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Posted by 中 相作 - 2014.11.28,Fri
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京都新聞
 平成26・ 2014年11月21日 京都新聞社

京都・滋賀の“城”、引き取り受難 形状独特、改修費高く
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京都・滋賀の“城”、引き取り受難 形状独特、改修費高く



湖上に浮かぶように建つ休館中の琵琶湖文化館。独特の形状を好むファンもいる(大津市)=上=、活用方法が定まらない伏見桃山城(京都市伏見区)

 城に似た建物としてともに親しまれてきた琵琶湖文化館(大津市)と伏見桃山城(京都市伏見区)が休・閉館し、引き取り手に悩む状況が続いている。独特の形が他に使いにくく、改修費用もかさむためだ。一時は脚光を浴び親しまれたシンボルはいずこへ-。

 琵琶湖文化館は大津城の由緒を基に1961年、滋賀県が和城連立様式の博物館として建てた。湖上に天守閣が浮かぶように見えるのが特徴。建設費1億5千万円のうち9千万円は寄付でまかなわれ、作家の池波正太郎や江戸川乱歩が寄せた書跡などを販売し建設資金に充てたという。

 当初は水族館やプールを備えた多目的レジャー施設としてもにぎわい、後年は仏教美術を中心とした展示で文化財保護を担った。しかし2008年3月末、老朽化や県の財政難を理由に休館。国宝・重要文化財を多く含む収蔵品は保管を続け、19年に県立近代美術館(大津市)をリニューアルする新生美術館へ移すことが昨年末に決まった。しかし、建物の利用は未定だ。耐震補強に費用がかかり、湖上は公有水面のため公共的な活用しかできないためだ。

 一方、64年に遊園地の中に完成した伏見桃山城は03年の閉園以降、五層七重の天守閣の活用策が定まらない。無償で譲り受けた京都市は4~5億円とされる改修費用を捻出できず、映画のセットなどで利用された程度。当面は伏見の「シンボル」として撤去はしない方針という。

 二つの建物には昭和30年代の「第1次お城ブーム」という共通の時代背景がある。このころ、戦災で焼けた城の天守閣の復元が各地で盛り上がった。名古屋城や広島城が代表格だが、次第に城以外にも波及。愛媛県今治市に地元住民がいまも「高井城」と呼ぶマンションができるなど、各地にユニークな「お城風建築物」が残る結果となった。

 城郭研究家の中井均・滋賀県立大教授は「琵琶湖文化館も桃山城も、もともとの城と違う場所に建った二番煎じ」としつつ、「文化館は当時博物館のなかった滋賀で県民から多くの寄付を受けてできた。今後どうするか、県は広く意見を募るべき」と提案する。

【 2014年11月21日 08時04分 】
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