Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2010.10.09,Sat
先日、こんなエントリを記しました。
▼山梨文学シネマアワード(2010年10月6日)
一年前、竹中英太郎記念館に初めてお邪魔し、館長の金子紫さんにえらくお世話になったことが懐かしく思い出されましたので、英太郎が挿画を担当した横溝正史の「鬼火」を読み返していたときでもあり、ふと思いついて二銭銅貨煎餅をお送りしておきました。
▼竹中英太郎記念館 館長日記:名張市の中 相作様から・・・・・・・(2010年10月8日)
二銭銅貨煎餅、まさか仏壇に供えていただけるとは思ってもおりませんでした。晴れがましくも嬉しい気分です。この三連休あたり、甲府市湯村の竹中英太郎記念館に足をお運びになると、思いがけずおさがりの二銭銅貨煎餅をご賞味いただけるかもしれません。
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Posted by 中 相作 - 2010.10.08,Fri
正史と乱歩の関連年譜、これでほぼOK、みたいなところまでたどりつきました。やってみるとあらためて実感されるのですが、年譜や年表をつくるというのはじつに面白い作業です。しかし、江戸川乱歩年譜集成はいったい……。
Posted by 中 相作 - 2010.10.06,Wed
いや懐かしい。あれはちょうど一年ほど前のことであったか、と思って確認してみたら去年の10月4日にお邪魔した甲府市湯村の竹中英太郎記念館、ウェブニュースに名前が登場しておりました。
▼asahi.com:湯の街・湯村は映画祭が似合う(2010年9月28日)
▼山梨日日新聞 みるじゃん:湯村温泉で映画と文学の祭典(2010年9月28日)
▼毎日jp:文学映画賞:文豪ゆかりの地、甲府・湯村温泉舞台に創設 ファン呼び込み狙う /山梨(2010年9月29日)
MSN産経ニュースから無断転載しておきます。
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2010.10.3 12:00
甲府市で来年2月中旬、山梨が舞台となった文学を取り上げた映画作品や映画の出演者を表彰する第1回文学映画祭「山梨文学シネマアワード2011」が開かれる。
パリ日本映画クラブ主宰で国内映画祭を多く手がけた東北芸術工科大大学院客員教授の小松沢陽一氏や、甲府市出身で電通勤務時代に映画のプロモートに携わった金子望氏らが企画した。
小松沢氏によると、ゲストなどの詰めは今後としながらも、映画祭は山梨にゆかりのある文学を取り上げた映画と出演者の文化性、芸術性を審査し、2月13日に市内のホテルで授賞式、出演者らを交えた祝賀交流パーティーを開催。受賞作品の出演者らによるワークショップ(2月14日)や、文学に登場するゆかりの地を巡る「文学の道散策ツアー」(2月15日)も計画して、受賞作品やノミネート作品の記念上映会も予定している。対象は新作に止まらない。授賞式総合司会に映画「キル・ビル」の女優、ジュリー・ドレフェスさん起用の方向で計画中だといい、山梨版「アカデミー賞」だ。
映画祭を企画した背景について金子氏は「以前、湯村(甲府市)には40数軒のホテルがあった。いまでは10数軒ほど。社会全体で活気がない。だが山梨には国内代表作家のコレクションを収蔵する県立文学館やミレーの美術館、文豪に愛された湯村温泉郷をはじめ文学の軌跡が数多く残り、景観にも恵まれる」とした。
2010.10.3 12:00
その上で「これらの素材を横軸に連携させ、文学・映画ファンのための2泊3日の映画祭を実行することで、ビジネスチャンスが生まれる」と語る。
確かに日本文学史を飾る文人たちが多く、湯村温泉郷界隈には滞在した。井伏鱒二、太宰治、松本清張…。歴史、文学に関係する軌跡も多く、「酒折宮」は連歌発祥の地で樋口一葉の小説に登場する。歌人の山崎方代が愛した故郷「右左口」は甲府市であり、武田信玄ゆかりの武田神社があるのも甲府市。また名渓「昇仙峡」はたびたび文学や映画の舞台にもなった。
今回の映画祭は「民活によって成立する」とし、湯村温泉郷の常磐ホテルや富士屋ホテル、人形のリヤドロなど6社がメーンスポンサーにつく。ポスターには昭和49年の女優マレーネ・ディートリヒ来日記念ポスター原画が使われ、雰囲気を盛り上げる。
まだ大まかな計画で経済効果などは不確定だが、金子氏は「向こう5年間は継続して実施しながら付加価値を高めることでシネマアワードの効果が現れる。山梨の文学土壌と観光資源を結びつけ、山梨を元気づける映画祭にしたい」と話す。
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山梨ゆかりの作家のコレクションを収蔵する山梨県立文学館。この正面には県立美術館がある
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「山梨から文学映画のメッセージを発信したい」と語る小松沢陽一氏(右)。左は金子望氏
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「太宰治僑居(きょうきょ)跡」の石碑
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「太宰治僑居(きょうきょ)跡」の石碑
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ミレーの美術館として有名な山梨県立美術館
■20101006i.jpg
太宰がたびたび散歩に訪れたとされる御崎神社
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こちらもどうぞ。
▼竹中英太郎記念館 館長日記:「山梨 文学シネマアワード2011」・・・・・(2010年9月27日)
いまだ詳細は不明ながら、とにもかくにもご成功をお祈りしたいと思います。
Posted by 中 相作 - 2010.10.02,Sat
禁煙によって失われるもののひとつに、喫茶店に入る愉しみ、というものがあるように思います。つまり喫茶店というのは、喫茶と喫煙を同時に愉しむ場であって、禁煙するとそれが半減という以上に失われてしまうようです。
では、飲酒はどうか。きのうの夜も知人と飲んだのですが、メンバーに喫煙者がいなかったので救われました。しかし、いあわせた見知らぬお客さんのなかにはすぱすぱしている人が結構いて、あれにはちょっと困りました。
禁煙一日目、白星。
Posted by 中 相作 - 2010.09.30,Thu
知人の知人には煙草を三十万円分、ごそーっと買いだめしようとして煙草屋さんから「ちょっと待ってくれ」といわれた人もあると聞きますが、私は一箱の買い置きをすることもなくあすから禁煙に突入する予定です。なんか不安。煙草吸ってこようっと。
Posted by 中 相作 - 2010.09.28,Tue
妙なもので、きょうはそんなことありませんでしたけど、きのうあたり、あの異常な暑さが懐かしい、という感覚をおぼえてしまいました。いきなり涼しくなったせいでしょうか。狂ったような炎暑の夏は、しかしこうして振り返ってみると、なんだか実体を失ったまぼろしのようなものとして思い出されたりもいたします。
さて、禁煙はどうなったのか。9月後半戦の星取表は、大相撲9月場所でいえばむろん白鵬関ではさらさらなく、せめて稀勢の里関か豊真将関程度には、という願いもむなしく消え果てて、せいぜい高見盛関みたいな戦績に終わってしまいそうな雲行きです。いやはや。
8月のお盆休み、「文學界」9月号に掲載された小谷野敦さんの「母子寮前」を読んでいたら、こんなシーンが出てきて、へーえ、小谷野さんも禁煙をお考えなのか、とちょっとびっくりしました。それともこれは、病床のお母さんを安心させるための言葉であったのか。
母はこの四年ほど、私が禁煙ファシズムと戦っていることに、常識人として理解を示してくれた。あまりに異常だというのは、分かってくれた。だが、私には前から、タバコを減らすかやめるかしてほしいと、常々言っていた。入院中、私は、「五十になったらやめる」と言った。「なんで五十なの」と言うので、「谷崎先生も五十でやめているから」と答えると、「なんでも谷崎先生ね……」と言った。私はその前年、『谷崎潤一郎伝』を上梓していた。
こんなこと書いても信じていただけないかもしれませんが、お盆休みまでの四十数日間にわたって、私は禁煙をつづけておりました。それほど苦労もせずに、と私には思われたのですが、禁煙できてしまいましたので、ついつい気がゆるみ、お盆休みくらいいいか、という気になって、しかし何か口実が必要だとも思われましたので、おととし死去した母親の霊前にお盆のあいだだけ煙草を供えるためにという、つまり私の母親は煙草を嗜んでいたわけですが、そんな理由を見つけて一箱だけ買ってきたのが運のつき、8月の後半は炎熱と紫煙のなかを夢のように過ぎ去り、仕切り直して9月1日にまた禁煙を開始したという次第でした。
お盆休みにすぱすぱやっている最中でしたから、「母子寮前」にはちょっとびっくりさせられ、私には禁煙や節煙を説いてくれる母親はいないけれど、やっぱやめなきゃな、と殊勝な気持ちにさせられました。そもそもこの「母子寮前」、これはむろん私小説ということになるのでしょうが、手ざわりとしてはむしろ手記と呼びたいような作品で、2008年に出た『リアリズムの擁護 近現代文学論集』(新曜社)の「あとがき」を発展させた一篇というべきか、とにかく読者を殊勝な気持ちにさせるところがあるようです。
そんなこんなで9月もそろそろ終わりを告げようとし、現在ただいまは煙草と名残を惜しむ時期、ということにしているわけなのですが。
Posted by 中 相作 - 2010.09.15,Wed
おとといの朝届いていたメールのなかに、「禁煙は如何ですか」と書き添えられたものが一通ありました。返信に「禁煙は挫折のくりかえしと知りました」と書き加えた次第なのですが、ご心配をおかけしているのかもしれません。9月前半の禁煙星取表を発表しておきます。○はわれ禁煙に成功せりの日、●はついつい吸うてしもうた日。九勝六敗となりました。
01日(水)○
02日(木)○
03日(金)○
04日(土)○
05日(日)●
06日(月)○
07日(火)○
08日(水)○
09日(木)○
10日(金)●
11日(土)●
12日(日)●
13日(月)●
14日(火)●
15日(水)○
●の日はそれぞれどうして煙草を吸ってしまったのか、みたいないいわけを書き連ねようかと考えていたのですが、見苦しいからやめときましょう。あすから後半戦。
Posted by 中 相作 - 2010.09.12,Sun
暑い。当地では完全に暑さがぶり返しました。そこへもってきてきのうから親戚の小学二年生と幼稚園児が泊りがけで遊びに来ていて、ついさっきつつがなく帰っていったところなのですが、子供といっしょに遊んでいたら頭のなかに陽炎が揺らめいているみたいな状態になってしまいました。大丈夫か、と思ってしまいます。
親戚といえば、おかげさまで遠縁の娘が世界選手権八連覇を達成いたしました。ご声援ありがとうございました。
▼Sponichi Annex:吉田沙保里8連覇!宣言通り10度目世界の頂点(2010年9月10日)
さて、キンドルです。電子書籍リーダーです。さーあ、どうよ。
キンドル一日目、9月10日金曜。
到着したキンドルをパッケージから出し、充電を済ませたところまでは当日のエントリでお知らせしました。同じ日、とりあえず電子書籍を読んでみる、というところまでチャレンジしてみました。
どの電子書籍を読めばいいのか。先日公開した PDF 版電子書籍「涙香、『新青年』、乱歩」をダウンロードしてみました。じつはこの電子書籍もどき、公開したあとはただの一度も読み返さないままできておりました。誤字脱字、表現の拙劣、論述の未熟、着想の凡庸、そういったものを見つけてしまうのがなんかいやだなと思われて、できあがったあとしばらくは眼を通す気になれないというのはよくあることです。
キンドルの画面ではこうなりました。
■20100912a.jpg
一行四十字、一ページ十五行、というフォーマットですから表示される文字が小さくなり、読めないことはないもののかなり読みづらい。
ならば「青空文庫」で行ってみよう。世に「青空キンドル」という重宝なサイトがあります。
▼青空キンドル:Home
ご覧いただきましたとおり、「青空文庫のテキストを、Kindle で読めるような PDF に変換しますね」というサイトです。で、青空文庫のメニューを眺めてみる。
▼青空文庫:Home
中里介山の「大菩薩峠」がありました。私は富士見書房の時代小説文庫版全二十巻のうち十巻までしか所蔵しておらず、つまり途中で挫折してしまった口ですので、キンドルに全巻ダウンロードしてまた最初から読んでみるかと一瞬考えてはみたのですが、最初からそれではヘビーであろうと考え直しました。つづいて眼についたのは岡本綺堂の「半七捕物帳」。キンドルで半七を読む、なんていうのはなかなか粋だと思われましたものの、やはりいきなりチャレンジするのはためらわれました。
結局、海野十三の「火星兵団」を選びました。少年ものならさくさく読めるのではないかと踏んだのが選択した理由で、むろん未読作品。青空キンドルでは大中小三種類のうちから好みの文字サイズを選択できるのですが、中でやってみたところこんなぐあいになりました。
■20100912b.jpg
一行三十一字、一ページ十五行。文字は明瞭に判読できます。ご覧のとおり「15」が横倒しになっているというご愛嬌もありますが、何の支障もなくすらすらと読めます。新しいページへの移動時にもストレスを感じることはありません。いいぞいいぞキンドル、と満悦しつつ一日目終了。
キンドル二日目、9月11日土曜。
九年前にアメリカでえらいテロ事件が起きた日なれど、そんなことには関係なくキンドルで遊ぶ。
キンドルの凄いところはアマゾンで取り扱っている本、新聞、雑誌をいっさいの手続きを経ずにいきなりダウンロードして購入できる点でしょう。むろんワイヤレス。キンドルを操作して「Shop in Kindle Store」を選択し、出てきた画面の「Books」「Newspapers」「Magazines」のなかから Books を選ぶとこんな画面が出てきます。
■20100912c.jpg
すべての書籍が二十四のカテゴリに分類されています。右上にある「Mystery & Thrillers」を覗いてみたらこんなあんばい。
■20100912d.jpg
ミステリーとスリラーが売れ筋順に並んでいて、ベストスリーはいわゆるミレニアム三部作が独占しているのですが、四番手につけているのがなんとホームズの冒険。いろいろと感心してしまいました。試みに「The Girl with the Dragon Tattoo」のページに行ってみる。
■20100912e.jpg
「Buy」をクリックしたらその場で売買契約が終了し、一分足らずでダウンロードが終了するらしいと聞き及びますが、もとより原書を読みこなすことなどできませんから Buy はしませんでした。
ところで私はひとつ重大な勘違いをしていて、というかそんなところまでとても考えが及んでいなかったのですが、電子書籍にはフォーマットというものが存在しており、最近よく耳にするのが EPUB というやつ、キンドルの場合は AZW という独自のものが採用されています。ということは、キンドルではアマゾンで購入した電子書籍しか読めない、ということではありませんか。現時点ではアマゾンに日本語の電子書籍は存在していないみたいですし、だからといって日本で出ている電子書籍を購入してみたところでどうでしょう。パソコンでは読めてもキンドルで読むことはできないということではないのか。な、なんと役立たずな男子書籍リーダーなのかこれは。
キンドル二日目で遅ればせながらそのことに思い当たり、私は瞬間的に逆上して、
──キンドルきたー!
と狂喜した前日から一転、
──キンドル何しにきたー!
とか、
──アメリカてめーこら9・11を忘れてんじゃねーぞこらてめー!
とか思わず怒りを爆発させそうになったりもしたのですが、電子書籍リーダーという未知のデバイスをぜひともこの手に取ってみたかったというのがキンドル購入の動機でしたから、まあよしとするしかないなと思い返しました。
キンドル二日目、中味はこんな状態です。
■20100912f.jpg
ウェブブラウジングも可能で、このブログにアクセスしてみたらばこんなあんばい。
■20100912g.jpg
ただしウェブブラウザとしては操作性がかなりよろしくなく、というかきわめて悪く、なおかつとても読みづらい。
キンドル三日目、9月12日日曜。
昼前、親戚の子供ふたりに水浴びさせるため近所の公園に赴き、木蔭のベンチでキンドルを開いて「火星兵団」を読み進める。快調快調。作品そのものが面白いのか、キンドルで作品を読むことが面白いのか。いつか遠くない将来、子供たちが電子書籍リーダーで「怪人二十面相」を読む日が訪れるのであろうか、などと考えたりもしました。
Posted by 中 相作 - 2010.09.10,Fri
来ました。やってきました。アメリカのどっかから波濤万里もなんのその、三重県の山のなかまで来てくれました。
キンドルきたー!
▼パッケージはこんな感じ
■20100910a.jpg
▼オープンザセサミでこうなります
■20100910b.jpg
▼入っていたのがこれ。左から、いわゆるトリセツ、キンドル本体、USBコード
■20100910c.jpg
▼さっそく充電開始。USBコードは an electrical outlet にも a computer's USB port にも接続できます。写真はそこらのコンセントから充電しているところ。下敷きになってる白い箱には先着したキンドル用カバーが入ってます
■20100910d.jpg
▼おお、充電が終わると indicator light が green に変わった
■20100910e.jpg
▼カバーに収めたところを新書のサイズと比較してみました
■20100910f.jpg
▼カバーを開く。電源がオフのときは画面に文学者の肖像がアトランダムに映し出されるようになっているらしく、写真はたまたま出てきたジュール・ヴェルヌ。ランポ・エドガワはないのか
■20100910g.jpg
本日の報告はここまでといたします。
キンドルきたー! きた来たきたー!
Posted by 中 相作 - 2010.09.05,Sun
北森鴻さんの『虚栄の肖像』(2010年9月10日第一刷、文春文庫)を読んでいたら無性に煙草が吸いたくなって、禁煙五日目で早くも禁を破ってしまいました。どうよこの意志薄弱、とわれながら呆れ返っているところ。
北森鴻さんは2007年11月24日、名張市が主催するミステリ講演会なぞがたりなばりの講師として当地においでくださいました。会場となった名張市武道交流館いきいきはいうまでもなく全館禁煙で、講演のあと、施設の裏口を出たところに置かれた円筒形の灰皿をともに囲む仕儀とはなったのですが、北森さんがラッキーストライクであったかなんであったか、いわゆる洋モクをすぱすぱやりながら煙草の害について話していらっしゃったことを思い出します。
講演では、
「一年三百六十五日のうち三百六十四日は酒を飲んでます。残りの一日は、ぶっ倒れて点滴を受けてます」
みたいなことをおっしゃっていて、ひとごとながら、というか、自分のことは棚にあげて、少しは節制というやつをなさったほうがいいのでは、みたいなことを思わないでもありませんでした。
『虚栄の肖像』は裏稼業として絵画修復師を営む佐月恭壱を主人公とした連作の二冊目で、書き下ろしも含め三作を収録。劣化した真実を虚偽で補強して真実を再生する、とでもいえばいいのか、絵画修復といういかにもミステリアスな世界を舞台にしたシリーズで、作を追うごとに主人公の過去が明らかにされてゆく構成も興味深く、愛川晶さんの解説にもあるとおり、著者の逝去によって「すべては夢に終わってしまった」ことがなんとも残念な気がします。
2007年の北森さんの講演では、愛川さんや芦辺拓さんら、仲のいい作家仲間の話題も披露されていましたが、愛川さんの解説には酔っ払った北森さんが芦辺さんの口真似をして愛川さんに電話をかけていたことが明かされていて、ああ、聞いてみたかったな、としみじみ思わされました。
北森鴻さんをあらためて追悼するために、となんとも手前勝手な理由で禁を破ってしまいましたが、仕切り直しの禁煙はまたあしたから。
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