったく別な、一つの完全な世界が、目もはるかに打続いているのだ。
(中略)
 お前には私の言っている意味がわかるかしら。つまり私はこの島の上にいくつかのそれぞれ独立したパノラマを作ったのだ。私たちは今まで、海の中や、谷底や、森林のほの暗い道ばかりを通ってきた。あれはパノラマ館の入口の暗道に相当するものかもしれないのだ。

 さらに2人は変態施設だらけのパノラマ島の奥深くへと入っていくのだが、ついに人見は正体を明かし、計画通りに千代子の首に手をかける…。するとそこから物語は急展開、広げに広げた風呂敷がバーッと畳まれ、「えーっ、マジか!」という衝撃的な終わりを迎える。未読の方にはこの凄まじく、なんとも物悲しい欲深き変態の末路に驚いてほしいので、ここでは詳細を記すことはやめておく。ぜひご一読を!

 本作は連載中あまり好評ではなかったそうだが、後に評価されるようになり、乱歩は「殊に萩原朔太郎さんに褒められたのが、強く記憶に残っている」と自註自解に記している。日本近代詩の父と呼ばれ、詩集『月に吠える』で「私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけにしてしまひたい。影が、永久に私のあとを追つて来ないやうに」という言葉を残した朔太郎の感性に響いたのだろう。

 そして乱歩というと「土蔵の暗闇の中で蝋燭に火を灯して小説を書く」というイメージがあるが、実際にそんなことはしていなかったという。確かに乱歩は閉所や押入れが大好きで、土蔵に机を運び、電線まで引き込んでみたのだが、極度の寒がりだったため土蔵のあまりの寒さに我慢できなかった、というのが真相だ。

 ではなぜそんな話が広まってしまったのか? それはまだ乱歩が牛込区新小川町に住んでいた1930年(昭和5年)、報知新聞の「名士の家庭訪問記」という記事で、乱歩の書斎は昼間でも太陽の光を入れず、蠟燭一本しかなかったという描写があり、「僕は太陽の光の下では一字も原稿を書くことが出来ない人間なんです。……もっと刺激的な光が欲しい場合には、血のような真っ赤な電球をつけて書くことがありますよ」と乱歩が語った、と掲載されたことにあるようだ。しかしこれは記者による作文であったため、乱歩は激しく抗議したという。

 さらにその後の1934年(昭和9年)に池袋へ引っ越した直後、『週刊朝日』で土蔵内の書斎に座っている写真を撮らせた(前述の通り乱歩はその気満々だった)こともあったようだ。ちなみに乱歩の息子である平井隆太郎氏は「おやじはいつも自分の部屋の寝床で、腹這いになって書いていましたよ」と語っており、そのあまりのギャップには思わず噴き出しそうになる(確かに布団は閉所かもしれない)。その土蔵、乱歩の評論集のタイトルから「幻影城」と呼ばれ、膨大な本や江戸時代の版本、写本などが収蔵されており、現在は池袋の立教大学内に「旧江戸川乱歩邸」として保存・公開されている(一般見学も可)。「乱歩の脳内」といわれる幻影城は、一見の価値ありだ。

 乱歩は今年7月で没後50年を迎えた。最近では宮崎駿監督が乱歩の『幽霊塔』(元はイギリスの作家A.M.ウィリアムスンの作品『灰色の女』で、これを翻訳した黒岩涙香の『幽霊塔』を乱歩が書き改めたもの)が、映画『ルパン三世 カリオストロの城』の物語に影響を与えたと語り、宮崎監督によるカラー口絵が掲載された『幽霊塔』(岩波書店)が出版されるなど、再び注目が集まっている。ぜひこの機会に「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと」(現実の世の中は夢であり、夜に見る夢こそ本当のこと、という意味)とサインに書いていたという、怪異で美しい乱歩の世界を体験してみてほしい。

 次回「第5回」は、明治の文豪・森鴎外の作品を紹介します。

文=成田全(ナリタタモツ)
Posted by 中 相作 - 2015.07.13,Mon
ウェブニュース

朝日新聞デジタル
 平成27・2015年7月9日 朝日新聞社

(三谷幸喜のありふれた生活:760)シビれる天知版「明智」
 Home > 記事

(三谷幸喜のありふれた生活:760)シビれる天知版「明智」

2015年7月9日16時30分

 大河ドラマのホンを書く毎日が続いている。たまには気分転換も必要。というわけでもないが、このところ、時間があると内外のテレビドラマ、それも昔のものをDVDやブルーレイで観(み)ている。

 最近、はまっているのが、ブルーレイのボックスで発売された「江戸川乱歩の美女シリーズ」。天知茂が名探偵明智小五郎を…

残り:1095文字/本文:1245文字
Posted by 中 相作 - 2015.07.13,Mon
雑誌

月刊テーミス 4月号
 平成27・2015年4月 第24巻第4号 テーミス

いま乱歩と横溝が再びうける:怪奇・ミステリの二巨頭が残した功績と可能性
 連載〈甘口辛口〉
 p70

 NDL-OPAC:甘口辛口 いま乱歩と横溝が再びうける : 怪奇・ミステリの二巨頭が残した功績と可能性
 月刊テーミスWEBサイト:Home
Posted by 中 相作 - 2015.07.12,Sun
ウェブニュース

ダ・ヴィンチNEWS
 平成27・2015年7月7日 KADOKAWA・DWANGO

盗作、オマージュ、パロディの違いとは? 盗作文学から学ぶ本当の創造性
 愛咲優詩
 Home > 文芸・カルチャー > 記事

盗作、オマージュ、パロディの違いとは? 盗作文学から学ぶ本当の創造性

2015.7.7



『盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える』(今野真二/集英社)

 大学生が授業のレポートや卒業論文をネット上からそのままコピペして提出したり、Twitter上で他人の面白ツイートを自分の発言のようにパクツイして発信したり、他人のイラストをトレースしてpixivに投稿したり、なにかと「盗作」が騒動になる時代である。しかし、どこまでが「類似」で、どこからが「盗作」なのだろうか?

 『盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える』(今野真二/集英社)によると人間があるテキストを読んだ時に、「同じと違うがどうやって認識されているか」を言語学的に分析することで、創作物の創造性や独自性がどこに宿るのかが見えてくるという。

 まず「盗作」とは具体的にどのようなものを示すのだろうか。本書では過去に盗作として決着のついた文章の例をいくつか挙げている。

 頼子は立ち上がると、洋服の胸のボタンをはずし、両腕を細く高く半円形にあげた。その恰好はおどけた影法師になって壁にうつった。身うごきして服を脱ぐと、下着だけになって、細い体をちょっとかがめた。
『針のない時計』

 テンプルはつと立ちあがった。彼女はドレスのボタンをはずし、両腕を細く高く半円形にあげた。その恰好はおどけた影法師になつて壁に映った。ひよいと身動きして服を脱ぐと、下着だけになつてマッチの棒のように細くみえる体を、ちよつとかがめた。
『サンクチュアリ』

 上記の2つの文章は、昭和34年に中央公論社主催の女流新人賞に選ばれながら盗作疑惑で騒がれ当選取消しとなった西村みゆきの『針のない時計』と、その盗作元であると指摘されたアメリカの作家フォークナーの新潮文庫版『サンクチュアリ』の一部である。一見するだけで似ていると感じる文章だが、言語学的にはどのように類似性を見出すのか。

 「ボタン」や「下着」など、同じ単語が使われているからといってそれだけでは盗作とは断定できない。しかし、文章としてまとまったときに、「まったく同じ表現」が「まったく同じ順序」で並ぶことは偶然では考えづらい。また「おどけた影法師」のように普段の言葉では使われることのない特徴のある表現が使われることはさらに稀であるから、そこにはきわめて近い類似性が存在するという。

 本書では続いて盗作騒動でよく取り出される「オマージュ」と「パロディ」についても言及している。

 「hommage(オマージュ)」は、<敬意・尊敬>を表すフランス語である。江戸川乱歩の『黄金仮面』では、名探偵明智小五郎と怪盗ルパンが対決する場面がある。この場合はモーリス・ルブランのルパンシリーズへの「オマージュ」といえる。そもそも江戸川乱歩という名前も小説家エドガー・アラン・ポーからもじった名前である、そこには<敬意・尊敬>がうかがえる。

 一方、「parody(パロディ)」は既存の作品を揶揄、風刺、批判などの目的で作りかえた作品をいう。揶揄、風刺、批判が作品に向けられているとは限らないが、元になっている作品が周知のものであったり、一定の評価を得ていることが前提になるという。

 とくに夏目漱石の『吾輩は猫である』は、パロディと思われる題名の作品が数多く出版されている。

『吾輩は蚕である』(中谷桑実)
『我輩は猿である』(松浦政泰)
『吾輩は鼠である』(よぼ六)
『我輩ハ犬デアル』(山口好恵)
『わが輩は犬である』(林房雄)
『吾輩はらんちゅうである』(大郷房次郎)
『わが輩は盲導犬メアリーである』(小林晃)
『我輩も猫である』(小室白也)など

 『吾輩は猫である』は知名度の高い題名であるから、『わがはいは*である』の*の部分を変化させてもニュアンスで結びつけることができる。このように「オマージュ」も「パロディ」も、受け手がはっきりと引用元がわかることが、「盗作」ではない作品の面白味として感じられるために重要なのだという。

 また筆者は日本ならではの「オマージュ/パロディ」の文化として和歌の「本歌取り」を紹介している。「本歌取り」とは先人の歌の一部を自歌に詠み込む表現技法のことだ。

五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする 『古今和歌集』

橘のにほふあたりのうたた寝は夢も昔の袖の香ぞする 『新古今和歌集』

 前者の『新古今和歌集』の歌は、後者の『古今和歌集』の歌を本歌として詠み込んでいる。「花橘の香をかげば」というやや直接的な表現を、「橘のにほふあたりのうたた寝」と抽象的な表現にすることでより詩的な趣を与えている。『古今和歌集』は当時は一般教養であったから、『新古今和歌集』で詠み込まれても引用元が何であるかは受け手にも理解できたことだろう。

 本書では小説、俳句、和歌など様々な文学作品のテキストを分析・解説しているが、「オマージュ」「パロディ」「本歌取り」の場合は、どれも元となる作品への深い理解と尊敬の念を感じる。さらに引用の仕方についても作者自身の優れた文章センス、表現技法の巧みさがある。たいして「盗作」の場合は元の文章そのままであったり、一部分の単語の並び替えや置き換えに終始していて作者本人の工夫や研鑽が感じられないように思う。

 「originality(オリジナリティ)」とは<独創・創意・独自性>という意味である。「オマージュ」「パロディ」にしても、そこには「模倣」だけに収まらない作家としての努力と発想、あくなき情熱がある。

 本書を参考に文章に宿るオリジナリティを探してみれば、新しい本の楽しみ方が見つかるかもしれない。

文=愛咲優詩
Posted by 中 相作 - 2015.07.11,Sat
テレビ

乱歩奇譚 Game of Laplace
 平成27・2015年7月10日 午前0時55分-1時25分 フジテレビ

 スタッフ
 原案:江戸川乱歩
 監督:岸誠二
 シリーズ構成・脚本:上江洲誠
 キャラクターデザイン:森田和明
 総作画監督:山形孝二、鎌田祐輔
 プロップデザイン:廣瀬智仁
 CGディレクター:内山正文
 美術監督:宮越歩
 美術設定:曽野由大
 色彩設定:加口大朗
 撮影監督:三品雄介
 編集:坂本雅紀
 音響監督:飯田里樹
 音楽:横山克
 アニメーションプロデューサー:比嘉勇二、鹿嶌舜
 アニメーション制作:Lerche
 制作:乱歩奇譚倶楽部

 キャスト
 アケチ:櫻井孝宏
 コバヤシ:高橋李依
 ハシバ:山下大輝
 カガミ:小西克幸
 ナカムラ:チョー
 黒蜥蜴:日笠陽子
 影男:子安武人
 ミナミ:藤田咲
 死体君:山口勝平

人間椅子(後編)
 第2回
 脚本:上江洲誠
 絵コンテ:山本天志
 演出:木野目優
 作画監督:鎌田祐輔、樋口博美

 

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Posted by 中 相作 - 2015.07.11,Sat
書籍

幽霊塔
 江戸川乱歩
 口絵:宮﨑駿
 平成27・2015年6月5日第一刷 岩波書店
 A5判 カバー 298ページ 別丁8 本体2000円

ぼくの幽麗塔
 宮﨑駿
幽霊塔
自註自解

 岩波書店:幽霊塔
Posted by 中 相作 - 2015.07.10,Fri
情報紙

有鄰 第539号
 平成27・2015年7月10日 有隣堂
 タブロイド判 4面 年間500円(税込)

没後50年、時代を超えて読み継がれる乱歩 探偵小説・推理小説・ミステリー
 新保博久
 1面

 有隣堂:Web版 有鄰 > 第539号 > 没後50年、読み継がれる乱歩/新保博久
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