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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2012.01.06,Fri

 新年も六日目じゃ。

 

 へろへろの余韻、いまだ色濃いのう。

 

 毎日毎日、へろへろじゃのう。

 

 さて、新年最初の「市長への手紙」を送信したのじゃが、なんかだらだらと長くなったから、PDFファイルでお読みいただくことにした。

 

 はじまりは、こんなんじゃった。

 

 新年あけましておめでとうございます。

 

 旧年中はなにかとお世話になり、ありがとうございました。

 

 本年もよろしくお願いいたします。

 

 まずは、年頭のご挨拶。

 

 つづいて、本題。

 

 まず、「名張市が日本推理作家協会から講師派遣を受けて定期開催していた講演会『なぞがたりなばり』が2010年11月の第20回を最後に終了していたことがわかった」の件。

 

 さて、旧臘28日には、12月16日付「市長への手紙」のご回答をたまわり、お礼を申しあげます。

 

 旧臘28日付回答は、このエントリに転載してある。

 

 ▼2011年12月29日:大変な年末年始だね

 

 さっそくですが、まず、ミステリ講演会「なぞがたりなばり」の件、「今後も、江戸川乱歩の偉業を後生に伝えるとともに重要な地域資源として、いろいろな取組みを企画していきたいと考えている」との由、まことに力強いおことばをいただき、感謝しております。

 

 しかし、「江戸川乱歩の偉業を後生に伝える」という名張市の方針は、いつ、どの部署によって決定されたものでしょうか。

 

 また、その方針はどこかに明示されているのでしょうか。

 

 もとより乱歩の偉業、すなわち文学的達成を中心とした広範な業績は、まさしく後世に正しく伝えられるべき文化遺産であり、全国的な規模で考えても、その継承の一翼は名張市立図書館によって担われるべきであると愚考される次第ですが、残念ながら、名張市立図書館にはそういった方針が存在しておりません。

 

 乱歩の文業の全容を明らかにし、それを正しく継承すること、また、乱歩が時代にどう受容されたかを克明に記録すること、これらは名張市立図書館が乱歩関連資料の収集と活用を通じて追求すべき大きな目標であるはずですが、実際には、目標や方針といったものはなにひとつ定められておりません。

 

 もしも名張市に「江戸川乱歩の偉業を後生に伝える」といった方針が存在しているのであれば、それはいつ、どの部署によって決定され、どこに明示され、具体的にどんな事業が実施されてきたのでしょうか。

 

 ほんと、乱歩の偉業を後世に伝える、というのであれば、その第一線に立っているのは名張市立図書館であるはずなんだけど、残念ながら、そんなことはまったくないわけ。

 

 しかし、やっぱ、立たないわけにはいかんじゃろ、とぞ思う。

 

 つづき。

 

 ミステリ講演会「なぞがたりなばり」について、もう一点、お訊きいたします。

 

 講演会の終了を公表しなかった理由をお知らせいただきましたが、とても納得できるものではありません。

 

 二十年も継続されてきた事業の終了を公表しないというのは、通常では考えられないことです。

 

 12月2日付「市長への手紙」でミステリ講演会のことをお訊きしたのは、今年はミステリ講演会が開催されないのかという質問を、私自身が受けたからであり、その事実だけをもってしても、市当局が事業の終了を公表しなかったのは適切な判断ではなかったといわざるを得ません。

 

 適切であったか、そうではなかったか、貴職のお考えはいかがでしょうか。

 

 名張市の公式サイトは、あいかわらずじゃな。

 

 ▼名張市:なぞがたりなばり

 

 「なぞがたりなばりについて」のページには、「また、平成21年度より『なぞがたりなばり』は市民活動団体等へ委託し事業を実施します」などとあって、どうみても事業は継続されておる。

 

 終わったんなら終わったと、さっさと公表すればいいものを、とぞ思う。

 

 つづいて、「ミステリー文庫」についてお訊きいたします。12月16日付「市長への手紙」には、こんな質問を記しました。

 

 (1)「ミステリー文庫」はどの部署から発想されたのでしょうか。市立図書館の提案だったのでしょうか。

 

 (2)「ミステリー文庫」の構想はどのようなものだったのでしょうか。

 

 (3)「ミステリー文庫」にかんする協議や検討の経緯と、構想が実現しなかった理由をお教えください。

 

 残念ながら、また、まことに失礼ながら、これら三点の質問にかんして、12月28日付のご回答はまともな答えになっていないと申しあげざるを得ません。

 

 再度、お答えいただくようお願いいたします。

 

 このあたりのことは、このエントリに。

 

 ▼2011年12月30日:みごとなまでに理解不能

 

 なお、ご回答には、

 

 「当時、江戸川乱歩の著作や関連文献、ゆかりの遺品など、寄贈図書を含む江戸川乱歩に関わる資料の展示につきましては、名張まちなか再生委員会に設けられた歴史拠点整備プロジェクトの中で、寄付を受けた桝田病院第2病棟の利活用として、江戸川乱歩の生家を模した(仮称)江戸川乱歩文学館を整備し、そこに名張市立図書館の江戸川乱歩コーナーを移設・分設することなどが検討され、平成18年6月18日開催の名張まちなか再生委員会総会で、その整備に向けた施設計画や維持管理、運営方針を検討していくことが承認されました」

 

 と記されていますが、ここに列記された一連の検討を行うべきだったのは、名張まちなか再生委員会ではなく、名張地区既成市街地再生計画策定委員会でした。

 

 名張まちなか再生委員会か。

 

 けけけ。

 

 懐かしいのう。

 

 名張まちなか再生委員会はプラン策定のための組織ではなく、決定されたプランを具体化するための組織でした。

 

 まちなか再生事業の指針として策定された名張まちなか再生プランは、名張地区既成市街地再生計画策定委員会によって素案がまとめられ、その素案が市議会重要施策調査特別委員会の審議に付され、そのあと市民から素案にたいするパブリックコメントを募ったうえで、名張市が正式なプランとして素案どおりに決定したものです。

 

 名張まちなか再生プランか。

 

 けけけ。

 

 懐かしいのう。

 

 プランの素案では、名張市が寄贈を受けた桝田医院第二病棟のことがいっさい触れられていませんでしたから、重要施策調査特別委員会でも、パブリックコメントでも、桝田医院第二病棟の活用をブランに盛り込むよう要請がなされたのですが、名張市は盛り込もうとしませんでした。

 

 要請を受けながらプランに盛り込まなかった以上、桝田医院第二病棟の整備はまちなか再生事業の対象外であるということになります。

 

 にもかかわらず、なんの権限も決定権も与えられていない名張まちなか再生委員会が、桝田医院第二病棟を「(仮称)江戸川乱歩文学館」として整備するための検討を始めてしまったのですが、委員会にはまともな検討ができなかったため、名張市がすべてを白紙に戻し、桝田医院第二病棟の跡地を広場にすることを決定してしまいました。

 

 こうした一連の意思決定プロセスは正当なものではないということを、私は市当局にたいして何度も指摘したのですが、市当局には理解していただけなかったようでした。

 

 「市長への手紙」担当職員のかたは、そのあたりの事情をよくご存じないようなので、ここにあらためて指摘しておく次第です。

 

 それにしても、かえすがえすも、つくづく感心するくらい、意思決定プロセスってやつが無茶苦茶であって、その結果、みごとなまでの大失敗とはなったわけじゃ。

 

 けけけ。

 

 懐かしいのう。

 

 つづいて、「名張市立図書館の地下書庫に全国のミステリー愛好家から寄贈された約4000冊の本と雑誌が死蔵されていることがわかった」の件あるよ。

 

 最後に、名張市立図書館が慶應義塾大学推理小説同好会OB会などから寄贈された約四千冊の図書についてですが、寄贈図書をどう活用するかを検討しないというのは、明らかに異常なことです。

 

 購入図書であれ、寄贈図書であれ、所蔵している図書をどう活用するかは、図書館運営の根幹をなす問題です。

 

 図書館がそれを考えようとしない、考えることができないというのは、無能や怠慢を通り越し、異常と呼ぶしかない事態です。

 

 まさしくそのとおりで、ここまでなにも考えない、というのは、明らかに異常じゃ。

 

 わしはつねづね、名張市役所のみなさんはみな、手前どもはなにも考えないことにしております、であり、手前どもはできるだけ働かないようにしております、であるのじゃ、と公言しておるのじゃが、ご閲覧の諸兄姉のなかには、そんなのは冗談だろうと決めつけておられるひと、出頭してきた平田信容疑者に、うそ、とゆうてしもうた婦人警官みたいなひともおありかもしれんが、なんのなんの、本当なんじゃということが、これでよくおわかりいただけたことじゃろう。

 

 ここで、私個人が寄贈図書のことをどう考えたのか、いささかを述べておきます。

 

 慶應義塾大学推理小説同好会OB会からの図書寄贈は、私が市立図書館乱歩資料担当嘱託を拝命する以前に始まっており、寄贈を受けるにいたったくわしい経緯は私の知るところではありません。

 

 また、私は嘱託として乱歩関連資料の目録をつくることを最優先させておりましたので、乱歩の著作でもなければ、乱歩のことが書かれているわけでもない一般のミステリ関連図書を、業務の対象とする余裕はありませんでした。

 

 とはいえ、寄贈図書を死蔵するわけにはいきませんから、嘱託を拝命した翌年のことだったと思いますが、どこかに寄贈図書の開架を設けるスペースがないかと考え、名張市の公共施設を調べてみた結果、丸之内にある旧老人福祉センターならスペースがあることが判明しました。

 

 しかし、市立図書館からやや離れた場所にあるなどの理由から、寄贈図書の保管場所として利用することはできても、旧老人福祉センターに開架を設置するのが適切なことなのかどうか、その時点では結論が出せませんでした。

 

 開架を設置できなくても、インターネット上に寄贈図書のデータを公開すれば、それも活用の一環ということになります。

 

 私は嘱託として乱歩関連資料の目録三冊を編纂しましたが、編纂している当時から、いずれインターネット上に乱歩関連資料のデータベースを開設すべきだと考えていました。

 

 そのための予算要求も二度にわたって行ったのですが、財政難などの理由で実現にはいたりませんでした。

 

 もしも実現していたら、乱歩関連資料のデータベースとともに、寄贈図書のデータベースも構築してゆくつもりでいたのですが、残念ながら果たすことができませんでした。

 

 その後、名張まちなか再生プランの素案が発表されました。

 

 素案には乱歩関連資料への言及がありましたが、名張地区既成市街地再生計画策定委員会がプラン策定の過程で市立図書館に足を運ぶことはありませんでしたので、私は素案が公開されるまでプランが策定されていることを知りませんでした。

 

 素案を読んで、これは寄贈図書を活用するいい機会だと考え、旧細川邸を市立図書館ミステリ分室とする構想を記したパブリックコメントを提出しました。

 

 ミステリ分室で慶應義塾大学推理小説同好会OB会などからの寄贈図書を活用すること、ミステリ分室のウェブサイトで寄贈図書のデータベースを公開することも明記しました。

 

 しかし、これも桝田医院第二病棟同様、名張まちなか再生プランに採用されることはありませんでした。

 

 パブリックコメントを提出した当時、私はまだ嘱託を拝命していましたから、嘱託として寄贈図書の活用を考え、機会をみつけて提言したと主張することは不可能ではありません。

 

 な。

 

 「慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんからのミステリー関係図書の寄贈は、市立図書館に乱歩資料嘱託をおいていた頃にも行われており、その活用方法についてはその当時からの懸案事項でありました。そのころにも成案を得られず、それ以降も具体的な活用方針を決定するに至っていません」とかしれっと書いとるけど、わしはわしで、ひとの眼にふれないところで、ちゃんと考えて、ちゃんとお仕事をしておるんよ。

 

 なんなら、わしが提出したパブリックコメントをお読みいただこうか。

 

 ▼名張人外境:僕のパブリックコメント(PDF)

 

 懐かしいのう。

 

 それでまあ、有識者の協力を仰ぐのは勝手だけど、地下書庫の寄贈図書、どうしたらよろしねやろ? とか尋ねてみたところで、有識者からは、そんなことくらいてめーらで考えろ、なーにひとばっか頼ってんだよ、という答えしか返ってこないと思うぞ。

 

 先に進むっちゃ。

 

 いっぽう名張市立図書館は、12月28日付のご回答では「現在のところ、活用方針を検討することについて、具体的な動きはありません」とのことですから、おそらくこの先とも検討するつもりはないものと思われます。

 

 図書館が所蔵図書をサービスにどう役立てるか、それを考えようとしないというのは、前述のとおり、きわめて異常なことです。

 

 しかし、それが事実なのですから、いたしかたありません。

 

 12月6日付「市長への手紙」にも記しましたとおり、寄贈図書を活用する気はない、あるいは、活用を検討する気はないという事実を、名張市の公式見解としてまとめていただくようお願いいたします。

 

 寄贈図書が活用されるのを心待ちにしてくださっていた寄贈者のみなさんには申しわけないことですが、いくらお待ちいただいても、名張市立図書館はなにも考えようとせず、なにをしようともしないはずですから、そうなのであれば、それを名張市の公式見解として早急に公表するべきだと判断いたします。

 

 おまとめいただいた公式見解は、文書として図書寄贈者のみなさんに郵送するとともに、名張市の公式サイトに掲載することも必要だと思われます。

 

 ほんと、それがいいと思う。

 

 なにも考える気がないのなら、というか、考えることができないのなら、それを正直に公表して、図書寄贈者のみなさんに、ごめんなさい、と申しあげるのがいちばんだと思うぞ。

 

 以下、まだまだつづくんだけど、本日はここまでとする。

 

 いきなり内容をすべて公開すると、公開していること自体がプレッシャーやバイアスになりかねないから、それゆえの配慮である。

 

 さて、新年六日目の夜も、やけ酒みたいにお酒を飲むか。

 

 毎日毎日、へろへろじゃのう。

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