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Posted by 中 相作 - 2014.04.18,Fri
ウェブニュース

週刊実話
 平成26・2014年4月16日 日本ジャーナル出版

本好きリビドー(2)
 中辻理夫、小林明
 Home > エンタメ > 記事

本好きリビドー(2)

掲載日時 2014年04月16日 12時00分|掲載号 2014年4月24日 特大号

◎快楽の1冊
『誘拐児』(翔田寛/講談社文庫648円(本体価格)

 江戸川乱歩賞は、数ある文学賞の中でもかなり有名な部類に入る。1954年制定なのだから歴史は長い。毎年、作家志望の人、あるいはすでに作家デビューをしていてもこの賞をゲットしたいと強く願う人が応募し、1人ないしは2人くらいが選ばれる。過去、東野圭吾、桐野夏生、福井晴敏といった人たちが受賞した。
 ただ、すでにプロとして大いに活躍している作家の小説に与えるものではなく新人賞なので、テクニックがこなれていない受賞作があることも否めない。一方、藤原伊織『テロリストのパラソル』、高野和明『13階段』などは、とても新人の小説とは思えない今でも十分に読み応えのあるものであった。要するにいい小説、あまり出来の良くない小説が混在するケース・バイ・ケースは、新人賞なのだから仕方ないのかもしれない。
 今回紹介する『誘拐児』は2008年、第54回江戸川乱歩賞を得た長篇だ。時代が第2次世界大戦終結の翌年から始まる。まだ戦後の混乱が続く中、実業家の幼い息子が誘拐される。刑事たちは身代金受け渡しの瞬間に犯人を捕まえようと張り込みを続けるが、結局は逃げられてしまう。それから15年。1961年=昭和36年に殺人事件が起きる。捜査を進めていく過程で、刑事たちは今回の殺人と15年前の誘拐が深い関係で結び付いているのではないか、と疑い始める…。
 翔田寛は本作でデビューしたわけではない。もともとは'00年に短篇『影踏み鬼』で小説推理新人賞を得て小説の発表を開始したのだった。しばらくはゆっくりとした発表ペースを続けていたのだが『誘拐児』の乱歩賞受賞を機に多くのミステリーや時代小説を発表するようになった。すでに筆力があった人なのだろう、戦後と昭和30年代の混乱に漂う哀しみは今だからこそ読み応えがある。東日本大震災を経た今だからこそ。
(中辻理夫/文芸評論家)

◎昇天の1冊

 書店・コンビニで発売されている男性誌には、人妻をテーマとした媒体が圧倒的に多い。それだけ“熟女”は男心をソソるということだろう。
 だが、人妻ブームの状況下でも、時節モノとして人気を博すテーマもある。“女教師”などは、その一つ。新学期の始まる4月は、教師との出会いの季節でもあるからだ。
 ダイアプレスから発売中の『ご奉仕家庭教師』(定価743円+税)は、家庭教師と教え子とのセックスを扱ったDVD付き雑誌。人妻モノが店頭の棚を占める中、異彩を放っているので手に取ってみた。
 誌面は有名AVメーカーのスチール写真で構成されており、人気AV女優が家庭教師役で出演した作品の総集編といった内容だ。いずれもアイデアポケット、MAX-A、S1といったメジャーAVレーベルのセクシーアイドルたちの主演作である。
 女優陣は並木優、吉沢明歩、明日花キララ、葵つかさ、愛田奈々ら、週刊実話の読者にもおなじみの面々が清楚な女子大生風家庭教師に扮して登場。きれいなお姉さんが、年下の生徒を誘惑して性の手ほどき…といった、男にとって永遠の憧れともいえる物語がオールカラーで展開され、あきることはない。
 DVDは31作品、計208分。某男性誌編集者に聞いた話では、最近の雑誌付録DVDはダイジェスト映像ばかりで飽きるという読者の声に応え、長尺でじっくり鑑賞できるモノを提供するようにしているらしい。
 なるほど、抜きどころも随所にある。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)
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