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Posted by 中 相作 - 2017.01.16,Mon
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毎日新聞
 平成29・2017年1月13日 毎日新聞社

短い恋文|大切な人へ 鳥羽市民グループ、優秀作品集を発行 /三重
 林一茂
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短い恋文
大切な人へ 鳥羽市民グループ、優秀作品集を発行 /三重


毎日新聞2017年1月13日 地方版

三重県
 探偵小説作家、江戸川乱歩(1894~1965年)が鳥羽市・坂手島出身の妻、村山隆(りゅう)(1897~1982年)に送ったとされる恋文をモチーフに「短い、みじかい恋文」を募集していた同市の市民グループ「恋する鳥羽の会」(尾崎徹会長)は12日、187点の作品を収めた優秀作品集を発行した。

 最高賞の恋文大賞は富山市の会社員、小野寛美さん(28)の作品「小夜(さよ)ふけて 海にひとすじ月の道 故郷思えば凪(なぎ)も波打つ」が選ばれた。富山に嫁いだ小野さんが、ふと夜に眺めた海は故郷と同じ景色。懐かしく恋しい思いを込め詠んだという。

 鳥羽市長賞(お隆賞)は、兵庫県明石市の小笠原信弘さん(77)の「無念にも介護を受ける身になりて 改めて知る愛妻の情」。鳥羽商議所会頭賞(坂手島賞)は、徳島県石井町の脇谷史江さん(73)の「おはようおやすみありがとう あなたのそばで半世紀 おいしいご飯つくります ずっと」が受賞した。

 乱歩は1917年11月に鳥羽市の造船所に就職。滞在期間はわずか1年2カ月だったが、雑誌の編集などを通じ、坂手島の小学校の教諭をしていた隆と出会い結婚した。会は2人の出会いと結婚を取り上げることで、人口の激減と高齢化に悩む坂手島の活性化を図りたいとしている。

 恋文は昨年に募集。全都道府県と海外から3724点の作品が寄せられ、乱歩の孫の平井憲太郎氏らが大賞などの各賞を選んだ。

 優秀作品集は1000冊発行し、希望者に手数料300円(郵便為替)で郵送する。申し込みは〒517-0021 鳥羽市鳥羽1の10の48 鳥羽歴史文化センター内「恋する鳥羽の会」(0599・25・8255)。【林一茂】

〔三重版〕
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